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肺を膨らませよう!

最近、体調が悪い人が増えてるそうです。
ケアを生業としている方、みんな口を揃えていっています。

COVID-19により、働き方が変わり、コミュニケーションのとり方も変わり、家族との距離感も変わったり。

大きな変化で悲しいこともたくさんあったけれど、悲観的なことばかりじゃないこともたくさん。

でもね、ここで言いたいのは、
心と体は「楽しいことも辛いこともストレス」だっていうこと。

もちろん、心が動く嬉しい事がたくさんあったら、それはそれでいいのだけど、ジェットコースターのようだと、どちらも刺激、心と体にはハードなのです。

なぜ肺を鍛えるのか

そこで、今のタイミングでスタートするといいことが、呼吸法。
今、夏至が過ぎ、一年で一番、陽気が高まっているとき。

そのタイミングで、体にしっかりと呼吸をいれてあげると、とても肉体がしっかりして、心も安定してきます。

食べ物で体はできていると思っている人も多いかもしれませんが、もっと微細なエネルギーも体には存在しています。

目に見えない動きの力のようなもの。
ヨガではプラーナといいます。東洋医学ではにあたるのかな。

これは、呼吸と深い関係があります。

もちろんね、呼吸法を数回やりました!的な感じでは、どうかな?というところですが、難しいテクニックや種類をそんなにやらなくても、十分、効果を感じられると思います。

頭痛がや腹痛がおさまったり、目が覚めたり。
まずは、その感覚を掴むことが大事です。


そこで、肺って、どんな臓器か知っていますか?
が、今日のテーマ。

肺の働きって?

肺って、とっても大事で、命に直結している臓器だけど、肺を鍛えたり、意識的に使ったりって、普段なかなかないですよね。

肺は、自力で動いていない臓器。

肺は、呼吸筋と呼ばれる横隔膜と外肋間筋、その他にも吸息筋、呼息筋と言われる呼吸補助筋、主に上半身の筋肉の動きによって、膨らんだり萎んだりして、呼吸が行われているのです。

ちなみに、1日にする呼吸の回数は、2万〜3万回ぐらい。
1回の量は、500ml程度と言われています。
すごい働きです。

その中でメインの筋肉、横隔膜。
聞いたことありますよね。焼肉屋さんで人気のハラミです(笑)。

横隔膜は、肋骨の下の縁に沿って張っている膜。
膜といっても筋肉でできているので、伸び縮みします。
その動きによって、肋骨の内側が広がり、呼吸ができています。

横隔膜は・・・
収縮することで胸腔内が広がり空気が入り(下へ下がる=吸気)、
緩むことで胸腔内が縮み(上へ上がる=呼気)息が吐き出されます。
(下図は吸気)

0624肺呼吸

この動きが一日中、いや、生涯続けられているのです。

ものすごい働きですよね!
これは、ぜひ、サポートしてあげたい!と思いませんか?(笑)

そして、肺は、大変なことに、再生することができないのです。

昨年からのコロナ禍で、随分と肺の話題がでているので、知っている人も多いかもしれません。肺を痛めてしまうと、細胞(肺胞)自体は、回復することはないと言われています。

肺を強くするには、どうすればいいのか

じゃあ、呼吸法で何ができるのかというと、
残念ながら、肺胞を回復することは期待できません(笑)

しかし、その呼吸を生み出す呼吸筋や呼吸補助筋といった、横隔膜をはじめとする肋骨周辺の動きを柔軟にして、たくさん酸素を取り込むことができるよう、大きく伸び縮みができるよう、普段から筋トレをしておくことができます。

肺胞一つ一つのキャパを広げるべし!

「ヨガで呼吸が深まる」一つの理由は、呼吸と連動した動きによって、背骨や周りの筋肉を、柔軟に動かしていく動きが多いのです。

呼吸をしっかり意識して動くことが大切、と言われるのは、たくさんのメリットがあります。
客観的に自己を観察することもできるし、呼吸量も増えるし、呼吸の仕方自体にも変化が起こり、神経系の働きも変わってくるのです。
(もっともっとあります!いつか、また。)

呼吸の大きな特徴

そして、呼吸は、無意識の行動でも行われ、意識的にも行うことができる行為。
人間の体の仕組みの中で、これはとても稀なシステム。

例えば、内臓の働きは、ほとんどは無意識、手や足などの運動器官は、意識的に動かすことができますよね。でも逆はなかなか難しいはず。
だいたいは、どちらかがメインで動かしています。

意識しても、しなくても、できる行為。呼吸。

無意識の呼吸は、自律神経が司っています。
意識のある呼吸は、筋肉の働きによってコントロールすることができます。

相互に関係を持つことができるというシステムだからこそ、意識的に動かすことで、自律神経に働きかけができるといわれているのです。

いつもクラスでお話しするのですが、
呼吸は、外と内の架け橋。
宇宙との架け橋

なのです。

毎日のプラクティス

では、毎日なにをやったらいいか、という話が最後に欲しいですよね(笑)。

まずは、1日5分でいいので、呼吸に集中する時間を作りましょう。

この約束が意外とできない。みんな。
できない理由は、あとからつけてるだけです。いつでも。
まずは、1日5分を自分のためにキープしましょう。
自分との約束。

テクニックはいろんなサイトにあるので、細かく紹介はしませんが、

<たとえば>
① 肩をあげたり(吸息)下げたり(呼息)。首をゆっくり回す
② 背骨を反らしたり(吸息)、丸めたり(呼息)する。
③ 背骨を横に曲げる(呼息)、吸いながら戻ってくる。左右。
④ 背骨を捻る(呼息)吸いながら戻ってくる。左右。
⑤ 姿勢良く座り、目を閉じるか半眼で、深呼吸を数回
⑥ 鼻から吸って、鼻から吐く
(1:2の長さ比率で続けられるところまで。ex.吸う3秒、吐く6秒など)

これでもう、5分はあっという間のはずです。

まずは自分と1日5分を約束して、やってみてください。
いろんないいこと、訪れますよ。

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