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欲しかったのは人生の攻略アイテムだ

昨晩やっと、自分の人生においての「ずっと欲しかった答え」の内のひとつを見つけられた気がした。

寝る前になんとなくネットを見ていて—というのは良質な睡眠を取るためにはあまりよろしくないとされているんだけれど、私は調子がいい時以外、眠く無いのに寝ようとすると、嫌なことを思い出したり様々なことを不安に感じてしんどくなって眠れなくなる。ので、スマホでいろんなまとめサイトなんかを見て、いわゆる寝落ちするのを待つことが多いのだ。

そうしてたまたま見つけたサイトに、私ははっとさせられた。

愛着障害—聞きなれない言葉だった。けれども「ハウスはあるのにホームがない」という感覚を、私は知っている。そうだ、中学の時のあの鮮明な記憶、あれはまさにそれだ。

中学の時、昼休みに親友だったAちゃんと一緒に、校舎を出て外のどこかでごろ寝して、空を見上げたのを覚えている。
「ねえ、帰りたいって思ったこと、ある?」「あるよ、そりゃあ学校から今すぐとっとと家に帰りたいよ」「ううん、家じゃあない、ここではないどこかに帰りたいって…そう思ったこと、ある?」
突拍子の無い私からの問いかけに、Aちゃんはきょとんとしていた。でも、美少女且つすごく性格の良かったAちゃんは、そのままうまいこと話を合わせてくれた気がする。彼女は今頃、何をしているんだろう。

そのまま、愛着障害関連の記事を読み漁った。

私もあんまりちゃんと説明できるわけでは無いので、詳しくは上記のリンク先を読んでみて欲しい。

当然ながら、私はどこかの医療機関でそう診断されたわけでは無いし、愛着障害というのはそもそも投薬治療とかでどうにかできる症状ではなく、たとえばカウンセリングなんかで時間をかけて、良い方へ向かおうと努力するたぐいのものだと言う。

ただ、自分が長年抱いてきた痛みなんかが愛着障害の症状と当てはめると納得のいくことばかりで、なんというかこう、やっと攻略アイテムをゲットできた感がすごかった。

自分にはどういった傾向があって、その為にどういった対処法を試してみればいいか、というのがなんとなくでも見えただけでも、人生の難易度がガクンと下がった気がする。

そして「自分以外にもこの感覚を持って、生きづらさを感じていた人が大勢いたのだ」ということにも、だいぶ救われる思いだ。

年配の人から「母親を大事にしないなんておかしい」と言われて苦々しい思いをしたり、私と同じ年の娘を持つ人が「今夜は娘の好物を作ってあげるの」と言っているのを聞いてとても苦しくなったりするその感覚を、私以外にも知っている人たちがいる。

心のどこかで「自分は異常だ」と思っていたのを、「大丈夫、同じ苦しみを抱く人はたくさんいるよ」と励まされた気がして、随分と気持ちが軽くなった。

あと、この記事にもだいぶ救われた。

母親のことも「ちょっと困ったおばさん」だと思っていいのか!!!と、マジで目から鱗ポローだった。

なんというか「親を大事にしろ」という観念に、常に強迫されてきた気がする。

「嫌だ!もうあんな女を母親だと思いたくない!」という自分と「本当はもっとちゃんとママに甘えたかったのに、ママは私よりあのおじさんがいいんだ」という自分が、「それでも親は大事にしろ、どんな親でもお前の親なのだ」というナゾの勢力に常に負かされて泣かされてきた。

でも「ちょっと(じゃないけど)困ったおばさん」だと思っていいのだなあ。

とにかく、いきなり「あ、こうしたら生きるのラクになるかも」と思う点がいくつも見つかって、ちょっと拍子抜けしている。

攻略アイテム無しに生きるにはちょっと、難易度が上がり過ぎてしまったのが昨今の社会だ。

使えそうなものは使って、なるべく心穏やかに生きていきたい。

だからこそ誰もが「人生イージーモード」になる日も、そう遠くは無いかもしれないな、そう思う。

だってこうして日々、何かしらの情報がどこかから届けられる。

明日にはきっと、新しい攻略アイテムがまた届けられてくるのかもしれないのだから。


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