シュクメルリの味くらい濃い日を過ごしたジョージア旅行記【DAY66-70】|働きながら世界一周
アルメニアからバスで5時間かけて、ジョージアのトビリシにたどり着く。
通過もドラムから、ラリという通貨に変わる(いつも通貨変換わからなくなるから、Currencyという通貨変換アプリを愛用しております)
さて、バスセンターについて、またもやiPhoneの充電が切れそうで(モバイルバッテリー買えばいいのはわかりつつ、あの無駄に重く場所とるのが嫌いで、、)、近くのピザ屋でアラビアータを食べながら充電をした。22時くらい。パスタはそんなに美味しくなかったけど、店員さんはやさしかった。そして近くにあった両替屋さんで、ドラムをラリに変えた。
ジョージアでもYandexを使えたので、タクシーを呼んでホテルまで向かった。ジョージアもタクシーは安い。バスセンターは市街の中心地から少しだけ離れていて、20分、300円くらいでホステルについた。
今回のホステルは比較的新しく綺麗で、そしてワーキングスペースにモニターもついているという、ノマドワーカーには最適なホステルだった。Wifiもちゃんと強い(これ重要)。オーナーのSandroさんもオープンで親切な人。テニスのコーチもしているらしく、私の名前を見て、日本人ハーフ(だけどアメリカ国籍)のB.ナカシマ選手の話をしていた。恥ずかしながら知らなかったのだけど。
ジョージアは、以前よりXで在日ジョージア大使をフォローしていて、松屋のシュクメルリも大好きだし、気になっていた国。そんなこんなで5日間のジョージアの旅が始まる!!
1.ジョージア街歩き、教会巡り
例のごとく早朝に仕事をして、お昼ごろから外に出かける。
まずはシュクメルリを絶対食べるぞ!という決意のもと、お店を探してタクシーで向かう。現地のシュクメルリは、松屋で食べるシュクメルリみたいにクリーミーじゃないものも多く、お店によって味や入れているものが微妙に違ったりするみたい。今回は出来る限り現地らしいシュクメルリを食べてみたいと思った。
ウエイターのお姉さんにシュクメルリって頼むと、なぜか笑われた。真意は不明だが、日本人みんなシュクメルリ好きやなって思ってるのかもしれない。
そして20分ほど待って、来たシュクメルリ。でかい!(笑)ボリュームあるチキンと、食欲をそそる大量のにんにく。1つ言えることは、昼から1人で食べる料理ではない(笑)
それでも熱々のうちにかぶりつく。うまい!!塩味とにんにくがマッチしていて、何個でもいける気がする。
私はただ夢中でチキンにかぶりついた。そして手を止めたら、お腹いっぱいになりつつある自分に気づいてしまうのも怖かった。途中、昼から飲んでいたおじさん6人組くらいが、帰り際に私のテーブルの近くを通り、いい食べっぷりだね!みたいなことを多分言っていた。
だいぶお腹がつらくなってきて、ラストチキン1つを残してごちそうさま。
いや、1人の割には頑張った方だと思う。
そして、ここから、トビリシの有名な教会巡り。
1つ目は、サメバ大聖堂。ジョージア(グルジア)のキリスト教は、グルジア正教会を国教としているけれど、ソ連統一時代には、多くのグルジア教会は破壊をされたり他の建物に切り替えられたりしていた。このサメバ大聖堂は、ソ連から独立後に建てられた、新しい教会。正教を復活させる願いもあり、世界最大級の大聖堂となっている。
聖堂は美しさと威厳の両方を兼ね備えているように感じた。そして中の作りや装飾も美しかった。
2つ目は、メテヒ教会。11世紀に建造された歴史ある教会で、教会から見渡すトビリシの景色が美しい。とても中は厳かな雰囲気で、心穏やかに祈りを捧げるには素晴らしい場所だと思った。
3つ目は、シオニ大聖堂。6〜7世紀にかけて建設されたグルジア正教会の大本山。教会自体はシンプルだからこそ、伝統を感じられる。
あいにく天気が悪く、最後の方は雨がふってきたのだが、雨は雨で、街並みが美しいと思った。
お昼チキンを食べすぎたので、夜はホテルの近くにあるスーパーとお惣菜屋さんで、フルーツと簡単なお惣菜を買って食べた。そしてジョージアビールも買った。
ビールは苦味がしっかりしていて美味しかった。ジョージアはビールやワインが本当に安くて、缶ビールも150円くらいで、お酒好きには最適な国だと思う。
2.ロープウェイ独り占め体験とナリカラ砦
