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子供におすすめ伝記漫画・1「杉原千畝」

わがやは伝記がたくさんあるので、いろいろ紹介してみようかな~と思い、また新たな伝記シリーズを始めてみました。

第1回は、わりと初期にわがやにやってきた、古株の伝記「杉原千畝」。今では100冊近く(数えてないけど)ある伝記の中で、数冊目にやってきたような気がします。読み方は、すぎはらちうね。ちょっと難しいですね。

杉原千畝は、日本人外交官。第二次世界大戦中、リトアニアというヨーロッパの国に赴任中、ナチスの迫害を逃れてやってきた大勢のユダヤ難民たちに、日本を通過するビザを独自の判断で発給し、何千人もの命を救った人です。映画化もされています。

ビザをだしてはいけないという日本政府の命令と、人の命を救いたいという自分の想いとの板挟みに苦しみながら、ビザを書き続けた人で、漫画にはその葛藤が描かれています。

小学館の伝記シリーズ・学習まんが人物館は、毎回、絵を担当している漫画家の方が違うのですが(数冊担当している方もいる)、この杉原千畝の絵は、子供達の好みのようで、それもあって、何度も何度も読み返している一冊です。

今年、難民の問題が日本でもクローズアップされました。今後、国際社会の中で、日本が難民の人たちをどう受け入れていくのかを考えていく必要があると思います。一般にはあまり知られていませんが、人命の救ったという功績はとても大きく、ぜひおすすめの人物です。

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【関連本】
一度にたくさんの本を買うのはたいへんですが、もし可能なら、同じ時代に生きた人や、同じ分野で活躍した人など、共通点のある人物の伝記も一緒に買うと、知識がつながっていくのでおもしろいと思います。

杉原千畝と一緒に読んでほしいのは、アンネ・フランク
杉原千畝が救った多くの人たちと同じく、ユダヤ人でナチスの迫害により命を落とした少女です。もう私が書くまでもなく、世界でもっとも有名な女の子のうちの1人かもしれません。

ちなみに、以前、長男にこう聞かれたことがあります。

「どうしてヒトラーはあんなに有名なのに、伝記漫画はないの?」

私はこう答えました。

「伝記漫画というのは、小学生向けに書かれているから、有名な歴史人物の中でも、小学生が読んで、前向きな知識や想いを受け取れる人が選ばれていると思う。だから、ヒトラーの伝記漫画はないんだと私は思うよ。漫画じゃなくて、文字だけの本なら、たくさん出ているから、それが読めるようになったら、いろんな本を読んで、自分なりにヒトラーがしたことを考えてみたらいいと思う」

みなさんはどう思いますか?

私は、子供達には、伝記はあくまでも1つの視点にたったものだから、いろんな評価や解釈があると伝えています。見方を変えれば、偉大と思われている人も、ある人にとったら、ただの侵略者だということもあり得ますよね。伝記を読むときは、そういうことも伝えていければなと思います。

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