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岸田首相が国葬に臨んで着こなし面でやらかしたかもしれない件

水曜日はオヤジのファッションあれこれ。

安倍晋三・元首相の国葬が、昨日厳かに行われました。
私自身はノンポリであり、この国葬の賛否をここで議論する気は毛頭ありません。
特段に支持する政党や政治家も居ませんが、ことファッション観点で言えば、安倍さんは結構好きな方でした。

なにより、スーツの着こなしが洗練されていた。
素材や仕立てが上質であることは当然ですが、TPOを踏まえてセンスの良いものを着用されていた印象があります。
きっと、有能なコーディネーター(イメージコンサルタント)がついていたのでしょう。

在任中に比較的よく締めていらした色合いのネクタイ2本。常にディンプルは欠かされませんでした。右の青無地は、岸田首相にも引き継がれていきます。

そして、国葬で葬儀委員長を務めた岸田文雄首相もまた、ファッション観点で信頼している政治家の一人であります。
(繰り返しますが、その政策や政治手腕を評価しているわけではなく、場に応じて外国要人と交わっても引けを取らないくらいに、スーツを上手く着用しているという論点です)
『検討使』と揶揄されることも多い首相ですが、就任直後は『丁寧にご説明』等の口癖どおりに、誠実さを印象づけるブルー無地のネクタイが多かったように思います。

首相就任前は赤系のネクタイが多かったようですが、就任後は青無地をメインに着用されています。岸田氏もいつも美しいディンプルを作られる方です。

その岸田首相ですが、国葬でヤッチャイマシタ…

恐らくは多くの方が気にも留めていないレベル、
多少ファッションに興味ある方であっても『何がマズかったの?』というレベルの失態。
でも私にとっての失望は大きい。

それは、ネクタイのディンプルです。

かねがね主張しております通り、『ネクタイにはディンプルが必須』です。
結び方はプレーンノットでもセミウインザーでも構わないから、結び目の真ん中にしっかりエクボを作って、仕上げて欲しい!
あちこちでそう言い続けてきました。

そして、喪主である昭恵夫人が遺骨を抱き、葬儀委員長の岸田首相が夫人を先導するシーンで…
岸田首相の黒無地のネクタイには、しっかりディンプルがありました。

ピントが昭恵夫人に合っているので岸田首相はボヤけていますが、黒ネクタイにディンプルが目立っていました。

実はこれがNGなんです。('22/7/13ブログ)

ディンプルは、ドレスアップの手法です。
得てして無彩色で地味なスーツとネクタイに、細やかな華やかさを添えるドレスアップなのです。
従って、ドレスダウンが求められる葬式に参列して、ドレッシィに着飾っていてはいけないのです。
普段ならディンプルを怠らないであろう外国要人の何人かは、ちゃんとディンプルなしで野暮に結んでいましたから。

オンビジネスでは右側、葬祭では左側が好ましいということです。

そういう意味では、今回ずっと発言を控えている麻生太郎氏、
さすが、政界のオシャレ番長!

過去の写真ですが、場に合わせて複数のボルサリーノ帽子を使い分けていらっしゃいます。

会場の外では漆黒のボルサリーノ。
会場に入ればポケットのフラップを中に仕舞い込み、ネクタイはノーディンプル。
全てを知り尽くしていらっしゃるというか、染み付いているのがよく分かります。

国葬だというのに、紺スーツ(しかも比較的明るめの紺)で臨席するナンセンスな閣僚が居るということに愕然とします…
着こなしは現役時代と変わらぬ野暮っぷりですが、今回は心のこもった弔辞で世間を感動させました!

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