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詩・言の葉・小説

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詩や言葉の投稿を掲載していきます。 小説もここに掲載していきます。
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2024年6月の記事一覧

【連載小説】透明な彼女 vol.2「夏休み」

旅行から帰った俺たちは残った夏休みを満喫していた。 ドライブももう慣れたもので、親父のボ…

ちびひめ
4時間前
12

【連載小説】透明な彼女 vol.1「プロローグ」

俺たちは付き合いだして一年。 ようやく行事を一巡りしたところだ。 俺たちは大学四年の春、…

ちびひめ
1日前
21

【詩】傘

しとしとと雨が降る あの人は傘を持って来ていない様子 相合い傘で帰ろかな 誘う気力は満タ…

ちびひめ
2日前
31

【詩】花

私は枯れるだけの花 静かに色を失い 誰も気づかぬまま ひとり、ひとりと散りゆく 寂しい寂し…

ちびひめ
3日前
39

【連載小説】俺様人生 vol.1「プロローグ」

俺は冴えない。 自分でもそれはわかっている。 顔は中の下くらいかなと思う。 パソコンが好…

ちびひめ
4日前
27

【詩】好き

あたしね きみのことが好き きみの顔が好き 声も好き 身長も好き 体重も好き だけどね …

ちびひめ
4日前
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【詩】春

朝日が差し込み 目が覚める 心地よい日差し 今日も一日頑張ろう 優しい光に そう思える 昔は太陽なんて好きじゃなかった 夜の月のほうが美しくて いつも見上げるのは夜の月 いつからだろう 引きこもりだった 太陽の光を浴びることもなく 太陽を避けるように 昼間は眠り 食事はいつも ドアの前に置かれ 無言でご飯を食べた ある春の日 ふと気になり ガーデンの向こうを見たくなって 扉を開けた そこには 綺麗に咲いた桜 その美しさに 心を奪われた なぜ今まで 心を閉じていたのだ

【詩】糸

あがいてあがいて 這い上れるのはたった一人 こんな場所に来るはずなかったんだ 死んだら何…

ちびひめ
7日前
20

【詩】縁

好きだったの。 だから見て見ぬふりをしてきたの。 あなたの薬指の指輪。 それがある限り …

ちびひめ
8日前
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【連載小説】ガンズグロウ vol.34「エピローグ」【完結】

くうちゃんは案の定、チームをやめたいと言ってきたらしい。 タツキにも何も話していなかった…

ちびひめ
9日前
21

【連載小説】ガンズグロウ vol.33「一呼吸」

「ええっ、それってどういう意味?」 「私、さやかさんのことが好きなんです。女性として、で…

ちびひめ
10日前
20

【連載小説】ガンズグロウ vol.32「本気」

「よく私ってわかったね!びっくりしたよ!」 「私がさやかさんを見間違えるはずはないです。…

ちびひめ
11日前
18

【連載小説】ガンズグロウ vol.31「くうちゃん」

まおちゃんの一件も落ち着き、私のタツキへの信頼も回復していた。 相も変わらずガンズグロウ…

ちびひめ
12日前
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【連載小説】ガンズグロウ vol.30「秘密のメール」

布団に潜り込んでからも、ずっと眠れずにいた。 そもそもなんでタツキがまおちゃんの連絡先を知ってるわけ? こないだの成人式のときか…… 好きなんですって、タツキを? 諦められないって、タツキを? 頭の中で堂々巡りして、わからなくなる。 成人式のときに、まおちゃんメアドのやり取りなんてしてたかな…… お酒の勢いもあって馬鹿フザケしていて、あまり覚えてない。 確かに、タツキの隣に最初はいたけど、後半はトイレ行ったりして順番はぐちゃぐちゃになっていた。 よくよく思い