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たまらないぜ

旅に出ることは日常の生活環境を脱けることであり、平生の習慣的な関係から逃れることである。
到着点が旅であるのでもない、旅は絶えず過程である。
ただ目的地に着くことをのみ問題にして、途中を味ふことができない者は、旅の真の面白さを知らぬものといわれるのである。
           三木清

旅に行きてぇ〜〜〜!!!

昨日、狂言を観て
「あ!これ、男はつらいよの世界だ!」
なんて少し思ったから、よけいにかもしれん。

なんか
日常から少し解き放たれたい。

いろいろと
あれやこれや
会議や集会やらにも出ているが
そこにはどうしても日常がまとわりついてくる。

まったくもって非日常は無理にしても
せめて、一日のうち日常を感じさせられるのは寝るときだけ、くらいの日がそろそろ欲しい。

人生は旅というが、わからないでもないが、言われてみるとそうなんだなとも思うが、やっぱ、人生を歩むのにはそんな余裕はないのよ、アタイには。

もう必死だし、途中を味わって、なんて考えられない。

むりくり、もうお腹いっぱいですから勘弁して!というのに詰め込まれている気分のときか、まったく味わうものがなく空腹で倒れそうなときか、そんな両極端な気がする😅

だから、きっとそんなことがないだろうから、旅に出てみて、バーチャル人生を味わってきたい。

とはいっても、一人旅はできないタイプなんだよな。
一人で旅行に何度も行っているが、目的地まで一直線。
途中下車なんてありえない。一番早く着く乗り物を選ぶ。
観るものがないと、飽きたなと思うと、予約していた乗り物の前のものがあれば、さっさとそれに乗って次の行き先へ行くか、家に帰っちゃう。

気の合った人と旅に出て、移動は一緒にして、立ち寄り場所や目的地では自由時間、それが一番スキだ。

これを人生に例えるとどういうことになるかを少し考えたが、あまりのおぞましさ、情けなさに、空想したものを言葉という形にすることはやめた。

なんかさぁ、旅っていいよね。

見学するのもさほど好きでもないし、その場その場での人との出会いってのは人見知りゆえに全く望まんし、ただそこに行くだけなんだけどね。
そのくせ、沖縄がいい、北海道がいい、あそこの温泉がいいと行きたい行き先がある。
北海道でも、沖縄でも、石神井でも、多分やること一緒な気もするし、場所はどこでもいいはずなんだけど、でも、やっぱ違うんだよね。

旅がもう終わる。
8時間後にはおもいっきり日常に戻る、っていう何とも言えない寂しさというか、悲しさも好きなんだよね。

羽田空港から石神井公園行きの高速バスが出ていて、それに乗って帰路につくと、自分の家の前を見事に通り過ぎ、「ここで降ろしてくれたらどんなに楽なことか(T_T)」なんておもいを一切聞き入れずに石神井公園駅まで連れていかれ、今通ってきた道を20分歩いて戻るときの侘しさと、現実に戻らされた感のリハビリとがけっこう好きだ。

さぁ、どこへ行こう。

ここ数年、旅に出る際はカメラを持って出るのをやめてた。
旅そのものに集中したかったから。
でも、このご時世、写真を撮りにぷらっと街に出る、なんてこともしていなくて、石神井公園以外の写真を撮っていないし、今度の旅には、クソ重たくても、使うか使わないかもわからなくても、一眼レフとレンズも数本仕込んで行きたいな。

考えるだけでもワクワクだぜい。

きつい旅だぜ お前に分かるかい
あのトラベリン・バスに 揺られて暮らすのは

たまらないぜ あのトラベリン・バスに
揺られて行くのは

ルイジアナ・・・

矢沢永吉「トラベリン・バス」より

矢沢の旅の歌、すきだな。

たまには現実逃避せにゃなぁ。
現実で、もすこし気合い入れて活きるためにもね😁

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