ネフェルトイティの胸像とは

なんとも美しい胸像です。こちらの女性は、エジプトを紀元前1353年から1335年まで支配したファラオ、アメンヘテプ4世の王妃。

アメンヘテプ4世は、「太陽神アテンに仕える者」を意味する「アクエンアテン」に改名し、倫理的な側面を重視した新たな一神教を採用した。死後、この王と王妃の痕跡はほとんど全てが消し去られた。

ネフェルトイティの胸像は、約3400万年前に作られたもので高さは50センチ、ほぼ完全と思われる状態のまま彫刻家トトメスの工房跡で発見された。この胸像の左目がはめ込まれた形跡はないため、そもそも未完成だったようだ。

3400万年前からも、美しいとされる女性は痩身だったのかと思うと不思議でならないのです。もっとふくよかで生命力の溢れた豊満な女性が王妃となってもよかったのではないか。「不自然もの」、それでいて「均整の取れたもの」の呼び名が「美」なのであろうか。そういえばこの「美」という漢字は左右対称でいて、全体は毛虫のような気色の悪いフォルムをしているような気がしてきた。

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