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弱さと強さ

カッコつけたタイトルになっていますが、自分の留学前半戦の振り返りです。

最近、いろんな人と、いろんなことについて話します。
アメリカ人や留学生はもちろんのこと、他にも日本にいるもう社会人になって働いている人、アカデミックな研究に全てを注ぎ込んでいる人、学生団体での活動に全身全霊をかけている人、インターンを掛け持ちして超弩級の学生ビジネスマンになっている人、大学の部活に所属して体を作り仲間との勝利にひたむきな人、パートナーと幸せになると恋愛に意気込んでいる人、勉強とバイトだけをしている人、今はもう学生団体やインターンを辞めちゃった人、生きることにちょっと疲れちゃって人生の休憩地点にしている人、同世代といっても本当に様々な人と話をします。

色んな人たちと話す中で、何にどれだけ自分のパワーを注ぐことが正解か、学生である以上、先ずは学問を優先すべきか、などなどいろんなことを相手と話し合うこともあれば、話終わった後に傲慢ながら考えることもしばしばです。こちらについては機会があればまたノートにまとめたいと思います。
「何のために働くのだろう?」を読んでいない方は以下から!

今回は、留学生活4か月の中で自分が自覚したことや、自分について感じたことについてまとめたいと思います。
予め言っておきますが、あくまで自分の考えであり、違う考えを否定するわけではありません。

やっぱり勉強って楽しい

久々にこの感覚を味わいました。先生と、課題と、テストと一対一になって勉強に取り組むこの感覚はやはり楽しいものでした!

日本にいる頃から授業はすべて英語で履修していたので授業環境は言語の意味で言えば変わりはなく、日本での授業より喋るの速いな~くらいの感覚でした。そして、圧倒的な課題(リーディング量)!!!圧倒されて毎日図書館に籠る日々でしたが、苦しいと思ったことは一度もなく(と言えばウソかも)楽しんで勉強できました。ここまで勉強と自分の一対一になれたのは久しぶりかもしれません。日本にいたころはどうしてもバイトなんかもあり、提出前夜にギリギリで課題をこなしていく、なんてこともたくさんあったので、一対一とは言えませんでした。

とはいえ、人よりは大変な経験をしていた気がします。
僕の留学先の大学の授業は全て学部の略称3文字(コミュニケーション学部ならCommunicationから3文字取ってCOM)と3ケタの数字を組み合わせたもので表現されるのですが、100,200番台がLower Divisionといって1,2年生向けの授業やその分野の基礎クラスが分類されていて、300,400番台がUpper Divisionとなり3,4年生向けのより専門性が高いクラスになっており、100,200番台の授業で基礎知識を入れて300,400番台のクラスに臨む、というスタイルが一般的なようです。(500,600番台は大学院のクラス)
そんなことをつゆ知らず、僕は5個履修していた授業の内2つがUpper Divisionでした。しかも日本でやっていた映画研究ではなく、コミュニケーション学部と英語学部(メディア論)でした。正直、もう訳が分かりません。
取っていた授業はコチラに詳しく!

その状況は例えるならば

りんごは赤色の果物です。

という文章の「りんご」も「赤色」も「果物」の意味も分からないような感覚です。

そりゃ勉強時間長くなるわ

そう思った皆さん、正解です。
基礎をしっかりしていないのに応用に挑む危険性、基礎の重要性を再認識しました。アメリカの大学の授業レベル高いな~と呑気に思っていた自分が滑稽に思えてきました。お前、受ける授業違うで、って声をかけてあげたい…

しかし、それでもあまりにも勉強が楽しいものだから何とか食らいついていけました。何なら、めちゃくちゃ成績良かったです。期末試験受けなくても単位が出るだけの成績はキープしていました笑

一番嬉しかったのはメディア論の授業、授業内で習った知識が実際の映画やテレビ番組、ゲームなどのメディアでどう扱われているかについてのプレゼンをしなければいけなかったのですが、僕はF1と絡めてプレゼンしたところ「このセメスターで一番興味深かったプレゼン」と言われました。
ほかにも授業内で習った知識が実際の映画やテレビ番組、ゲームなどのメディアでどう扱われているかについてのエッセイも書かなければいけなかったのですが、こちらは映画でのPOVショットと絡めて書いたところ「このセメスターで一番興味深かったエッセイ」と言われました。POVショットについては以下の動画が詳しいです。

この経験を通じて感じたことはやはり

勉強ってやっぱいいな!

