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Univ. of Tokyo///Leica M10-P, Leica M4-P, R…

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Univ. of Tokyo///Leica M10-P, Leica M4-P, RICOH GRIII

最近の記事

君は砂丘を見たか⑤

全てを忘却する前に完結させます。 Day3 -前夜- 時は遡って神戸に向かう車の中。 オタクたちは神戸何たるかについて話していた。 「神戸と言えば、船に乗りたくなりますねぇ」 別のオタクがこう返す。 『うどん難民船があるじゃあないか』 … 「航送代安いっすね」 そんなノリで決まった帰路が、今回のお話。 Day4 -出航- 実はまだ3日目、23時半を回る頃― 3人だけを残したハイエースは三宮の快活クラブを目指して走っていた。 高松行が決定した今、シャワーを浴びたいと云

    • 君は砂丘を見たか④

      色々忙しく危うく砂丘を見られないまま終わるところだった。 今晩内なる砂丘が自分を呼んでいる気がしたのでまた書き始めようと思う。 Day3昼食で牛骨ラーメンを食べた後のお話。 レストハウスから外に出、謎のリフトを横目に目の前にこんもりとある小高い砂の丘に向かう。 大げさな階段がしつらえてあり、それを昇らないことには砂丘の実在は確かめられぬのだ。 … Voigtlander Heliar 40mm F2.8 VM いやはや驚いたね。 この旅の発案者ほどではないとは思

      • 君は砂丘を見たか③

        意外と見られていることが自覚されると書き欲が刺激されるタイプの単純な人間なのではんなりと続けていきます。 Day3 Voigtlander Heliar 40mm F2.8 VM 朝7時、起床。 毎晩酒が入った状態で短時間しか寝ていないのでこのあたりから寝起きが大変厳しくなってくる。 3時の歯磨き後に追いビールをした挙句起床に失敗した先輩を横目に行った朝食会場でいい感じに目が覚めたので、朝から自分が運転することになった。 ほとんど宿で飲酒しかしていなかったせいで桶屋

        • 君は砂丘を見たか②

          記録写真を現像したくなかったとかいろいろと忙しかったとかで時間が空きましたが続きます。記憶が薄れないうちに完結させたい。←無理らしい Day 2朝6時ごろ美保館ゲストハウス2階1人部屋― 目覚ましで半起きの状態のなか先輩による突撃を受ける。 前日の日御碕灯台に続き、「世界の灯台百選」がひとつ美保関灯台を訪ねるのが前々から決められた朝活の内容であり、もちろん行くつもりであった。 「寝ます!」 思いとは裏腹に口から出たのはその言葉ただ一つだった― RICOH GRIII

        君は砂丘を見たか⑤

          君は砂丘を見たか①

          鳥取砂丘―言わずと知れた山陰地方の一大観光地だ。 しかしとある先輩がこう言ったらしい。 「鳥取砂丘が単なる『砂場』に過ぎないのではないか、見てみないとわからない」と。 そんな馬鹿な、と思うかもしれないけれど、百聞は一見に如かずと云うのだから鳥取砂丘が単なる「砂場」だという可能性は己の目で捉えて初めて拭えるのではないか。 そんな鳥取砂丘の実在を確かめにサークルメンバーで山陰に旅立ったのが、今回のお話。 Day 03/16の18時半、本郷の部室にいた。 普段通いなれた部屋

          君は砂丘を見たか①

          Leica M10-Pと東海地方と②

          この記事を書く直前にM10-Pの距離計連動機構が不調になりました。 とても悪い話。 さて、前回はひとりで知多半島をくねくねした回について書いたので、後半として友人と合流した日からのことを書き残したいと思う。 Day 2豊橋駅前ルートイン、8時起床。 朝食バイキングをとり豊橋駅へ向かう。 蒲郡→藤沢の乗車券と浜松→静岡の自由席特急券を急いで発券し、新快速電車に飛び乗ったのが9時半くらいだったように記憶している。 晴れた日の朝 Carl Zeiss Planar T* 2/

          Leica M10-Pと東海地方と②

          Leica M10-Pと東海地方と①

          友人に「大井川に行きたいのだが2月空いていないか」と持ち掛けられた。 カレンダーは基本的に寂しいから勿論答えはYesだったのだが― その友人との静岡での集合を前にひとりくねくねしたのが、今回のお話。 Day 0 2245 Carl Zeiss Planar T* 2/50 ZM 2/19の午後11時前、東京駅八重洲南口に降り立つ。 人生において夜行高速バスに乗りたくなる瞬間というのは間違いなく存在していて、それが、来た。 一宿の恩 Carl Zeiss Planar

          Leica M10-Pと東海地方と①

          Biogon T* 2.8/28 ZMをLeica M10-Pで試した話

          Biogon、かのベルテレ博士が考案した構成― 直線が直線で写るとか、周辺光量の話であるとか、いろいろな前評判込みでコシナのBiogon T* 2.8/28 ZMを購入したのは去年の7月頃だったように思う。 ただ、フィルムでの描写はいざ知らず、Nikon Z6やSIGMA fpといったデジタルカメラで使うと若干の色被りと周辺の像の流れが気になってしまい、買ったはいいもののイマイチ使いどころの見いだせないレンズ―そう、防湿庫の肥やしである―になっていたのが事実だった。 そんなB

          Biogon T* 2.8/28 ZMをLeica M10-Pで試した話

          暮れの北国で(Kodak Tri-X 400)

          2021年末から2022年正月にかけて北海道を旅した。 とくに人と会う用事もなかったので、ひとり船に揺られにわざわざ北の大地まで出向いたのだった。 12/30 東京-新潟-末広橋-新日本海フェリー新潟ターミナル-... 旅は、新潟から始まった。 新潟駅前にて 頭端式停車場、推しです 停車場で 雨、人、蛍光灯、みんな好きだ 来たる 残されたベンチ 12/31 ...-新日本海フェリー小樽ターミナル-小樽駅-札幌駅-すすきの-札幌駅バスターミナル-苫小牧西港-...

          暮れの北国で(Kodak Tri-X 400)

          Leica M10-Pと下総と

          1. はじめに Leica M10-Pを買った。72万円。 やっちまったなと思ったよ。 だからこうやって新しい投稿の場で気合いを入れていこうと思う。 文章を書くのはあまり得意ではないけれどね。 2. 千葉に行ったM10-Pの力が見たくて千葉に行くことにした。 小江戸佐原と漁師町の外川。 千葉はいいよね、少し列車に揺られるだけで東京にはないものに出会える。 成田駅 あ、きょうは冴えてるなと思った 銚子駅 この子くらいのときにも銚子に来たなとか 仲ノ町駅 閉扉1秒前

          Leica M10-Pと下総と