Misaki Nosachika

美術作家。英国IFPA認定アロマセラピスト。旅の記録、人生など。

Misaki Nosachika

美術作家。英国IFPA認定アロマセラピスト。旅の記録、人生など。

最近の記事

二歩目。

会社員を卒業する時に決まっていた予定は2024年5月、ニューヨークでのグループ展まででした。 それが無事に完了し、ここからの未来は白紙。 そんな折に二人の人物からメッセージが同じタイミングで届き、 心の中で燻っていたやるべきことのGoサインがでた。 いよいよ、フランスでの体験から今までの間に起こった出来事をかたちにする時が来た。 次のマイルストンは来年の春。 ここからはひたすら突き進むのみ。 その先のことは心配していない。 会社員時代はいつもロールモデルを探していた。

    • 一歩目。

      * 本年もよろしくお願いいたします。 健やかで文化的な一年になりますように🐉 : 年明け早々、仕事でスマホを触る時間がなく世の中の動きを知ったのは少し経ってから。 ネットのさまざまな情報を見ると、今は言葉にできない、と直感的に思った。 …と同時に、言葉にできていないけど、言葉にしていかねばならない、そう思う出来事があった昨年のことを思い出し、まだ反芻している今。 音楽家ドビュッシー氏曰く、言葉で表現できなくなった時、音楽が始まるんだ…と。 (La musique co

      • ちょっとそこまで。オランダ滞在編。

        (今回、長すぎて途中で力尽きました…) フランスのついでにオランダに行こうと決めたのは、友人に会いに行こうと思い立ったからだ。そしてもう一つ、大好きな絵画であるフェルメールの「View of Delft」と実物の景色を見に行こうと思い立ったからだ。 この絵は調べたところによると、オランダの国宝級絵画ゆえに1990年代を最後に一度も国外に出ておらず、会いに行かないことにはお目にかかることが難しい絵画の一つである。収蔵場所はハーグにあるマウリッツハイス美術館。 ありがたいこと

        • 歩き続けたパリ滞在編②

          今回の旅はアートフェアの出展と友人に会う以外は特に決まった予定はない。 社会人になってから初めて手に入れた真に自由な時間。 やりたいことしかするつもりはない、無理をするつもりもない。 自分の心を柔らかくしにきたので頑張ることもない。 もはや生き急いでいないのでゆっくりなれる前半と動く後半、くらいに考えた。 初めは街の様子をじっくり観察した。 お店に入るわけでもなく、ただひたすら街の中を歩き回った。 街の匂い、音、すべての空気感、それから街の人の動き方を観察しながら、ただただ

          ついに到着。歩き出したパリ滞在編①

          パリに着いた初日のことはよく覚えている。 シャルル・ド・ゴール空港の荷物受け取りまでの距離の長さにドキドキしながら、 同じ不安を共有した人と仲良くなり、なんとか正しいタクシーに乗り込み いざ、滞在先へ!走り出した車の窓から見えた光景と音がとても印象的だった。 ひっきりなしになるサイレンとクラクション。 渋滞の車の隙間にやってくる何かを要求する人々。 少しグレーがかった空。 そんでもって運転手の荒い運転!というか、みんな荒い! とか思って運転手を見ると、ちょっとソワソワしてい

          ついに到着。歩き出したパリ滞在編①

          次の人生に進むことにした話。渡仏準備編

          さて、フランスに行こうと決めてから準備したことをメモで残しておくことにする。 日程が自分の中で決まったのが4月。 なんだかんだ1日に一つくらいしか進められず、のんびりと準備した。 以下、思いつくままに記します。 飛行機は3ヶ月前に予約した。今回は2カ月なのでビザは不要。 円安やら、原油高やら戦争やら落ち着かない世界情勢だけど、いくと決めたからにはとるしかない。 こんな世の中なので安心と安全を何よりも優先する!という心のスローガンの元 ANAの直行便一択でとりました。(もち

          次の人生に進むことにした話。渡仏準備編

          次の人生に進むことにした話。他人を気にするなかれ、魅惑のプー太郎ライフ編

          12年勤めた会社の最終出社日を終えた8/1。 一ヶ月間の魅惑の有休消化期間が始まった。 考えてみれば12年って小学校から高校卒業までと同じ期間だ。 だから気分的には卒業って感じだ。 特に思ったのは幼稚園に入る前ぶりの所属するということから離れたとも言える気がする。(所属の単位は、家族、地域、国、とかあげれば色々あるあろうけど。言いたいことはなんとなく伝わるだろうか。) そんなことを色々考えながらも、休暇の初日に朝起きてしたことは、 “パソコンがわりのiPadを開く” だっ

          次の人生に進むことにした話。他人を気にするなかれ、魅惑のプー太郎ライフ編

          次の人生に進むことにした話。

          大手電機メーカーに勤めて今年で12年。 12年と5ヶ月目となる夏の終わりに私は会社から卒業することにした。 いつからその決断をしたか。 常々、会社を辞めようかなと言い続けてはいたけれど、話は昨年の10月に遡る。 2021年10月、初めて海外のアートフェアへ出展した。 しかし、新型コロナの影響で出社規制が敷かれ、海外渡航には制限がつき、私自身は結果的に行くことができず、残念な想いをした。 頑張れば休暇をとって行くこともできたのかもしれない。ちょうど勤続10年目の5日間のリフ

          次の人生に進むことにした話。

          ひきだし。

          先日、2年ぶりの個展が無事に終わりました。 たくさんの方に作品を見ていただくことができ、大変幸せな5日間でした。 本当にありがとうございました。 展示期間中にお客さまとお話したことのひとつに、今の自分に重なることがありました。それは、 [引き出しの話]です。 イベント後、毎度終えるたびに 何かをわかった気でいまして。 その毎度、"得たもの"をなんとなく自分の引き出しの中身と呼んでいたりします。 その"得たもの"は 引き出しに大事にしまっておいて たまに

          ひきだし。