オワリはじまり24-2 「認知症介護の経験を通して視点が変わった1つの歌と1つの番組の存在」


前回投稿したこちらの記事で、介護中と介護後の今で視点(どちらかといえば捉え方?)が変わった歌について書いた。

そして、この時文字数がかなり多かったため書ききれなかった「番組」についてを今回の記事で言及していこうと思う。

今日の記事の文字数はあまり多くない予定。
ちなみに前回の歌は元々悪い印象だったのが良くなり、そして好きになったのだが、今回の番組についてはその逆である。

どういう意味かというと、小学生〜大学生の僕はこの番組のことが本当に大好きだった。確か小学生の時はとある番組の1企画として放送されていたが、その番組が毎週放送されなくなったある時からは、年末に特番としてその企画が番組として放送されるようになった。

最近の僕はテレビを見ることが少なくなったので、その番組が今年の年末も特番として放送されるのかわからないが、きっと今年もあるのだろうな程度で思っている。

そんな番組の名前は前回の歌と同じく名前を書くのは伏せておく。
番組を1文章で表すと、

「日本全国から選ばれたおじいちゃん・おばあちゃんがクイズに答える番組」

前回の歌と違い、その認知度の高さから老若男女問わずわかった人が多いと思う。

この番組の中で必死に答えるおじいちゃん・おばあちゃんの姿、
「正解したい」「早く答えたい」という気持ちから浮かぶ珍回答の数々、
耳が遠いため、何度も何度も出題された問題文を聞き返す姿、
記憶力が乏しく、自分で1度回答した答えをまた言って不正解になってしまう姿、
(他の人が不正解だった答えを自分もまた言い直し不正解となる場合もよくある)

大学生まではその番組が放送されるとなると、毎回欠かさず見ていた。
用事で放送が見れなさそうなら、録画をして用事が終わり次第すぐに見ていた。
そして毎回腹がちぎれるほど大笑いをし、笑いすぎて息ができなくなるほどだった。

しかし祖母の介護をしていたある日
たまたま見ていたFacebookの動画でその番組が流れてきて見てみると、全く笑うことができなかった。

「多分違うんかもしれないけど、この人認知症なのかな?」

と、思ってしまった。

きっと番組に出ているおじいちゃん・おばあちゃんは認知症ではなく、単なる高齢化現象により前述のあらすじのような状態を招いているのだと思う。もしかしたら、全国から選ばれた彼らはお笑い芸人のように計算高く、「こんな発言(行動)をしたら面白い」と思って言動を起こしているのかもしれない。

でも、認知症そのものや認知症介護の現実を実際に見たり体験してしまうと、どうしても彼らの言動を祖母の姿と比較してしまう自分がいる。

この番組が今年末も放送されるのか定かではないが、今年は一瞬だけでも見てみようかと、この記事を書きながら思った。今の僕は在宅介護をしていない。そして介護前の自分とは違うものの、認知症という病を目の前することが毎日ではなくなった。

以前みたいにその番組を見て笑うことができるのだろうか…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?