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お金をかけない教育は可能か?

昨日、youtubeでこの動画をみました。
登場するのは、教育家・小川大介さん。タイトルは、「【格差社会の教育費問題】子育て費用3000万円時代を乗り越える最重要戦略をお話します」です。

少子化でありながら、子育て、特に教育費がどんどん高くなっている最近の日本。どうしていくべきか?というのは、多くの親が抱える関心事の1つだと思います。

感想はいろいろありますが、一番印象に残ったのは、この2点です。

・短期決戦はお金がかかる
・お金をかけない子供の学歴形成には中長期の視点が大切

私自身が塾なし中学受験をした長男、現在小6長女(中学受験予定なし)、小2次男の3人をそばでみてきて感じていることと同じだったので、とても共感しました。


なんでもそうですが、すぐ手に入る、すぐ効果がでるものは、値段がかかります。中学受験の世界でもそうですが、塾・家庭教師・個別指導はお金がかかります。人気のある講師であればなおさら。

小4になるまでまったく何もしていなければ、3年の間にすべてをこなす必要があり、さらに、小6・2月に結果を出さなければいけないので、高いと思いつつ、お金を掛けざるを得ない、(「二月の勝者」で言えば「課金ゲー」)という状況が発生しがちです。

しかし、もし中学受験の勉強を始めるまでに、歴史が好きになっていたら、理科に興味を持って虫の観察をしていたら、計算練習を続けていたら、勉強への高いモチベーションを維持できていたら…なにかしらのアドバンテージを持っていたら(先取りの詰め込みではなく)、そこまで3年間で必死につめこむ必要なないかもしれません。既にできることがあれば、その分、負担は減ります。

また、絶対中学受験で結果を出さなければ!と思わずに、もしダメだったら、高校受験でも大学受験でも、子供にとって良いタイミングで結果がでればいいよね、と思えれば、それほど必死になってつめこむこともありません。


私自身の意見としては、「教育格差を乗り越える」=「お金をかけない教育は可能」。ただし、メリットとデメリットはあると思います。

メリット
・臨機応変にその場の状況に対応できる力がつく
・子供が自分で考える力がつく
・ゆっくり時間をかけられるので、子供のペースに合わせられる

ここでいうお金をかけない教育とは、小さい頃からいろいろな場所に連れて行き、家庭でその子に合わせた学習計画をたてて、市販のドリルや無料の教材を使い、勉強をみていくこと。たくさん子供の話をきき、話し合うこと。図書館などで本を借り、たくさん読書することなどです。すぐに目に見える結果を求めたり、短期的な目標を設定しません。その場その場で子供が自分で感じて考え行動することを促します。

なんだか難しい表現になりましたが、ざっくり言うと、種まきをしてあとは見守るだけ、ということですね。必要に応じて適切なサポートという感じかな?

デメリット
・芽が出て育つまで、時間がかかる
・親の手間がかかる
・親側にすぐに結果を求めない、見守る姿勢がいる

このデメリットを、親がどこまで受け入れられるかが難しいところだと思います。物理的に時間がないこともあるだろうし。

お金をかけられなければ、それとトレードオフで、ある程度親が時間をかける必要があるかと思います。そして、それはけっこう面倒なこともあります。

そうするくらいなら、お金をだす、というのももちろん1つの方法です。「お金をかける教育」「お金をかけない教育」どっちが正しいというものではないですよね。

長男は塾に通わなかったので、かなり費用を抑えて中学受験をしました。どこかのnoteの記事でかかった費用を計算したことがありますが、30~40万くらいだったと思います(詳しくはkindle本)。費用だけみれば、たしかに安いですが、その分、小4~の3年間だけでなく、幼少期から、いろいろ関り方を工夫したり試行錯誤して時間をつかってきました。

私が自分で、幼少期~小学校までは家庭で勉強をみよう、そのほうが、一生役立つ力を育てられるだろうし、コスパはいいだろうと思ったからです。

でも、もしかしたら、バリバリ働いて、良い講師のいる習い事にガンガン通わせたら、今よりずっと良い(というのもなにか、定義は難しいけど)結果になっていたかもしれません。

結局、結果論なので、なんとも言えないのが正直なところです。

大事なことは、ぶれない子育て・教育の方針を親が決めることなのかなと思います。「こういう子に育てたいから、こうする」という、太い柱のようなものです。

小川さんの動画はポイントがまとまっていて、話も聞きやすく、おもしろいトピックが多いので、みたことがない方にはおすすめ。中学受験メインですが、子育て全般の話も多く、どの年代の子供を持つ方にも、共通して得られるものが多いと思います。


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