次の日、ナリカラ砦というジョージアの街並みが見渡せる丘にある要塞に行くことにした。
丘は徒歩でも登れるのだが、ロープウェイがあるので、行きはロープウェイで登ることにした。9時過ぎくらいに行ったら、なんと営業は10時から。近くのカフェで時間をつぶして、9時40分くらいになって、受付の前に移動した。途中あんまり覚えてないのだけど、コーヒーを持って歩いてたら、ジョージア人のおじさんに話しかけられた。そのおじさんも同じくコップを手に持っていたから、朝まで酒でも飲んでいたのかと思い、その飲み物何?って言ったら普通に水だった(笑)
どこに行くの?と言われたので、ロープウェイに乗る予定だよ、というと、そのおじさんは何やらロープウェイのスタッフとこそこそし始めて、そして営業時間前だったけれど、特別にロープウェイに乗せてくれた。そのおじさんもロープウェイスタッフだったらしい。謎に他のスタッフの人たちに冷やかされながら、おじさんと2人でロープウェイに乗った。
そして丘の上も色々案内してくれた。要塞は閉まっていて、ちょうど入れなかったので、ジョージアの巨大な女神像と、トビリシの景色と要塞を上から眺めた。
おじさんは私のことが好きなのか、とても親切にしてくれた(笑)海外の男性は基本的にジェントルでレディーファーストな人が多いから、そういうのは文化として日本と違うよなとも思うし、嬉しさを感じることも多い。いろんな話を聞けるのも楽しい。だけど、できることなら優しさだけ享受してうまく交わしたいと思うから、断るのに体力がいるし疲れる(笑)
そして帰りは、まさかのロープウェイが止まって動かなくなると事件が起きた。このタイミングでそんなことある?!と思ったけれど、まあジョージアみたいなゆるい国ならあり得るんだと思う。丘を徒歩で降りた。歩いている途中の道から見える教会や街の景色がとても好きだった。
3.シグナギという小さな美しい街へ
その日の午後は、ご飯を食べた後、トビリシのマルシュルートカを使って、シグナギというジョージアの小さい街に行った。1泊2日の小旅行。トビリシからは車で2時間くらいの距離だ。
シグナギは、カヘティ地方というジョージアワインの生産地の中心地にある街。石畳が素敵な山の上の街で、赤い屋根の家々や、素敵なワイナリーやレストランがたくさんがある。空気も綺麗で、女子の1人旅には最高の環境だと思う。
バスは結構なところまで山を登って、バスターミナルに着く。そこからホテルに行くにはもう少し急坂を歩いて登らねばならず、重い荷物を持ちながら歩くのは、だいぶ足腰が鍛えられるトレーニングだった。
ホステルに着くと、そこは普通の家をホテルに改良したようなアットホーム感あふれる場所だった。オーナーの方が作ったホームメイドの白ワインをいただいたり、あとはチャチャと呼ばれるジョージアのウォッカもあって、全部好きに飲んでいいよ、と言われたけれど、ウォッカは酔っ払いそうなので遠慮させていただいた。ワイン、最高に美味しかった!テラスからは、ジョージアの美しい山々が見えて、空気も気持ちが良い。
このホテル、何が良いかって、部屋にバスタブがついている!久々にお風呂!というのでテンションが上がった。そして共用のキッチンも広く、全部勝手に使って良いよスタイル。
それで、久々に自炊でもしてみようと、スーパーに行って、パスタとトマトソースとツナと玉ねぎジャガイモを買って、トマトパスタを作った。なかなか美味しかったし、これまたワインと合って良かった。
そして、待望のお風呂!に入れて至福であった。。。ただ1つ、日本のお風呂みたいにお風呂の栓がチェーンで繋がっているわけでもなく、お湯の圧力で栓が抜けなくなって、だいぶ困った。最終的には解決方法がわからなくて汚いお湯をそのままにしてしまった。申し訳ない。
次の日、朝はテラスでコーヒーを飲みながら仕事をして、お昼くらいにシグナギの街を色々と探索した。探索といってもそんな大きな街ではないので、気軽に回ることができる。ジョージア版の万里の長城のような、シグナギの城壁を見に行ったり、絶景が見える場所でランチをしたり、シグナギの国立博物館に行ったりした。
