マガジンのカバー画像

薬草の旅 〜日本編〜

33
薬草を探して日本各地を巡った時の物語を、お伝えします◎
運営しているクリエイター

#薬草

【発酵×薬草トラベル@高知!】

【発酵×薬草トラベル@高知!】

Such a fantastic!! The Makino Botanical Garden is !!

憧れの高知県立牧野植物園!
薬草の研究でも名高く、気になってましたが想像以上に素晴らしいです!

日本の植物をカテゴライズし、約2500種にも及んで学名をつけていかれました。
日本植物学の父  牧野富太郎博士の研究と、高知市の熱い情熱から生まれたこの植物園。
建物も、展示も、すごく良くて見応

もっとみる
【山と、祈りと。】

【山と、祈りと。】

鳥取県・大山町にやってきました。
大神山神社の奥の宮は天然石の参道と、神社には珍しい極彩色の天井絵が有名です。
大山信仰のコアとなる聖地でもあります。

境内の看板に、ここで行われる「もひとり神事」について記されていました。
「もひ」とは古語で水のことです。
つまりは、お水取りの神事。
神主さんが聖域の山に登って、清らかな水と薬草を採ると…

え?薬草?!
と、気になったので、神職さんにお尋ねする

もっとみる
【Mitosaya 大多喜薬草蒸留所】

【Mitosaya 大多喜薬草蒸留所】

念願かなってmitosaya大多喜薬草蒸留所へお邪魔しました!
mitosayaを立ち上げられた江口さんはドイツで蒸留酒の蔵で修行し、物件を探している中で県の薬草園と出会って買い取り、300種類以上の薬草たちが生える5000坪の園と、蒸留機や遠心分離機などを兼ね備えた施設を設立。
クラフト蒸留酒を作ってらっしゃいます。

普段からお店を開けていらっしゃるわけではなく、時々オープンデーがあってみんな

もっとみる
【草喰なかひがし】

【草喰なかひがし】

念願叶って、京都の草喰なかひがしさんへお邪魔しました!

摘み草やジビエを取り入れた会席料理を早くから取り入れてこられたパイオニアでいらっしゃいます。
予約を取るのがとっても難しく、ずっとずっと食べたかったのが、知人のお誘いでついに伺うことができました!

季節の野草がふんだんに使われており、春にはタネツケバナに島田ウド、わさびの葉、橘、京イノシシが登場しました!
鴨肉に合わせられたのは、自家製の

もっとみる
【木曽の鯖みそ山菜鍋!】

【木曽の鯖みそ山菜鍋!】

長野県木曽町に立ち寄りました。

王滝村のお母さんのお家に呼んでいただいて、12種類の山菜、どんぐり餅の巾着、
コモ豆腐、豚肉を、鯖の水煮缶の出汁と味噌ベースのスープで仕立てた山菜鍋を教えていただきました。

気候風土の関係で、木曽の山菜はめちゃくちゃ素材の味がしっかりしていて美味と評判です。
あずき菜、たらの芽、天然クレソン、ウド、こしあぶら、うりば(ぎぼうし)、
こごみ、ニリンソウ、ふき、

もっとみる
【知るほど愛しい、曲げわっぱ】

【知るほど愛しい、曲げわっぱ】

秋田県大館で曲げわっぱを作ってらっしゃる工芸社さんにお邪魔しました◎

曲げ物の木工製品は日本にも幾つかの産地がありますが、
伝統工芸品とされているものは、秋田の曲げわっぱのみ。

それは、樹齢100年の山育ちの木材を…しかも、赤い芯と外側の白い部分は残して
上質な柾目の美しい部分のみを使うという、贅沢な作り方をしていることからも納得。

木はデリケートなので、一つ一つ手作業でしかできない作業もた

もっとみる
【大阪の包丁式 since A.C.879 】

【大阪の包丁式 since A.C.879 】

毎年4月18日正午より、大阪の総持寺では包丁式という儀式が行われます。
真魚(この時は鯛でした)を仏前で捌くのですが、一般的には動物の殺生を咎めて精進料理をいただくお寺において、お魚をさばくというのがどういう意味を持ち、どのように行われ、約1100年前の調理の仕方にとても興味がありました。

