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旋律とはなにか

音楽は様々な音が重なり合って一つの楽曲を構成しているが、これらを構成するものの一つに、「旋律」がある。 旋律は、普段の会話の中ではメロディーと呼ばれている。「この曲いいね」という場合、大抵は歌詞と一体となったメロディーのことを指す。ではこの旋律とはなんだろうか。 旋律とは、いくつもの音を、美しく響くように並べたものだという。旋律は、和声(ハーモニー)、リズムと並ぶ音楽の三要素だ。和声が、複数の音が同時に演奏されるのに対し、旋律は、個々の音がひとつひとつ順に演奏される。こう

    • エラトステネスの功績

      紀元前3世紀、アレクサンドリア図書館の館長であったエラトステネスが地球の大きさを測る独創的な方法を思いついた。 エジプトのシエネという街の近くに、ある特別な井戸があった。6月21日の正午になると、太陽の光が井戸の底まで届くのだという。エラトステネスは、その真北にあるアレクサンドリアでは太陽光が斜めに射すに違いないと考え、その影の角度がふたつの街を地球の中心と結んだときにできる角度と等しくなることを知っていた。そこで、6月21日の正午に、彼はアレクサンドリアで測定用の棒を持ち

      • ネフェルトイティの胸像とは

        なんとも美しい胸像です。こちらの女性は、エジプトを紀元前1353年から1335年まで支配したファラオ、アメンヘテプ4世の王妃。 アメンヘテプ4世は、「太陽神アテンに仕える者」を意味する「アクエンアテン」に改名し、倫理的な側面を重視した新たな一神教を採用した。死後、この王と王妃の痕跡はほとんど全てが消し去られた。 ネフェルトイティの胸像は、約3400万年前に作られたもので高さは50センチ、ほぼ完全と思われる状態のまま彫刻家トトメスの工房跡で発見された。この胸像の左目がはめ込

        • アーネスト・ヘミングウェイとは

          アメリカ人作家として、彼ほど多くの人に影響を与え模倣された人はいないらしい。62年間(1899年〜1961年)生きた彼の作品は、「老人と海」(1952)や「誰がために鐘が鳴る」(1940)などが有名だ。 ヘミングウェイは、父親から狩猟・ボクシング・釣りなどの手ほどきを受け人格を形成していった。高校を卒業した後17歳で見習い記者として新聞社に勤めるがすぐに辞め、18歳のときに第一次世界対戦(1914〜1918)のイタリア戦線に赴任し負傷、戦後はパリで数年を過ごした。国外在住の

        旋律とはなにか

          ハンムラビ法典にみる為政者たちの賢さ

          古代文明バビロニアの王ハンムラビが、史上はじめて「法律」を制定した。それまでの社会は独裁的な支配者が好き勝手に支配していたが、ハンムラビはすべての人が守るべきルールとして法を成文化し、さらに為政者がこの法を変えることを禁止した。これは前代未聞の新機軸であった。 法典の中身は、死刑とされる罰則が多いようだ。病気によって今よりも無事に成人になれる人数も少なかっただろうし、天災によって失われる命の数も多かったのではないかと推測すると、現代よりも人の命の重みが重かった時代のような気

          ハンムラビ法典にみる為政者たちの賢さ

          日本の雇用問題の原因について自分の意見としては自分で自分の仕事を作れないってことだと思っています。雑に言うと、やりたいことを考えてやりたいという人の割合が極端に少ない。言われたことしかやれない、やりたくないという人がほとんどですよね…。どうやったらある意味ワガママになれるのか。

          日本の雇用問題の原因について自分の意見としては自分で自分の仕事を作れないってことだと思っています。雑に言うと、やりたいことを考えてやりたいという人の割合が極端に少ない。言われたことしかやれない、やりたくないという人がほとんどですよね…。どうやったらある意味ワガママになれるのか。

          トーラーとは

          ヘブライ語の聖書の冒頭には5つの書があるらしい。創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記という。これらのことを『モーセ五書』と言い、これがすなわちトーラーである。このモーセ五書は、世界の三大宗教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の基礎となっている。 五書は、伝統的にはシナイ山でモーセに授けられたと信じられてきたが異説もあるようだ。トーラーは紀元前10世紀から前6世紀のあいだに書かれたものだと考えられてきた。文書仮説という。 創世記は、私達にも馴染みがある。あのスティー

