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「あなたが生きづらいのは『自己嫌悪』のせいである。他人に支配されず、自由に生きる技術」を読んで(読書感想文#70)

この本、面白かった・・・!共感する部分が多すぎて、今日は内容に触れること多めの感想文です。

▼あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。/安冨歩著

自己嫌悪と自愛がキーポイント

私なりに強引にまとめてしまうと、「自己嫌悪によって、素直に自分を大切にできないことに問題がある」ということだと思います。

↓なるほどと思ったポイント

・もともと自己嫌悪が先にあって、何かのきっかけで吹き出して自己嫌悪を感じてしまう。

・自愛=自分自身を大切にすること、自己愛=ナルシシズム。

・自己愛は自己嫌悪の裏返し。自己嫌悪に苦しむ人が、自分のよいところを懸命に探す。
→急に自信満々になる→自己愛になる。→承認を必要としつづける。

・自己嫌悪がこじれると、偽りの自分で相手に好かれようとする。

・自己嫌悪だと、無意識で他人も自分を嫌うに違いないと思い込んでいる。

・思考は、自己嫌悪に端を発して相手に求める条件で好きなどの虚像を偽装する。

昨日おとといと書いていた、承認欲求の話ともつながった。

思考で愛することと、本当に愛することの違い


条件つきの愛というものは、大脳(思考)の力でつくられた、まやかしということですね。現代では、そっちのほうが大きくなっている。。

テンションが高くなるものを追うことは、幸せとは違う。はっきり言われると、そうかと驚きます。
例えば、人からの見え方を意識するファッションじゃなくて、自分の好きなものを選ぶ。確かにそうですよね。でも見え方を気にしちゃうよね。

●本当にほしいものを手に入れて満足するはOK。(自愛)
●ほしいと思い込んでテンションをあげるために得るは違う。(自己嫌悪からきている)

忘れないようにしたいものです。

人間に必要なもの

言われてみれば、なんだけど、なぜはっきり認識していなかったんだろう。

人間が原始的に必要なことは、

 ①おいしいものを食べる
 ②気持ちよいところに住む
 ③よい仲間とともにいる

        この3つだけ。

自愛のためには身体感覚


自愛のためには、身体感覚が大切になる。
●感情を身体に接続させる。
●そうして湧いてきた感情を味わう。


これです、最近とりくんでいたこと・・・!
なんで書いてあるんだという驚き。間違っていなかった。
やっぱり、地道にやっていこう。


読み進めれば読み進めるほど、最近考えていたことのまとめみたいな内容で、いいタイミングで読んだなと思いました。

また、この著書自身がとても興味深い方だと感じました。
経済学の博士だから、心理系の人じゃないのに。このような本を著している経緯も私は知らないし・・・。
女性装をされていることも書かれていて、自分らしく生きるとはそういうことも含めて自然なんだなと思いました。


あっという間に読んで、なんだか満足した読書だった。ここまでお読みいただきまして、どうもありがとうございました。


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