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認知特性って面白い/「医師のつくった『頭のよさ』テスト~認知特性から見た6つのパターン~」を読んで(読書感想文#72)

本田式認知特性はいつ知ったんだったろうか?


そして、なぜ知ったんだっただろうか?

たしか、約5年程前に「自分に合った勉強方法は何なのか」というのを模索していた時期だったんじゃないかと思う。

「人には得意な認知パターンがある」と知って。自分の特性はなんなのだろうか?それを深く理解できれば、効果的な学習法が分かるかも、と。

ただ、結局、診断をするまでもなく、自分が言語優位というのは想像がついたので(書いて覚えたり、図にしてまとめて覚えたりするタイプ・・・)、「じゃあ今まで通りの勉強法でいいってことだよね」で終わらせてしまったのだったと思う。

そして、出会いなおし

最近、発達障害関連をあれこれ広げ深めているうちに、各特性では認知特性も傾向がありそうだなぁと思った。

それでいろいろ思いめぐらせていた時に、本田式認知特性の公式サイトを見つけて、診断テストをやってみた。


そうして、もっと早くやってみていればよかった、と思った。
無意識にやっているあれこれの、裏付けが取れた感が爽快だったから・・・!

私はあまり偏りはないけれど、言語の辞書タイプ。次が聴覚のラジオタイプ。
言葉を図式化して覚えるのが得意。ここまでは「やっぱり」なんだけど、聴覚ラジオタイプは聞いたことをそのまま覚えるのが得意。だから音声教材の聞き流しで覚えるのも結構好き。だからこの組み合わせが効率的。

知らないうちにやっている、色々なことに納得。例えばトランプの神経衰弱の場所の覚え方とかも(笑)
私は文章に落としてから覚えている。「右から3,5・・・」とか。これが視覚優位だと、絵で覚えられるんだよね。

人によって世界は異なって現れる

公式のYoutubeも見てみた。
本数は少なめなんだけれど、これも興味深くて。

なにが興味深いかというと、認知って・・・こんなに人によって違うんだという驚き。

視覚優位、言語優位、聴覚優位。さらにそれぞれ細分化あり。
世界は、人によって違う形で現れている。

記憶と感覚の紐づき方も違う。エピソード記憶なのか、画像、映像、音声なのか・・・。これでトラウマの残りやすさも変わる。密接だ。

分かっていたはずなんだけど、「感覚の違いってこんな風にグラデーションなんだ」というのが、面白いなぁと感じる。

もっと事例が聞きたいなぁという気持ちになる。
ただミーハーに、あるあるが聞きたい、という感じだけれど。

認知特性のあるあるが聞きたい

それで、書籍も読んでみた。

▼医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~

内容は6つの認知特性やそれ以外の身体感覚なども分かりやすく書かれていて、面白い。

特に、「泥遊びのどろどろした触感が嫌」「ハンバーグをつくるのが苦手」という話などは、私も同じなので共感した。感覚の好みなどは、自分の感覚が前提なので自分で気づかないことも結構ある。

小児科医の著者だから、臨床に密接した話も多くてためになった。聴覚刺激が弱くて得たいから、黒板のひっかく音などをたててしまう等。

(書かれたのが10年以上前なのと、タイトルがちょっと違う方向性に見えてしまうので、もったいない感じもするなぁ)

認知特性って、面白い

もう少し、一般の人にも流行って(?)も良さそうな概念だよなと思った。
分類って単純に楽しい感じもして、好きな人多そうなのに。
その上、自分のことも知れて、他の人の世界も覗けて、わくわくする感じがあったよ。

ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。


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