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システマ東京note

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システマ東京代表北川貴英が執筆するシステマ関連の随筆、ヒントなど。
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2019年2月の記事一覧

「良い物をより安く」という偽善

「良い物をより安く」という偽善

良いもの、あるいはサービスをより安く。

自分で値付けする立場になると、これがいかに危険なことかがよく分かる。

昔、フリーランスの知人が仕事を断ったことがある。

某有名アーティストから直々のご指名だという。当然キャリアになるし、新たな人脈も開拓できる。まず確実にいい仕事と言える。

ただ、ギャラが安かった。間に入ったプロデューサーがその知人を軽くみて、安くふっかけてきたのだ。先方としても「キャ

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ヴラッドクラス覚書20190218

ヴラッドクラス覚書20190218

今回の超短期ステイでは唯一のレギュラークラス。本当は今回のEdgeセミナーみたいに週末のセミナーを挟んで前後2週間は滞在したいところ。ヴラッドもセミナーに向けての準備として、関連したワークもやってくれるし他の国からの知り合いも多数来るし。

夏に予定されているセミナーは8月前半の予定。第1週か第2週かは未定。本部で平日に2or3日行われるものと、別会場に週末で行われるものに組み合わせになるとのこと

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「EDGE」セミナーDay2 覚書

「EDGE」セミナーDay2 覚書

「この本があなたのスキルと意識をより研ぎ澄ましますように」

ヴラッドが著作「Edge」のサインに添えてくれた言葉。

この言葉が私だけでなく読者の皆さんにも届きますよう。

EdgeセミナーDay2の覚書。

この日のビジタークラスはエリックが担当。二人で指を引っ掛けて引き合うことで指を鍛えるエクササイズが面白かったです。前日の「Edge」セミナーでも強い指について言及があったし、「指」はちょっ

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なぜブリージングが大切なのか3歳児にもわかるように説明せよ

最近のクラスでは、みんなにちょっと意地悪な質問をしています。

「なぜシステマではブリージングが大切なのですか?」

呼吸をするのは生きるため。それで十分なはずなのに、なぜあえて鼻から吸って口から吐くというちょっと不自然な「ブリージング」をしなくてはいけないのか。

するといろんな答えが返ってきます。「リラックスするため」「緊張を取り除くため」「パフォーマンスを発揮するため」などなど。

でもなぜ

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「テンション」のミカエル的定義

モスクワから帰って来ました。
今回の滞在は10日間。年に一度の国際セミナーと前後の本部クラスに参加して来ました。両者で大きく雰囲気が異なります。セミナーはお祭り的な感じなのに対して、レギュラークラスは日常という感じ。私がインストラクターになった後は、どんな風にクラスをリードすれば良いのか試行錯誤していました。それで本部のレギュラークラスに参加して、普段ミカエルがどんな風に教えているのかを観察するこ

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いつでもどこでもシステマ計画

いつでもどこでもシステマ計画

システマの本場といえばトロントとモスクワ。
どちらも冬場は寒いので、基本的に夏場にまとめて研修に行くことになります。そこでたっぷり学んだことを、秋から冬にかけて各地を行脚してシェアして回る。だいたい毎年、そんなサイクルを繰り返しています。

こうした巡業ワークショップってなによりも、システマの種を蒔いている実感があるのが良いですね。
システマが全く初めての人がシステマに触れて、驚いたり心動かされた

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アジアの味とお薦め書籍

アジアの味とお薦め書籍

10月から11月にかけて韓国とシンガポールに行ってきました。
毎年トロントとモスクワには行っていますが、それ以外の国に行くのは数年に一度。韓国もシンガポールも初めてなので、久々に慣れない土地へのシステマ旅です。韓国ではシステマコリアのジムでクラス、シンガポールではダニールセミナーへの参加です。韓国クラスを主催してくれたキムさん、システマシンガポール代表のロンを始め、みんな歓迎してくれたのでとても楽

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「EDGE」セミナーメモ書きDay1

「EDGE」セミナーメモ書きDay1

トロント本部で実施されたヴラッドの新著「EDGE」刊行記念セミナー。

2月16日、17日の土日に実施。

セミナーは本と同じく次の3部構成で。
- Knife in Your Hand
- At Knife Point
- Signs of Danger

1日3時間のセミナーを1時間ずつ3パートに区切る形式で2日間。

ナイフがテーマだけに一般公開するにはちょっとはばかられるので、ここからは有

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