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子供におすすめ児童書「フィボナッチ―自然の中にかくれた数を見つけた人」
フィボナッチ数列という言葉を聞いたことはありますか? 簡単に言うと、1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34…どの数字も、前の2つの数字の和になっているという数の並びのことを指します(数学的にはもっとちゃんとした定義がある)。
これ、中学受験の算数に出てきますよね?数学嫌いの私は、長男の中学受験の勉強を見るまで全然知りませんでした。
たしかに数字を見てみると、そうなっている!不思議です。このフィボナッチ数列、ひまわりの種やアンモナイトのうずまきなど、自然界にも多く見られるそうです。
で、今日のおすすめ本は、この数列を発見したイタリア人の数学者、フィボナッチさんの本。
フィボナッチの子供時代から始まり、のちに「フィボナッチ数列」と呼ばれることになる数列を発見する話が描かれています。
現代では偉大な数学者として有名なフィボナッチですが、子供の頃には数のことばかりを考えていたため、周りからは「のうなし」と呼ばれて蔑まれていたそうです。
偉業を成し遂げるまでの不遇を見ていると、フィボナッチのように、一つのことに抜き出ている人はそれを追究するあまり、周りとなじむことができなかったり、変な目で見られたりという辛い経験をする人が少なくないように感じます。
フィボナッチ数列という文言と数字の並びだけを見ていると、特に算数が苦手な子供にはとっつきにくいですが、数学の世界にも物語があり、そこに感情を持つ人が、たしかに存在したのだということを、このように本を通して知ると、少し算数にも親しみが持てるかもしれません。算数が得意な子はもちろんですが、算数が苦手な子には、数学者の伝記などは一つの良いきっかけになるかと思います。
絵本サイズですが、内容はちょっと難しいので、小学校低学年くらいからかな?ただ、算数的な部分を全部理解しようとしなくても、「なんかわかんないけど、すごく数字が好きな人がいて、その人がすごい発見をしたらしい」くらいの理解でも、数に触れる経験になるのでいいかなと思います。
わがやでは、算数好きな長男は全部理解して楽しんで読んでましたが、長女と次男は算数的な部分はちょっと「?」だけど、物語自体は楽しんでいました。
数学者の本を探してみるのもおもしろいですね。
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