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消費者は「意味」が見出せないと買うことができない


ちょっと震えました(↓)

過去には日本とアジアの国々とのあいだで不幸な出来事がありましたね。ああいうことを二度と起こさないために、友達がいろんな国にいるという状態にしたいんです。そのためには若いうちからどんどん外国に出て、いろんな文化に触れ、たくさんの人と知り合ってほしい。そんな環境を私たちがつくるんです。

このビジョンを掲げている企業、
いったいどんな業種だとおもわれますか?

少し考えてみてください。


■実は

航空会社のピーチ。
ビーチのビジョンでした。

役に立つ「乗り物」
という枠をこえて、

「何のために存在する会社なのか」

という問いに対して
明確な「意味」を与えています。

この「意味」があるからこそ、

たゆみないコスト削減という
経営上の課題に

従業員はシラケることなく
真摯にむきあって

前向きな創意工夫
を引き出すことができます。

(そして消費者からの信頼も獲得)

コスト削減という量的な目標に、

ちゃんと「意味」が
裏打ちされています。

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■あえて

プロダクトを売らず
自らを

「世界平和」をつくる会社であると位置づけ、

単なる
「便利な乗り物」ではなく
「争いのない世の中」という世界観そのもの

を販売しています。


世界観とは、

唯一無二で心に刺さる、
ブランドの見た目、語り口、振る舞い、
たたずまいについての基本方針とその実装。

ピーチは見事に

自らの世界観を一貫させ、
顧客の信頼と共感を得て

業績に換金することができました。

換金されたリソースは
あらたな投資に向けられ

終わりなきビジョンの追求と
そのプロセスが、

企業と、企業をとりまくファンに
さらなる幸福をもたらします。


■権威があって

歴史と伝統があるブランドは

評価されて、
信頼もされてきました。

ところが、

モノがあふれかえり、
いつでも何でも手軽に手に入る

そんな便利な世の中、
つまり選択肢が膨大にある時代において

単に性能を追求するだけ
便利で役に立つモノを棚に並べるだけでは

差別化が図れなくなりました。
(違いが分からない、どれも同じ)


大企業である、知名度があるというだけで
消費者に振り向いてもらえる時代は過ぎ去り、

消費者との信頼関係は

消費者が心の奥底から共感できるような
メッセージをもとに築かれることになります。

「意味」を見出せなければ
消費者は動いてくれなくなりました。


■そんな時代にあって

ファンづくり
は見逃せない経営課題のひとつ。

ビジョンをかかげ、

ビジョンに共感してくれる人を集め、
とりこにしていく営み。

ファンという支持母体と一緒に
継続して企業価値を上げていく、

そんな中長期的なプロセスは
リアル、オンラインの両面で用意すべきです。

ファンが求めていることは何なのか。

必ずしもファンの言うことを
そのまま受け取る必要はなく、

改良改善のタネとして、

自社のビジョンや時代のトレンド、
ライバル企業の動向といった変数

を掛け合わせて
検討を重ねていく。

厳しい意見もたくさんあるけど、
謙虚に聴いて実践したことが結果につながれば、

ファンは、
ファンであることに自信を深めて

シェアしやすくなるでしょう。

企業とファンが一緒になって
さまざまな「体験」を共有
していくと

プロダクトはコンテンツ化
していきます。

プロダクトはストーリーをまとい、
意味レベルの価値を持つようになります。


■マスに対して

いくら「性能」を訴えたとしても

若い年代のリビングには
そもそもテレビがありません。

即効性のない「意味」の訴求は

頻繁に繰り返されるコミュニケーションなしに
理解されることもありません。

オンライン上にプラットフォームをつくり
程よく閉ざされた空間にファンを惹き込み

ポジティブで民主的なコミュニティ

いろんな情報や経験をもつ人たちが
互いのアウトプットに基づいて思考し、

時間という武器を資本にして
差別化というパワーを身につける
ことができます。


サッカークラブであっても同様。
サッカーというプロダクトをコンテンツ化し、

ファンとの体験というストーリー

時間を味方につけて
唯一無二の意味(価値)を持つようになります。

僕もそんな世界観を確立し
豊かな社会の創造に貢献していきます。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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