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万国不思議研究会が発行していた謎の雑誌『奇術と魔術』について

 以前に以下の記事で古本市で拾った『万国不思議研究会教授書』(万国不思議研究会、大正10年)というよく分からない本を紹介した。先日、この本を発行した万国不思議研究会が発行した『奇術と魔術』という雑誌を入手したので、以下に写真も載せて紹介していきたい。

大きさ 約21.8cm×約14.7cm
印刷:?
発行:大正12年5月1日
編集発行印刷人:鶴岡一雄 東京市小石川茗荷谷町六番地
発行所:万国不思議研究会 東京小石川郵便局第七区内
ページ数:16ページ

表紙
写真は鶴岡一雄だろうか?
裏表紙
入会案内

裏表紙には「毎月一回一日発行」と記載されているので、この雑誌は月刊の万国不思議研究会の機関誌であったと思われる。私が入手した号は第何号かは不明だが、「大正七年四月二十九日約束郵便物認可」と裏表紙にあるので大正七年に創刊されたのだろうか。余興として使える手品から怪しげなもの(千里眼、幽霊対話術、不老不死の方法など)まで紹介されている。上に写真で掲載したような読者の声には、手品が役に立ったということばが多いので、会員になった人々は怪しげなものよりも実利的な手品の方に関心を持っていたように思われる。

 ところで、『奇術と魔術』は少し調べてみたが、図書館に所蔵はないようであった。この雑誌は万国不思議研究会の広告が多く雑誌とはみなされなかったのだろうか。いつまで、何号まで発行されていたかが、気になる雑誌だ。


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