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日経テクノロジー展望2020:世界を変える100の技術

少し前の本ですが、日経BPさんが出している「日経テクノロジー展望2020:世界を変える100の技術」を読み返しました。
2021年10月7日には最新版の展望2022が発売予定なので、併せて読みたいと思います。

「体験が変わる」「インフラが変わる」「ものづくりが変わる」「命が変わる」の4つの章に分かれていて読みやすく、5G、3Dプリンターから再生医療まで幅広くカバーされています。

再生医療は知っていても、個別のテクノロジーまで知らなかったりするので、本書は知識や視野を広げる上で読んでよかったと思いました。

本書の要約は難しいので、自分が面白いと思った点をいくつかピックアップして書きます。

1. 2020/2030テクノロジー期待度ランキング

ビジネスパーソン千五百人を対象に実施したテクノロジーの期待度調査結果

2020年 
1. AI(人工知能)
2. 自動運転
3. 5G
4. 産業用ドローン
5. IoT

2030年
1. AI(人工知能)
2. 自動運転
3. 再生医療
4. 量子コンピュータ
5. 生体埋め込み機器

上位TOP3は有名どころで実現可能性が高い領域だから期待度が高いのかもしれませんね。個人的には2020年はAR/VRやブロックチェーンがもっと上位に来ると思っていました。
皆さんはこのランキングみてどう感じられましたか?

2. 世界を変える技術

5G技術
5Gによって場所の制約が変わる。
5Gによる利点は、①通信に伴う遅延時間が少ない、②同時接続数が飛躍的に増やせる(IoTには良い)、③法人のニーズに合わせてネットワークを組める。
5Gによって、高速通信、遠隔操作、遠隔医療、遠隔監視、三次元体験(試合や公演をその場にいるかのように味わう)ことができる。

人間拡張技術
アシストスーツの市場は急速に拡大し、機能は大幅に拡大している。
アシストシーツは重い物を持ち上げる負荷を軽減したり、歩行を支援したりする装置である。近年は人体との融合度を高め、体の上から装着するだけで体の一部のように動作するようになってきた。
体支援、パワードスーツ(片手で50キロ軽々持ち上げる)、ハイブリッド型人工筋肉(着るだけでパワーがでる服)、NMI(nuro machine interface:神経伝達信号を察知し作動する)、BMI(brain machine interface:脳波で操作)など。

素材技術
ITの技術が進んでも、モノの重要性は変わらない。モノをつくるための材料についても数々の技術革新が進んでいる。
材料を組み合わせる「接合」の技術革新も進んでいる。
曲がるディスプレイ(折りたためるスマホ、テレビなどに活用)、自己治療材料(傷を自ら修復するガラスやコンクリ)など。

3. 感想

知らない情報があったので、面白く読めました。
特にNMIや自己治療材料は印象に残っています。
今までパワードスーツしか知りませんでしたが、ニューロや脳波で作動するようになってきているのは驚きでした。実用はもっと先かもしれませんが、将来予測の際は今の人間の能力をベースに考えない方が良いのかもしれませんね。
自己治療材料に関しても、実用化されればメンテナンスが不要になるなど、応用の幅がとても広そうだと思いました。ドローンや自動運転など、派手で分かりやすい技術が注目されがちですが、こうしたモノの進化、素材技術の進化にも注目していきたいです。

2022年の展望も発売予定、併せて読んでみたいと思います。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。


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