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ビジネスパーソンこそ、心にヒーローを!〜“推し”と一緒に困難を乗り越えよう!〜

先日、出張先で泊まった神戸で、ホテル近くの湊川神社に立ち寄りました。
南北朝時代、後醍醐天皇に従い戦って命を落とした忠臣として知られる楠木正成の親子たちを祀る神社です。
門前で様子を見ていると、朝早くから出勤前のサラリーマンや若いOL、お婆さんから部活動に出かける風の大学生など、参拝の人が絶えないことに驚きました。
楠木正成=楠公を、多くの人が今なお身近に感じていることに清々しさを覚えて帰ってきたものです。

みなさんには、レジスタンス・ヒーローと呼べる“推し”のヒーロー、ヒロインはいますか?

レジスタンス・ヒーローとは、逆境や困難に負けずに乗り越えた人物の理想像として、あなたが心に掲げる人のことを言います。
先ほどの楠木正成のような歴史上の人物でもいい、どこかの経営者でもいい、スポーツ選手でもいい、病を克服した人でもいいと思います。

みなさんが日常生活で困難なことやトラブルに見舞われたとき、レジスタンス・ヒーローのことを思い浮かべると勇気が湧いたり、考えや行動を真似してみたりすることによりその困難を乗り越える力が湧くという効果があるようです。

私にとって“推し”のレジスタンス・ヒーローは、歴史上の人物として二人います。

一人は、新撰組の副長土方歳三です。
土方さんくらいの人ですから、時代の流れに抗えないことはわかっていたのでしょう。
しかし、明治新政府への意地や仲間たちへの義理、己の美学を貫き通して北の大地に散っていきました。
彼のその不屈の闘志や組織哲学など惹かれるものがあります。

もう一人は、チェ・ゲバラです。
アルゼンチンの上流階級に生まれた医者でありながら、当時アメリカの傀儡政権だったキューバに渡りました。カストロ兄弟とともに、激戦の末に傀儡政権を転覆させ、今あるキューバ革命政府を作るのです。
そしてキューバの大臣の要職にあったにも関わらず、職や妻子を捨てて他の貧しいアフリカや中南米の国の反政府ゲリラに加わり、ボリビアで命を落としてしまうのです。
ハンセン病患者などにも寄り添う優しさを持った医者としての彼と、ゲリラ戦を指揮する彼の背反性を思いながらも、その現実に徹した正義感と行動力には魅力を感じてしまう自分がいます。

みなさまはいかがでしょうか?
身の回りや歴史上で気になるレジスタンス・ヒーローはいませんか?

身近な人やスポーツ選手、著名な経営者などにも意識を広げてみると、知らないうちに周囲の人たちを見る眼差しが変わり、オープンな関わりを通して人を見る目が養われるような気がします。

意識してメディアに触れてみるのもいいかもしれませんね。

以前、サッカーの元日本代表の中村俊輔選手のインタビュー記事を読んだ時に、彼が、「新しい監督になった場合には、たとえ自分と考えが合わないと思っても、徹底的に彼の言うことを試しみてる。まずは理解できるように努力する。」という趣旨のコメントをしていて、サラリーマンの私にもとても響いたのを思い出します。

決してレジスタンス・ヒーローをロールモデルとして真似してみてください、というのではないのです。
困難や危機に面した時にふと思い出し、エネルギーをもらえる気がするような存在がいれば多少なりとも違ってくると思うのですよね。
それだけのことですがおススメしたいと思います。
勇気の源となりそうな人物を、一度、探してみてください。

あなたのレジスタンス・ヒーローは、誰ですか?

それではみなさま、今日もどうぞ良い一日を。

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