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TOUCH OF THE OTHER 2024.3.27-4.7

TOUCH OF THE OTHER / 他者の手


Photo & Movie New Archive

Jonathan M. HALL
Takao KAWAGUCHI
Ryudai TAKANO
Naoto IINA

2024年3月27日〜4月7日
open|13:00〜19:00

アーティストトーク イベント
3月27日 19:00〜
FREE ADMISSION
登壇者:ジョナサン・M・ホール、川口隆夫、鷹野隆大、飯名尚人
予約フォーム|https://forms.gle/Zm2h9EToK2JM55zQA

逸脱した性
「TOUCH OF THE OTHER / 他者の手」は、ジョナサン・M・ホールと川口隆夫との日米合同企画として、ロサンゼルスの南カルフォルニア大学(USC)のアート助成を受け、2015年、同大学図書館付属ONE National Gay & Lesbian Archives(ゲイ&レズビアン資料館)にてクリエーションと初演を行い、その後、同市RedCAT劇場にて再演、翌年1月に金沢21世紀美術館、および東京・青山のスパイラルホールにて上演された舞台作品である。

題材となったのは、米国社会学者ロード・ハンフリースが1970年に発表した論文「TEAROOM TRADE」。公衆トイレでの匿名の男たちの性行為をリサーチしたこの研究は、70年代からのゲイ解放運動の後押しをすることにもなった。ハンフリースは、公衆トイレで自らが見張り役となり彼らの<ふれあい>を観察。男たちのトイレ内での動線や行為を記録するだけでなく、彼らの社会経済的背景をも追跡し、その分析の結果、当局による同性愛者迫害の非合理性を明らかにした。

2015年11月、東京都渋谷区と世田谷区でパートナーシップ条例の施行され、LGBTQへの関心が社会的にも高まりつつあった。「TOUCH OF THE OTHER / 他者の手」は、そうした状況の中で上演された。2024年の今、このテーマはどうアップデートされたか、あるいは、アップデートされずにきたか。過去の作品を振り返ることは、当時と今の上演環境を振り返ることも必要だろう。

今回、鷹野隆大が宣伝写真として撮影した「TOUCH OF THE OTHER / 他者の手」を中心に、写真と映像が京都のギャラリーThe Sideにて展示される。
オープニングイベントとして3月27日19:00から、アーティストトーク(登壇者:ジョナサン・M・ホール、川口隆夫、鷹野隆大、飯名尚人)が行われる.
*一部オンラインによるトーク

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