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多様性の中での価値観の尊重

価値観の尊重とは、もちろん相手の価値観に合わせることではなく、その価値感が良いとかどうとか評価することでもなく、そこにある価値観をただただ認識することから始まるのではないかと思います。
 
自分の価値観もそこに「在る」ですから、認識する対象は、相手の価値観だけではなく、もちろん自分の価値観も含まれると思います。

自分の価値観(の存在)がわかるからこそ、相手の価値観の存在にも気付くと思います。
(詳細は「異文化理解力」エリン・メイヤー / 英知出版社をお勧めします)
 
相手の価値観を尊重しようと思うのであれば、まず最初にすべきは自分の価値観を素直に見つめ直す事ではなかろうかと思うのです。

自分の価値観に向き合い続けていると、自然と目の前にいる人の価値観にも興味がわきます。
 
なにか物事を前に進めようと思うとき、意外と周囲の人(にどう動いてもらうか)に先に意識がいってしまうのですが、実はこのような時こそ、自分自身の価値観を認識することが重要で、自分を理解するからこそ相手の尊重が生まれるのだと思う経験をたくさんしてきました。
 
しかし、こういう意識の向け方は、やはり難しいですね。
だからこそ、精進のしがいもありますね。

自分の価値観を言語化することによって(自分が自分自身を理解することによって)はじめて、「自分の価値観」「相手の価値観」の2つの存在を認識し、「相手の価値観は自分の価値観とは違う(可能性がある)」と気づき始めます。

自分の価値観も大切にして、自分を理解することをすると、人間関係での悩みはかなり減りますし、ダイバシティなどの多様性の中でも役立つと思います。

そして、「人に合わせる」という言葉がありますが、これは、人に意見を合わせたり価値観を合わせたりするという意味なのではなく、人と呼吸をあわせるということなんだと思っています。

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