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セイタカアワダチソウの凄い効能

ものすごい繁殖力と生命力のあるセイタカアワダチソウ。エデン農園では、セイタカアワダチソウの存在を知らず、2年目に2m近く成長したセイタカアワダチソウに埋め尽くされてしまいました。

セイタカアワダチソウはあまり根を張らないので、引っ張ると簡単に引っこ抜くことができます。春から夏にかけて繁殖するので、小さなものは引っこ抜いておいても、追いつかないほど生えてきます。

しかし、この繁殖力と生命力は、薬草として、ものすごいパワーを秘めていました。そして、その効能は、蕾にあると知り、今年はセイタカアワダチソウの蕾が待ち遠しく、秋を迎えセイタカアワダチソウの蕾を沢山採集しました。

セイタカアワダチソウの蕾

セイタカアワダチソウは、ゴールデンロッドと呼ばれ、ネイティブアメリカンの重要な薬草とされ、整腸剤や風邪、怪我の民間薬として用いられてきたそうです。

セイタカアワダチソウは、解毒作用、抗酸化作用、抗炎症作用、整腸作用があり、アトピー性皮膚炎、喘息、腎臓病、腎機能低下に伴うリウマチなどの予防や治療に有効だそうです。

それらの効能から、セイタカアワダチソウは、中医学的に肺、大腸、腎臓に作用する薬草と思われます。

中医学では、アトピー性皮皮膚の治療には、肺の薬を処方します。それは、皮膚と体毛は、肺の呼吸による気と水分が全身に気を巡らせ、営養を運び、血流を調節し、尿を排泄します。皮膚や体毛に肺の状態が表れるため、皮膚の乾燥や皮膚炎は、肺を滋養します。

また、肺と大腸は表裏一体なので、セイタカアワダチソウが、整腸剤や喘息に効くというのも理解できます。

腎臓病やリウマチについては、中医学では、腎の精気は、身体の成長・発育・生殖能力を促進する働きがあります。また、腎精から髄が生成され、耳や骨を滋養し、聴力を鋭くし、骨を丈夫にします。歯も骨と同様なので、骨が丈夫なら歯も健康になります。脳は最も髄が集まるところで、腎は脳の働きに関わります。また、腎と膀胱は表裏関係にあり、水の代謝を司るので、利尿作用のある食材によって浮腫を解消することができます。(鼻から)呼吸を吸う力は腎、吐く力は肺によるもので、腎が弱いと呼吸が浅くなり、気の巡りも滞るので、様々な疾患の原因となります。腎が健康であるかは、髪に表れるので、腎が健康であれば髪も艶やかになります。なので、高齢になり腎精が弱くなると、骨や歯が弱くなり、耳が遠くなったり、物忘れ、髪が抜けたり、髪の艶がなくなるのです。

セイタカアワダチソウは、主にハーブティーや入浴剤として使用します。

【セイタカアワダチソウ茶の作り方】

  1. セイタカアワダチソウの蕾を乾燥させます。

  2. 水1.5リットルを鍋に沸騰させ、セイタカアワダチソウを1本入れて、5分ほど煎じます。

セイタカアワダチソウのお茶は、少し苦味があるので、スギナ茶をブレンドしてみると美味しく飲めました。

煮出したセイタカアワダチソウは捨てずに、不織布袋に入れて、余ったお茶と共に浴槽に入れれば、セイタカアワダチソウの入浴剤になります。セイタカアワダチソウは、レモンと春菊のような香りで、とてもリラックスできます。また、セイタカアワダチソウのお風呂は、身体を温めるので、身体がポカポカに温まります。

秋に採集できるセイタカアワダチソウの蕾は、冬に備え、肺を滋養するために、自然が与えてくれた神様からの贈り物です。


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