          トーラーとは

          現象と実在

          古代ギリシアの哲学者たちは、実在するものの根本的な本質は、通常目にしている姿、つまり現象とは大きく異なっていると思っていた。この違いを思想の中心に据えていたのは、タレス、ヘラクレイトスなど、ソクラテス以前の哲学者たちである。 その中でもヘラクレイトスは、万物は常に流転していると説いた。これを「誰も同じ川に二度入ることはできない」という言葉で表現したという。万物は流転する、プラトンが引用したことで知られるこの有名なフレーズ、本人がそう語ったのではないという話も。ま、後世になっ

          現象と実在

          何かを創造するときは、うれしいこと、悲しいことを直接言うのではなく、うれしいとか悲しいとかを感じさせるものを造るということが、原則なんだと思いました。

          何かを創造するときは、うれしいこと、悲しいことを直接言うのではなく、うれしいとか悲しいとかを感じさせるものを造るということが、原則なんだと思いました。

          最近思うんですけど、Facebookのフィードが自分のビジネス、友人のビジネスの宣伝ばかりで若干FBというメディアに食傷ぎみ…。いいね押すのはいいんです。でももっと日々の感想とか日記とかが読みたいです。なんで、みんなおすすめしまくるのか。。。

          最近思うんですけど、Facebookのフィードが自分のビジネス、友人のビジネスの宣伝ばかりで若干FBというメディアに食傷ぎみ…。いいね押すのはいいんです。でももっと日々の感想とか日記とかが読みたいです。なんで、みんなおすすめしまくるのか。。。

          音楽の基礎

          音楽とは模倣や楽譜によって再現できる、組織化された音のこと。音楽の音を分析する際の基本的な要素は、ピッチ、スケール、キーの3つ。雑音は音波が複雑でまるで組織化されていないため聞くに堪えない。 ピッチとは、音の高低、音の周波数。つまり音の波長が一定時間に繰り返される回数で測定される。西洋音楽には、明確に12の高低があり、音を記号として書いて表したものを音符と呼ぶ。よくみる五線譜にかいてあるものだ。インドではシタールなどの楽器で音楽を演奏するが、22のピッチでできた音階を使うし

          音楽の基礎

          クローン羊「ドリー」から学べるもの

          1997年、1頭の羊が世界を驚かせた。その名は「ドリー」。この羊は、世界ではじめてクローン技術によってスコットランドにあるロスリン研究所で誕生したと発表された。クローンというのは、細胞核のDNAが基とした個体とまったく同じということらしいです。 クローンというと、コピーされた全く同じ動物というふうに思ってしまいがちだが、世代をまたいだ一卵性双生児のようなものということのようだ。そうなるとまたイメージは変わってくる。いわゆる双子というのは、性格も違うし、まったく異なる別の生命

          クローン羊「ドリー」から学べるもの

          ラスコー洞窟の壁画とは

          1940年に、フランス中部にある村モンティニャックの近くで、4人の少年によって発見されたという壁画。1万5,000年〜1万7,000年前に描かれたという。 教科書で牛の絵は見たことがあったが、なかには人間も描かれているという。自我を考えるほど余裕がないだろう生活の中で、わざわざ絵を描くぐらいだから、よっぽどはっきりとした目的があったのだろうと思う。そんな時代に人間という外の自然と比べたら何の力もない存在を描く対象にするとは。他者の存在感を際立たせるために描き入れたのではない

          ラスコー洞窟の壁画とは

          ユリシーズとは何か

          ジェイムス・ジョイスの「ユリシーズ」。1922年に書かれた、意識の流れという叙述技法を大々的に使っている、英語で書かれた20世紀の文学の最高峰と言われている作品です。他の文学作品や芸術作品に触れた箇所が多いこと、言葉の斬新な使い方にあふれていること、などから評価されている。したがって耽美派な読書家にはよいが、一般人には読みにくそうwww。 ホメロスの「オデュッセイア」をアイルランドの都市ダブリンのある1日、1906年6月16日の出来事として作り変えている。ホメロス版のオデュ

          ユリシーズとは何か

          アルファベットの起源

          紀元前2000年、約4000年前の古代エジプトでヒエログリフの簡略版として生まれた。1799年にロゼッタストーンが発見されるまで複雑なヒエログリフは解読することが出来なかった。 ファラオたちは、奴隷たちに文章で命令を伝えることが難しかったのだそうです。 そして海洋公易民族フェニキア人はアルファベットを地中海沿岸の人々に伝えてた。古代フェニキア文字を基にギリシア文字とラテン文字が生まれている。 英語が主語動詞目的語の順で、コンパクト、スピーディ、誤りなく命令を伝達するこ

          アルファベットの起源

          スティーブジョブズを読む

          ウォルターアイザックソンが書いたあのスティーブについての自伝。海外のライターは本当におもしろいことを書いてくれますね。

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