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大人も「どすこいすしずもう」で5分間、休憩しようぜ

先日「なんとなく見たアニメにエロを感じてしんどかった」的な話をした。

(後日、「やっぱり意図されたエロだったか…」と納得する材料を見つけて嘆息した。やーん。)

いや前回も書いたけど、シティハンターの下ネタとか全然大丈夫なの。らんまとかも。

なんなら、けっこう過激なシーンもあった「最終兵器彼女」も許容範囲、というかあの物語は本当に素晴らしかった、そう思える。

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さてそんな私だが、今期アニメは「メガロボクス2」と「ゾンビランドサガ リベンジ」を楽しみとして過ごすことにした。特に「ゾンビランドサガ リベンジ」はいい。はちゃめちゃで、でも感動できる。

…と思ったけれど、もうひとつあった。

「どすこいすしずもう」を、忘れちゃあいけなかったぜい。

「おすしが力士になっちゃった!!」が、キャッチコピー?らしい。

この「どすこいすしずもう」、埼玉ではテレビ埼玉で土曜のお昼12時からの5分間、放送されている。そう、たったの5分間のアニメなのだ。

自分がテレビ埼玉のCMに出演させていただく運びとなって、私はCM見たさに、テレ玉の様々な番組を見るようになった。

そしてこないだ「どうでしょうクラシック」の最中にCMを流していただけた時は、嬉しすぎて嬉しすぎてやばかった(語彙力…)。

そういう流れで「どすこいすしずもう」のことを知ったのだ。

「なんだこれ」、まずはそう思った。お寿司と相撲、いやそれはわかるんだけども、なぜ一緒にしてみちゃったんだ。しかもなんかおすしの顏、すごいし。

けれども声優さんめちゃくちゃ豪華だし、しれっと森三中の大島さんまで声優しているし、主題歌には「エビカニクス」で有名なケロポンズ…、私、前の職場で「エビカニクス」踊ったわ。懐かしい。いま小学生くらいのコならきっと「エビカニクス」をご存じなことだろう。

ちなみにこの「どすこいすしずもう」、第33回東京国際映画祭ジャパニーズ・アニメーション部門作品…という(私も詳しくはよくわからないけれど)、とにかくそんな名誉な形でTOHOシネマズ六本木で放映されたそうだ。

「寿司」といえば、日本女性を指す海外(一応国名は出さないでおこう)のネットスラングが「寿司女」らしい。

そうして一部の人々からは「寿司」が小馬鹿にされることもある(…お寿司好きな海外の方も多いんだろうけれどもね、勿論)、とはいえやっぱりお寿司は日本を代表する食べ物であって、そしてお相撲は神事として長らく行われてきた、やっぱり日本を代表する格闘技なのだ。

そんな日本を代表する文化を、あくまで子どもたちに「自然と」知ってもらうきっかけになる—それが「どすこいすしずもう」の良さだよなあ、私はつくづくそう感じている。

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これは余談だけれど、私がお寿司のアナゴを食べられるようになったのは、小学生の頃に大好きだったジャニーズJr.の小原くんがアナゴを好きだと話していたからだ。

きっと「どすこいすしずもう」がきっかけでお寿司を好きになるちびっこも、出てくるんだろうなあ。

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今や、いろんな作品の中に「描かなくてもまっとうにストーリーの進みそうなエロ」がぶち込まれていて、割かしそういったものへのふところが深いはずの私でさえ、時に辟易させられている。

でもあんまりそういうことを口にすると「おフェミさん」とか揶揄られるんだよなーと、じゃあ黙ってた方がいいよなってなるわなと、そんな風に感じて気持ちをシャットダウンさせているのが私の現状だ。

なんだろう、せめて「性犯罪に繋がらなさそうな塩梅に落とし込んでいてくれ」とでも言えばいいのだろうか。でもいわゆるAVとかがあるから日本の性犯罪も抑えられていると聞く。ならば多少の「描かなくても良さげなエロを敢えて描くこと」も、許容すべき事柄なのだろうか…うーん、難しいことはよくわからん。

そんな混沌とした世の中で「どすこいすしずもう」は、お寿司にお相撲をさせる。行司はわさびで、呼出はガリだ。そしてほんのわずかな5分間で、魅力的な取組を見せる。大人でも、きっと殆どの人が空きを作れる5分間だ。私みたいに録画予約しておけば、隙間時間ってやつで充分に見られるだろう。

そんな時間は、心に「なごやか」を与えてくれる—少なくとも私は、そう思っている。

「どすこいすしずもう」は、大人の休憩時間だ。

お寿司がお相撲しているのを見、世の中の面倒事を5分間だけ、忘れてしまおう。

だって、お寿司がお相撲をしているのだ。

そんな突拍子もないことを目の当りにしたらついつい、笑顔になってしまう—のは、私だけ?かなあ。

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テレビ埼玉のCMに出演しています。良かったら是非ご覧くださいね!


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