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「怒り」の正体を知って、上手に付き合う

怒りの感情に悩んでいるあなたへ


「あの人の意見は間違っている」「腹が立って、相手の意見には従えない」など、ネガティブな感情に振り回されることは誰にでもあるものです。
しかし、人生がうまくいくか、いかないかは、「感情次第」といっても過言ではありません。
人生をうまく進めている人の共通点は、こうした自分の感情と現実との折り合いをつけるのが上手であることです。

そこで、怒りの感情で悩んでいる方はもちろん、良い人生を送りたいと考えている方へ、是非読んでいただきたい怒りと上手に付き合うコツをご紹介します。

怒りが生まれる仕組み


そもそも怒りとはどのようにして生まれるのでしょうか。
怒りは図のようにライターをイメージすると分かりやすいでしょう。


一般社団法人アンガーマネジメント協会

ライターはガス(燃料)があって、着火スイッチを「カチッ」と押すと火花が生まれ、炎になります。ガスが溜まっていれば炎は大きくなり、ガスが溜まっていなければ炎は小さくなります。怒りが生まれるメカニズムも同様です。

  • ライターでいうガス ⇒ 「マイナス感情や状態」

  • 着火スイッチ ⇒ 「~である‟べき”」という自分の理想や大事にしている価値観

  • 炎 ⇒ 「怒り」

理想と現実にギャップがある場合、または「べき」が裏切られる場合、着火スイッチが「カチッ」と押されて火花が生まれます。
「べき」が裏切られ、火花が生まれ、マイナス感情・状態が多ければ多いほど、怒りは大きく燃え上がります。
つまり、「べき」と「マイナス感情・状態」の両方があれば怒りが発生します。「べき」と「マイナス感情・状態」の両方もしくはどちらかでも減らすと、怒りを小さく、短くすることができます。

またこられのことから、
怒りは自分の基準で勝手に作り出している感情であり、自分自身の問題であるということが分かります。

「怒り」と上手に付き合うコツ


コツは次の3つです。

  • 自分の怒りが生まれる仕組みを理解する

  • マイナスな感情や状態を溜めない

  • 自分の「べき」を緩める


①自分の怒りが生まれる仕組みを理解する

「なんだか最近イライラする・・・」「自分が怒りっぽくなっている気がする。なぜだろう」と自分の感情や状態がわからない、見えないからこそ悩んでしまうのではないでしょうか。
自分の怒りが生まれる仕組みがわかると、安心し、怒りの感情を上手に扱えます。ですから、自分はどんな時に、どんな「べき」を感じやすいのか、そしてどんな「マイナス感情・状態」になりやすいのか、振り返ってみましょう。
例えば、書き出してみる、相談してみるといった方法がおすすめです。

②マイナスな感情や状態を溜めない

ガス(マイナスな感情・状態)があると、怒りは大きくなります。
そのため、マイナスな感情や状態を溜めないよう、様々なストレス対処法を試してみてください。
例えば、一旦深呼吸をする、家でストレッチをする、リラックスできる音楽を聞くなどです。

③自分の「べき」を緩める

「べき」が裏切られると、イライラすると説明しました。
長期的に、自分にとっても他人にとっても健康的かどうかという視点で自分の持っている「べき」を見直すことも大事なことです。
例えば、「完璧な自分でいるべき」と自分を追い込んでいる場合、「いつも完璧な自分でなくてもいい」「頑張れないときがあってもいい」と「べき」を緩めることができたらやってみましょう。
「べき」を握りしめているときは、なかなか現実を受け入れられませんが、緩めることで現実を受け入れることが出来るようになります。現実を「そういうこともあるよね」「それでもいいか」と受け入れられたら、それほど腹を立てずに対策を立て進んでいけるようになります。

「べき」を緩め、簡単には動じない柔らかい心を作って、自分の感情をうまく付き合っていけるといいですね。



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