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#私は私のここがすき
【呻吟】ユイの戯言Ⅲ
「現実と向き合うの?」ユイだ。
無理でしょという目をしている。出てきやがったか。
「ムダよ。あなたは考えれば考えるほど、黒一色で出来上がったあなた自身に蝕まれる人でしょう。現状に満足しているのだから、なにかを成そうだなんて思わないことね」その姿は、すべてを悟った仏かのように思われた。
たしかに、ユイのいうことも一理ある。好きなことを仕事にする人、億り人、数多の選択肢。考えるのには疲れたし
【呻吟】ーーとまともな中学生
『明るい』と言うと、またニュアンスが違う気もする。
クラスメイトや私と関わる人全般には、私は夢を描ける子で、夢を叶える知性を兼ね備えているように思われていたことだろう。成績優秀で、リーダーシップを取る。クラスの人は皆私を慕い、友達がたくさんいる。
全ての人の彼女の印象はこうだった。絵に描いたかのような優等生っぷりだ。
そんな中、ーーだけは、私をそんな目では見ていなかった。
『優等生もどき