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風俗研究家・平井蒼太の『郷土風景』書誌

 最近、平井蒼太という人物が気になっている。平井は江戸川乱歩の弟であり、乱歩と同じようにミステリー作家である。一方で風俗・民俗研究家としての一面もあり、様々な雑誌に投稿したり、『麻尼亞』や『雑学』など様々な雑誌を発行したりしていたようだ。平井の投稿していた雑誌のひとつに拙noteでも度々紹介している谷川要史(久米龍川)が発行していた『郷土風景』(後に『郷土藝術』に解題)があるが、平井がこの雑誌に投稿していた文章は以下である。

大阪賤娼誌 第1巻第8号 10月号 1932年10月
みす・大阪の風貌 第2巻第4号 1933年4月
江州音頭 第2巻第7号 1933年7月
山の神 近江民謡断片 第4巻第6号 1935年6月
見世物女角力の発展段階 第4巻第7号 1935年7月

現在でいうところの民俗学で取り扱うようなテーマも含まれているのが興味深い。民俗学関連雑誌のでは、ざっさくプラスで調べてみると、他にも平井は拙noteでも以下の記事で紹介したこともある『俚俗と民譚』にも投稿していたことが分かった。以下に平井が投稿した文章を記載しておきたい。

鳥取県西伯郡外江村盆行事聞書 第8号 1932年9月
涸れる泉 第8号 1932年9月
信楽民譚 第10号 1932年11月


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