博物館の窓に、「世界平和」って日本語で書いてあって、誰が書いたのだろうと思いつつ、胸を打たれた。というのも、ジョージアの街中を歩いていると、結構「Fu◯K Rossian」という落書きをどこそこで見る。ソビエトから独立した後も2008年にロシアによる侵略・軍事衝突があったりして、今は平和なものの、同じことがウクライナで起きている。
国益や国防を考えたらそんなに簡単な問題ではないのかもしれないけれど、殺し合いや衝突をなくすことは難しいのだろうか。そういうことをほぼ誰もいない博物館でぼーっと考えていた。
4.トビリシに戻って
シグナギから、16時のマルシュルートカでトビリシに戻る。
バスターミナルで、マルシュルートカを待っていたら、同じく待っていた中国人と少し仲良くなった。上海の金融会社で働いていて、ホリデイで1人旅行に来たらしい。それで、トビリシのバスターミナルについてからも、一緒にシェアタクシーをして、ホテルに戻った。
彼は宿をとってなかったらしく、私の泊まっているホステルに空きがないか確認したけれど、あいにく空いておらず、また新しく宿を探すことになった。次の日、私が天国に1番近い教会と言われる、「ゲルゲティ三位一体教会」に行くツアーに参加することを伝えると、彼もその場所に行きたかったようで、同じツアーに参加することになった。
その日の夜、トビリシにある「ジョージアのクロニクル」と言われる巨大モニュメントを見に行った。
16の巨大な柱で構成されていて、その1つ1つに歴史やキリストに関する彫刻がなされている。彫刻家の方はご存命ではあるが、建造物は未完とのこと。
これが、今までトビリシで行った中でも1番感動した建造物だった。目の前の柱はあまりにも大きくて、畏怖の念を抱くほどだった。1つ1つの彫刻に描かれているものに力強さも感じた。ライトアップされていたから、より迫力を増して感じたのかもしれない。
5.天国に近い教会を巡るツアーに参加
次の日、朝からツアーに参加した。GetYourGuideという現地ツアーを予約できるアプリで4,000円くらい。言語は基本英語だ。
ジョージアの王道観光コースである、カズベキ地方及び天国に1番高いと言われている山の上の教会に行くツアー。ロシア軍用道路と呼ばれる、ロシアまで続く道路を、コーカサス地方の山々を見ながら車を走らせる。
ツアーのバスは、大体20人近く乗れるバスで、いろんな国籍の人がいた。イタリア、オーストリア、ウズベキスタン、UAE、オマーン、インドなど。
昨日一緒になった中国人の男性は別のバスに乗ったようで、What's upでお互いの場所をやりとりしていたけど、結局最後まで会うことはなかった。
ツアーガイドのジョージさんは明るい人で、最初今日1日を一緒に過ごす仲間だから自己紹介を最初それぞれしよう、と提案された。不安しかなかったけれど、一応ちゃんと話すことができてよかった。
私の隣に座っていたのはアブダビに住む建築設計士の男性だった。ワンピースをはじめとした日本のアニメが大好きらしく、ルフィのシールをスマホに貼っていた。兄弟3人でジョージア旅行をしているようで、男3人でツアーに参加していた。名前はアウニという。弟たちはそれぞれエンジニアと、歯科医の大学生だった。
アウニは日本のアニメへの愛をたくさん話してくれて嬉しかったけど、私は熱量がそこまでないから、すごいなーってなった(笑)
途中湖や、アナヌリと言われる要塞の機能も備えた教会に寄ったり、ロシアとジョージアの友好記念碑を見たりした。
車から見る山や湖の景色は、少し日本の風景にも共通するものがあるように感じた。
お昼ご飯に寄ったところでは、ワインとチャチャを試飲させてもらった。美味しかった。でも帰りにちょっと気分が悪くなったから飲まなきゃよかったと少し後悔。帰りに気分悪そうにしていたら、アウニが、温かいお茶を買ってくれたりしてありがたかった。本当に優しい人に恵まれているなと思う。
今回ツアーに参加して、いろんな国の人と話して、改めて英語でのヒアリング力やスピーキング力の低さを感じて少し落ち込んだ。単語力、耳の慣れ、そして瞬時に英作文を作る力も含め、日々トレーニングしていかないといけない。
なんか深い会話をしたい、となったときにどうしても難しさを感じて諦めてしまう時がある。
例えば、宗教の話をするとき、私は特定の宗教に属していないけれど、信仰が全くないかと言われると神様はどっかにいるような気がしている。