ということです。努力は裏切らない、とは言いません。実際に裏切られたこともあります。プレゼンとエッセイが評価されたことは勉強の楽しさを再認識させてくれました。例え評価されなくても図書館で授業について行くため白目をむきながら頑張って勉強し(笑)、その合間に作ったプレゼンやエッセイを作った経験は「経験」として自分をどこかで支えてくれることと思います。

もう一個のUpper Divisionであった組織論の授業も、グループのメンバーに支えられ、最終レポートで96点を獲得し無事終えることができました。

この経験もあり、大学の入り直しとか、転学とか、大学院を考えたりもしています。

人の温かさ

アメリカの大学の寮は基本的に複数人で一部屋。つまり自分の部屋、というものが存在しません。
僕の場合は二人一部屋。つまり二人暮らしです。
僕のルームメイトはサンフランシスコ出身の編入生で僕と同じタイミングで留学先の大学に入ってきました。留学生と編入生、元居たところは違うけど境遇は一緒。彼の家族もとてもやさしい人でご飯をご馳走してくれたり、生活必需品を全部買ってくれたりと本当に親切にしてくれました。

思い返すと、100日以上、ルームメイトと一緒に暮らしてたんだな、と。生まれて初めての経験です。同じ人と100日以上寝食共にして同じ部屋で暮らすなんて!最初の方は日本の友達とかとの電話とかどうすればいいんだぁ!と思っていましたが、そんなことはいつの間にか忘れて、ルームメイトの友達に電話している時に僕も混ぜて貰ったり、映画を一緒に見たり、土日はずっと一緒に暮らしたり本当に毎日が楽しかったです。
会話が止まらず次の日も授業があるのに3時くらいまで起きていたことも何度もありました。そんなルームメイトに出会うことができて本当に幸せでした。(ルームメイト愛が止まらないのでこの辺で止めます笑)

そんなルームメイトと暮らして感じたのは人の温かさです。
僕が落ち込んでしまった時(詳しくは後程)にクッキーと飲み物をプレゼントしてくれたり、テスト前にもテスト頑張ろうな!って二人で食べる用のお菓子を大量に買ってきてくれたり、僕がF1大好きなのを聞いて、コッソリ全チーム全ドライバーの名前を覚えてくれて、一緒にF1を見たり、毎週末アメリカのチェーン店なんかに連れていってくれたりアメリカンカルチャーを体験させてもらったりしてもらいました。他にも友達を紹介してもらったり(次のセメスターはその友達たちと4人暮らしに!)、日帰り旅行に行ったり、友達にドッキリをしたりされたり、ハマっているYouTuberの喋り方をみんなで真似したり、挙句の果てには友達の彼女にまでドッキリを仕掛けたり、他愛もないしアホなことばかりしていましたが、本当に日々人の温かさを感じていました。
どれだけ疲れていても、落ち込んでいても、ルームメイトや友達に会えばつらいことも忘れて笑っていられる。それがとっても僕には温かく感じました。こんな温かさを人に還元できる人になりたいなと思いましたし、自分は余裕がなくなるとそういったことができなくなる人なので、余白のある生活を送ることが自分にとってはやはり大切だな、と思ったりもしました。

来年は日本に旅行に来てくれるらしいので、しっかりと迎え撃ちたいと思います。

余談ですが、ルームメイトと身長も体重も一緒で、財布も一緒で、他にも「え?そこも?」っていう共通点が本当に多くて、生き別れの兄弟なんじゃないかって本当に思っています。

無力

アメリカに来てからの生活はとても楽しく、かつ毎日が楽しいだけではなく満足感にあふれたものでした。
自分は大学生活後半を「遊びやバイトだけで終える学生生活」を下に見て生きていました。趣味としてクルマや旅、写真があるので人よりは行動範囲が大きかったかもしれませんが、常に友達と酒を飲んだり、カラオケに行ったり、バカ騒ぎをしている人を下に見ていました。なんてもったいねぇ生き方だ、と。しかし、友人との飲み会、そしてアメリカに来てから、その考えはガラリと変わったのは上にあげたノートに書いた通りです。
去年まで感じていたこと、考えていたこととは全く異なる種の学びのような感覚が毎日あり、本当に来てよかったな、と心から感じていましたし、今も感じています。

しかし、アメリカに来てからショックな出来事が2つありました。身近な人にしばらく連絡が取れなくなってしまったこと、祖母が亡くなったことです。しかも、この2つのトラブルが同じタイミングに起きたのです。この2件に関しては去年までの経験や感じたことも、アメリカでの生活で感じていた満足感も何も助けにはなりませんでした。文字通り何もできませんでした。なんなら、自分のメンタルが傷んでしまいカウンセリングを受けるまで至っていました(今は大丈夫ですよ!)

如何に自分が無力であり、力がないか、ちっぽけな存在であるかを思い知らされました。お金もなく、しかも学校も期末試験が迫っていたこともあり日本に帰ることもできず、連絡ができないので文面で手助けをしようと思ってもできず、何もすることができませんでした。これまでの経験も、知識も、何もかもが無力であり、ぶっきらぼうな言い方をしてしまえば何の役にも立ちませんでした。留学の選択を後悔したこともありました。

誰かに頼りたくても、何せ甘えたがりのクセに人に頼ることが苦手という面倒な性格のせいで人に頼ることができず一人で爆死していました。
とにかく、そのくらい無力だということが分かりました。

今は落ち着いて、色々思うことはありますが、落ち着いているのでヨシとしています笑
日本に帰ったら、しっかりその人たちに時間を使うこと、お墓参りに行くことは確実にします。

おわりに

こんなことをアメリカに来て4か月以上たち考えていました。
成長したのか、退化したのか、それとも全く違う自分に変化したのか、今の自分がどうなっているのか分かりませんが、今はこんな感じです。

今から学校生活がない3か月半の夏休みが始まります。この夏休みの間でもきっと自分は大きく変わることでしょう。それもそれで楽しみです。

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