マガジンのカバー画像

ウクライナは勝たなくてはならない

6
ロシアのウクライナ侵略が始まってから1年が過ぎました。イギリスで長く暮らしていると、ウクライナ、ロシアの両国の人々と知り合う機会はたくさんあります。日本にいると、どこか遠い世界で… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

永続的な平和は、普通のロシア市民・社会が変ることでしか訪れない

永続的な平和は、普通のロシア市民・社会が変ることでしか訪れない

ロシアのウクライナ全域侵略が2022年2月24日に始まってから1年がたちました。
ロシアは、隣国のジョージアに2008年に侵略し、ジョージアの一部はロシアがいまだに占領し、ウクライナのクライミアには2014年に侵略しました。
また、ロシアはシリアの独裁政権を支え、国際法違反の手段を使ってシリアの人々を苦しめていることも忘れてはいけない問題です。

ロシアのウクライナへの全域侵略を可能にしたのは、国

もっとみる
ウクライナのゼレンスキー大統領 ー 「私はここ(キエフ)にいる」

ウクライナのゼレンスキー大統領 ー 「私はここ(キエフ)にいる」

ロシアのウクライナ侵攻は、日本にいると遠い場所で起こっていることにしか思えないかもしれませんが、ヨーロッパでは、ヨーロッパ大陸内と距離的に近いこと、多くのウクライナ人もヨーロッパで勉強したり働いたりしているので、私も含めて多くの人々がウクライナ人の知合いや友人がいます。
そのため、今回のロシア軍侵攻では、多くの人々が強い衝撃を感じています。

無力感を感じることもあるものの、私たちにできるのは、ウ

もっとみる
未来は私たちが創るもの ー 不正義で不公平な過去が私たちの未来を規定することを、もはや受け入れない

未来は私たちが創るもの ー 不正義で不公平な過去が私たちの未来を規定することを、もはや受け入れない

私のイタリアに住んでいるイタリア人家族のかかりつけ医は、ウクライナ人です。
下の階の難病にかかっているイタリア人隣人の24時間ケアを10年近く住み込みで行っているのもウクライナ人です。彼女には、息子さんがウクライナにいて、「ウクライナ」という言葉を聞くと涙が止まらず、とても痛々しく感じます。
平和な世界に住んでいる私たちには、できることは限られているとはいえ、彼らのこと/ウクライナで起こっているこ

もっとみる
Freedom from fear (恐怖からの自由)

Freedom from fear (恐怖からの自由)

Reith Lectures(リース・レクチャーズ)の最終回(4回目)は、Fiona Hill(フィオナ・ヒル)さんによる「 Freedom from fear(恐怖/恐れからの自由) 」でした。
フィオナさんは、米国家安全保障会議(NSC)の元ロシア担当首席顧問で、オバマ元大統領やトランプ元大統領の下でも働いていました。トランプ元大統領の弾劾公聴会での彼女の勇気ある証言を覚えている人もいるかもし

もっとみる
邪悪な力が勝つために必要なのは一つだけ-善良な人々が何もしないこと         ドキュメンタリー・フィルム「Navalny(ロシアの反体制派指導者・民主主義活動家 アレクセイ・ナヴァルニー)」

邪悪な力が勝つために必要なのは一つだけ-善良な人々が何もしないこと ドキュメンタリー・フィルム「Navalny(ロシアの反体制派指導者・民主主義活動家 アレクセイ・ナヴァルニー)」

先日、イギリス国営放送BBC2で、ロシアの反体制派指導者で民主主義活動者のAlexei Navalny (アレクセイ・ナヴァルニー)さんのドキュメンタリー・フィルムが放映されました。イギリス在住であれば、ここから視聴可能です。

この映画は、アレクセイさんに対する2020年8月の毒殺失敗のからくりを追うことが中心とはなっていますが、ロシアのMaffia State(マフィアの国)のありかたや、アレ

もっとみる

スタンダップコメディー/ ロンドン OLGA KOCH - RUSSIAN BORN COMEDIAN IN LONDON

イギリス(The UK - イギリス+スコットランド+ウェールズ+北アイルランドの連合国)では、Stand up comedyが盛んです。多くは社会批判を含んだもので風刺・皮肉のきいたジョークで、コメディアンの多くも知識層(弁護士、医師やオックスフォード大学等の高学歴組)が多い構成です。イギリスには移民も多いため、多くのコメディアンも様々な国、インドやロシアといった国々出身からも登場します。
 今

もっとみる