そういうのを例えば一神教のイスラムの人にどう説明するのか、日本語で説明するのすら難しいのに、英語で瞬時に説明するなんて、難易度が高すぎる、、が、向き合うしかないのだ。
オンライン英会話でスピーキングの練習と、YouTubeでヒアリングの練習と、単語力と、ここら辺のトレーニングを日々繰り返していくしかないんだろうな。
とにかくすごくその日はすごく疲れて、アウニが夜みんなで湖に行くから一緒に行かない?と誘われたけど、これまたスルーしてしまった。申し訳ない。
ちなみにアウニや昨日の中国人と話していて面白かった話。ジョージアはイスラム圏の国の旅行者の人や中国人観光客も多い。それは比較的ビザの取得がしやすいから。本当はいろんな国に行きたいけど、例えばヨーロッパに行くにも国ごとにビザが必要だったりするからすごく旅行のハードルが高いらしい。
だから日本のパスポートで、最低限のビザ取得で世界一周旅行ができるのは当たり前ではなく、幸せなことなんだなって思った。
6.ジョージアにいる日本人の人たち
ジョージアは先ほど書いたように、中国人、イスラム圏の方々、欧米人、インド人などいろんなところからの旅行客がいる。それと同じように、今回日本人にも出会う機会が多かった。
取り分け、トビリシで泊まっていたホステルでは、3人日本人がいた。
1人は私より少し若い女性で、日本での仕事や生活が少し嫌になって、ジョージアに逃げてきたらしい。詳細はそんなに聞けていないしもっと話したかったのだけど、その後喋る機会がなくなってしまった。英語も流暢に喋れるようだったから、もしかしたらジョージアに居場所が見つかったりするのかもしれない。
残り2人は、私より少し年上の男性。2人はジョージアで出会って仲良くなったらしい。1人はエンジニアで1人はマーケターみたいな感じで、お互い独立していて節税のために、ジョージアにほぼ住んでるんだって。ホステルを定期的に転々としていて、今回のホステルはモニターがついているので、仕事しやすいそうだ。
ちなみにジョージアは、ビザがなくてもほぼ無期限滞在できるらしく、色々な規制のゆるさ、税の安さ、物価の安さ、人の良さで人気の国らしい。
一歩外に出てみると、日本人でもいろんな生き方をしている人がいて、その中で自分はどう生きていきたいのか、まだ答えはないけれど、これからも模索していくんだろうな。
7.ラストデイ、沁みるカレー
ツアーからホステルに戻ってきて、その日の夜がジョージアラストナイトだった。
通常ラストナイトで食べれていないジョージア料理を、となるのかもしれないが、とにかく疲れていた。ジョージア料理自体美味しいのだけれど、基本的に塩気が強いので、疲れていると甘味や旨みを欲してしまう自分がいる。
宅配でもしようと、先ほどの日本人男性に聞いてみたところ、近くに日本食が食べられるカレーの店があるらしい。
オーナーは日本人で、カレーや生姜焼き、ラーメンなどいろんな日本食がまあまあ美味しく食べられるとのこと。
か、カレー、、、?!
私がウズベキスタンらへんから、最近ずっと食べたいと思っていた味。それは行くしかない!と思い、ホステルから歩いて5分ちょっとのそのお店に行った。
頼んだのはカツカレー。お腹もすいていたし、さくさくのトンカツも食べたかった。
頼んでも15分くらいで、来たカレー。見た目はシンプルで、食欲をそそるスパイスの匂いが微かにした。
スプーンにすくい、一口食べる。
優しい味だった。でもしっかり旨みもある。
カレーを食べながら、今日あったこと、最近の疲れや感情が全部放出されて泣きそうだった。
ジョージアではいろんな出会いがあって、楽しかった面もあったし、少し疲弊した部分もあった。もちろんそれにより、成長した部分もあったのだと思う。
そんなことを思いながら、夢中で食べて、あっという間に食べきってしまった。そしてお代わりしたくなった(笑)ジョージア料理だったら、もうお腹いっぱいってなるのに、カレーだったら永遠に何杯も食べられる気がする。やっぱり私、日本人なんだな。改めて思った。
(そのあと物足りなさを解消したくなって、ホテル戻ってwoltでマックのポテトを注文してしまった。笑)
そうやって、怒涛のジョージア滞在5日間が終わった。次の日朝からトルコの街へと向かう。
まだまだ旅は続くよ!
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