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我が歩けば山も退(ど)く。
『教行信証』、「行巻」(1)
『教行信証』を読む会は先週で3回目。行巻に入った。また資料を掲載する。
*前回までの内容のまとめ
総序は、浄土教的世界観の開顕と親鸞の先達との出遇いの喜びが綴られていた。それに続く、「教巻」、正式には「顕浄土真実教文類一」(浄土真実の教を顕かにする文類)では、浄土についての真実—それはまた弥陀因位の修行や釈迦出興の理由についての教えでもある —が説かれた経が何であるか示される。それはすなわ
『教行信証』、「教巻」
『教行信証』の読書会、2回目の資料を載せる。1回目で驚くことに「総序」を終えたので、2回目は「教巻」に。
*前回の内容(総序)
「総序」は六巻からなる『教行信証』の序文にあたり、前回は( i )弥陀の誓願が私たち衆生の無明を破るものであること、( ii )その弥陀の誓願が活きて働くには王舎城の悲劇を 俟たねばならなかったこと、( iii )名号は悪を転じて徳をなすものであり、信心は疑心を 消し