儀式では、鯛を二つの身に切り分けられるのですが、活きた魚ではなく、内臓と血は抜いてある状態で三方に乗せられ

もっとみる
【沖縄うるま】

【沖縄うるま】

ちょっと息抜きに、沖縄県うるま市へワーケーションでお邪魔しました。

宿泊場所もリゾートホテルからビジネスホテル、民宿まで幅広い選択肢があったのですが、薬草の庭が付いてる民宿があると書いてあったので、これは泊まるしかない!と、底に決定。
想像以上に綺麗なお家でした🏡

脳卒中で半身麻痺になり、一時期は喋れなかったというお父さん。
コツコツ10年かけて薬草の庭を作り、毎日ツルムラサキなどの野草のス

もっとみる
【ここでしか、できないもの ー奈良の竹の茶袋ー】

【ここでしか、できないもの ー奈良の竹の茶袋ー】

みなさん、お茶っ葉でお茶を淹れる時に、お茶っ葉をどうやって濾しますか?

茶漉しを使ったり、急須にその機能が付いてたり。
使い捨ての袋にお茶っぱを詰めたり。

100年以上の昔は使い捨てなんてできなくて、各家庭で“茶袋(ちゃんぶくろ)”を縫って、
繰り返し使っていました。

奈良県の山間部では竹がよく採れるため、茶袋を竹細工で作っていました。
大和茶の産業も昔からあったため、製茶道具も竹を中心に作

もっとみる
【一瞬を生きよ。人生は、短い。】

【一瞬を生きよ。人生は、短い。】

永平寺に行って来ました。
修行僧が日本中から集まる禅寺です。
幸運にも雲水さん(修行されてる僧の方)がお寺を豆知識も添えつつ、案内してくださることになりました。

「物を何も持たなくなると欲を感じなくなり、気持ちも穏やかになった」と話す雲水さん。
携帯も持たず、衣服もあてがわれたものを着て…買わなくても作れるものはたくさんあるし、いくらでもすることはある。
何かを所有すると我が強くなる。
循環して

もっとみる
【薬草ハンティングin 越前市!】

【薬草ハンティングin 越前市!】

福井出身の友人が「福井にいっぱい薬草があるみたい!」と、連絡をくれたのが、今回の北陸の旅の始まりでした。
森林ガイドさんのご案内に沿って、道なき道を進んでいきます。

はじめて見る薬草もたくさん発見!
富山の薬は有名ですが、実は福井も負けてないんです。

同じく戦国時代から生薬の研究はされ、永平寺をはじめとしてお寺の本山がたくさんあるということは、中国の文化や智慧もたっぷり入ってます。
日本海側の

もっとみる
【10年先を見据えて取り組む漆の町】

【10年先を見据えて取り組む漆の町】

みなさんがよく使う、メガネ。
そのほとんど…国産の9割以上のシェアを誇るのが福井県鯖江市です。

今回は河和田エリアにお邪魔しました。
昔ながらの街並み、そこに息づく漆器づくり。
越前漆器は、同じ北陸の山中や輪島に比べると知名度は低いですが、OEMをしっかり受けてきたために職人さんの腕がしっかり残っています。

しかも若者が多く、Iターン、Uターンも多々あります。
その影には、決断が早く、最先端の

もっとみる
【氾濫がもたらす豊かさとは@静岡県】

【氾濫がもたらす豊かさとは@静岡県】

とある日のこと。研究者の先生方にお誘いいただき、静岡の遊水池にお邪魔しました。

「遊水池」という場所を初めて見たのですが、洪水の時に川の氾濫を一時的に受け止める土地があるようなのです。
いつか洪水が起こるので、建物を建てたり、畑にするといった場の使い方はしませんが、いざという時に暴れる川の水を受け止めてくれます。
さらに、土壌が撹乱しないと生えない植物たちがいて、洪水によって土が混ざって種が発芽

もっとみる
【長寿の村のおばあちゃんのごはん@沖縄県大宜味村】

【長寿の村のおばあちゃんのごはん@沖縄県大宜味村】

沖縄県の本島にやってきました。
那覇からずっと北上して、名護も超えて海沿いをぐんぐん進んだところにある大宜味村(おおぎみそん)は、長寿の村として有名な場所でもあります。
その秘訣は、昔ながらの身体が喜ぶおばあちゃんたちの日常食。でも、食文化が欧米化し、失われつつあるなか、古き良き郷土料理を守り伝えようと、管理栄養士の笑子さんが立ち上がりました。

たくさんのおばぁから料理や伝統的な暮らしを習い、自

もっとみる