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スパムメールの由来

スパム(spam)。

この言葉、アメリカのHormel Foodsという食品会社が出している缶詰のハムの商品名として世界的に知られた言葉であります。

しかし、ITの世界になると別の意味でも使われます。それはスパムメール。日本では迷惑メールとも呼びますね。受信者にはお構いなしに大量のメールが送られ、メールに返信したり添付のURLをクリックしたものならあとで大変後悔することになるほんとに迷惑なメールです。

さて、今回はこの「スパムメール」は「スパム」が語源になったというお話です。やっぱりそうなんだという反応の方もいるかもしれませんが、実はテレビの番組がきっかけになったというのは知らない方も多いのではないでしょうか。

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それはイギリスのBBCの番組「モンティパイソン・フライング・サーカス(Monty Python's Flying Circus)」におけるショートコメディ。以下のサイトでそのショートコメディを見ることができます。

全てのメニューにスパムが入っているという狂気の沙汰。spam spam spam...なかなかの連呼具合で、しまいには最後のスタッフロールさえもスパムになっていますね。右前にあるおばさん役の人はスパムが嫌いなようですが、そんなのはお構いなしという感じです。

ここから望んでいないものを大量に押し付けるという迷惑な行為を「スパム(spam)」と呼ぶようになり、今の「スパムメール(spam e-mail)」につながったようです。

余談ですが、日本で使われる『迷惑メール』という概念はその範囲が曖昧だと言われることがあります。

迷惑メールといえば、出会い系やアダルトなサイトのものから、どこかのお金持ちの相続の話、もっともらしい理由をつけて偽サイトへのアクセスを促すもの等がイメージされます。受信者によってはメールの内容を迷惑だとは思わず、内容に興味を持つ場合があるわけです(多くの場合あとで後悔することになりますが…)。

つまり、迷惑かどうかは主観的に判断されることになるので、客観的な基準に基づいた概念ではないのです。

この点、海外では受信者の意思を考慮するため、スパムメールとは呼ばず、「未承諾商用メール(unsolicited commercial e-mail)」、「未承諾大量メール(unsolicited bulk e-mail)」という言葉が使われる場合もあるそうです。

以上になります。              最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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