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詩・言の葉・小説

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詩や言葉の投稿を掲載していきます。 小説もここに掲載していきます。
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2024年6月の記事一覧

【連載小説】透明な彼女 vol.9「カンバス」

https://note.com/tibihime/n/ndc12979b9c6c 翌日からユイは朝早くからカンバスの前に座って…

ちびひめ
3か月前
20

【連載小説】透明な彼女 vol.8「バイト」

バイト先は意外に早く見つかった。 近所のしティモールの食堂だ。 料理ができない俺を、それ…

ちびひめ
3か月前
21

きちんと、折々しく、丁寧に生きる

この6年ほど、きちんと生きるようにしている。 折々しく(造語ですが)、丁寧に、折り紙の端を…

ちびひめ
3か月前
22

【連載小説】透明な彼女 vol.7「病気?」

俺はこうした生活を1ヶ月繰り返している。 相変わらずユイは誰にも見えないようだ。 俺は黙…

ちびひめ
3か月前
14

【連載小説】透明な彼女 vol.6「二人暮らし」

その日から俺とユイの二人暮らしが始まる。 相変わらずユイは十歳くらいの少女のままだ。 コ…

ちびひめ
3か月前
21

【連載小説】透明な彼女 vol.5「ユイ?」

あれから二年。 俺には彼女ができたりなんかもしたけれど、誰とも長く続かなかった。 二年と…

ちびひめ
3か月前
18

【ショートショート】あなたのキスは今宵の月のように冷たい

夜の闇が静かに街を包む中、私は一人で歩いていた。蒸し暑い夏の夜で、汗が背中にじっとりと張り付いている。そんな中、私は彼と待ち合わせていた。彼の名前は亮。私たちの関係はもう何年も続いているけれど、最近は何かが変わってしまったように感じていた。 公園のベンチに腰を下ろし、空を見上げる。月が冷たい光を放っている。夏の夜にしては珍しいほど涼しげで、どこか寂しげな月だ。しばらくすると、亮が現れた。彼の顔はいつも通りの無表情だった。 「待たせた?」彼は短く尋ねた。 「ううん、今来た

【連載小説】透明な彼女 vol.4「葬儀」

『コウヘイくん?ユイが、ユイが……!』 ユイの携帯からかかってきた電話の声の主はユイの母…

ちびひめ
3か月前
18

【連載小説】透明な彼女 vol.3「水族館」

ユイは俺の手を引っ張って早く、早く、と促す。 大丈夫、そんなにいそがなくても水族館は逃げ…

ちびひめ
3か月前
15

【連載小説】透明な彼女 vol.2「夏休み」

旅行から帰った俺たちは残った夏休みを満喫していた。 ドライブももう慣れたもので、親父のボ…

ちびひめ
3か月前
22

【連載小説】透明な彼女 vol.1「プロローグ」

俺たちは付き合いだして一年。 ようやく行事を一巡りしたところだ。 俺たちは大学四年の春、…

ちびひめ
3か月前
31

【詩】傘

しとしとと雨が降る あの人は傘を持って来ていない様子 相合い傘で帰ろかな 誘う気力は満タ…

ちびひめ
3か月前
31

【詩】花

私は枯れるだけの花 静かに色を失い 誰も気づかぬまま ひとり、ひとりと散りゆく 寂しい寂し…

ちびひめ
3か月前
41

【連載小説】俺様人生 vol.1「プロローグ」

俺は冴えない。 自分でもそれはわかっている。 顔は中の下くらいかなと思う。 パソコンが好きで、毎日サイトを巡回するのが日課だ。 もちろんパソコンは自作。 いろいろなパーツを組み合わせるのが意外に楽しいんだ。 最近、趣味を書き散らしたブログを始めてみた。 これが存外、人がたくさん見に来るんだ。 アドオンなどをメインに書いてるせいかな? 日常のことで書くことなんて特に何もなかった。 ただ毎日大学へ行って、帰ってきたらパソコンか本を読むか。 あ、俺ね、ラノベが