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読書感想文

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ざっくりと本の内容を知りたい方や、雰囲気を知りたいあなたにお勧め。 ヘッダー画像を本のタイトルにしているので、気になる本を選んでご覧ください。
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#毎日note

生きる上での心の持ちようを、優しい言葉であたたかく教えてくれるエッセイ

『たそがれビール』を読んで、 その優しい言葉と 美味しそうな料理、 そして外国での旅の経験談に 強く惹かれ・・・ またも小川糸さんの本を購入しました。 今回はこちら。 『たそがれビール』と同様に、 日記形式で綴られたエッセイです。 1年の過ごされ方、 特に夏に行かれていたドイツでの 暮らしの様子が素敵でした。 ただし、 今回の日記形式のエッセイは、 2011年という東北大震災のあった 特別な年に執筆された作品だったこともあり、 生きる上で大切な心の持ちようが、 た

努力神話はありえない。

ここ最近、どこの書店に行っても 目立つところに陳列してある1冊。 ひろゆきさんの『1%の努力』。 毎回毎回、書店で目にすることで、 気になってしまう・・・ 行動経済学で言うところの ザイオンス効果に まんまとハマってしまった私は、 購入して早速読んでみました。 感想を一言で言うならば、 中途半端な自己啓発本を 読むくらいなら、 絶対この本を読んだ方がいい! です。 なぜなら、 多くの自己啓発本にはない あることが書かれているから。 そのあることとは、 努力神話の否定

眠れない夜に読みたい1冊

眠れない夜、 スマホを見たら余計眠れないし、 物事を考えても眠れない。 眠れない時は本を読むのが良い。 とよく耳にします。 しかし、私の場合だと 本は本でもビジネス書を読むと 余計に眠れなくなります。 (色々と考えるからでしょうか。) そんな時におすすめなのが、 詩集や哲学書、思想書です。 それらを読むと、 ふぅっと心が軽くなるような感覚になり、 リラックスすることができます。 今回は、幸せになる方法を解いた1冊、 アランの『幸福論』をご紹介します。 ヒルティの『

あなたが手に取った本が役に立たつかどうかなんて、誰にもわからない

一見、 現実社会では何の役にも立たないと思えても、 それが極めて役立つことがあるところが、 教養としての読書 のおもしろさです。   役に立つ、 役に立たないなんて当人ですらわからない。 それが読書の凄味です。 (齋藤 孝『大人のための読書の全技術 (中経の文庫)』より引用) リラックスや気分転換のために 手に取った本に あなたの心の支えになる言葉が載っていた そんな経験はありませんか? また、 ちょっと視野を広げるために読んだ いつも読まないジャンルの本に あなたの本

マネジメントの本を読んでコミュニケーションの本質を知れるとは・・!

コミュニケーションとは、 ①知覚であり、 ②期待であり、 ③要求であり、 ④情報ではない。 それどころかコミュニケーションと 情報は相反する。 しかし、両者は依存関係にある。 (ピーター・F・ドラッガー『エッセンシャル版 マネジメント 基本と原則』より引用) まとまった時間ができたので、 ベストセラーをもう一度読もう! 仕事や家庭などの組織における マネジメントが気になるから・・・ と思い読んだマネジメントの本に、 コミュニケーションの本質が 書かれているとは思いもしませ

自己肯定感をあげる簡単で具体的な方法

自分にとって大切なことを、 誰かの意思ではなく、 自分の意思で決められる手応えや感覚のことを 「自己決定感」と言います。 そして、この自己決定感こそが、 自己肯定感や幸福感を高める 重要な要素となるのです。 (アバタロー著 自己肯定感を上げる OUTPUT読書術 P.127より引用) 読書と自己肯定感が結びつく? どうして? と思いますよね。 読書の積み上げが自己決定感の積み上げ、 つまり、 自己肯定感UPにつながるということです。 自己肯定感や幸福感の 重要な要素と

あなたは本を読む準備をしていますか?

本を読む準備ってなんだ? 普通にページを開くだけじゃないの? と思ったあなた。 私もこの本を読むまでは そう思っていました。 しかし、 読んだ本を自分自身の血肉にするには 本を読む準備が必要不可欠です。 なんとなく本を読んでみたけど、 内容が頭に残っていない・・・ 何冊も本を読んでいるが、 人に説明することができない・・・ そういうあなたへ おすすめの方法があります。 それは、本を読む準備、 すなわち、 本に自分が求める知識を 読む前に具体的にすること。 具体的

タンパク質は万能だと思っていませんか?実は糖質と同じくらいリスクがあります。

健康やトレーニングブームにより、 タンパク質が万能食品のように 讃えられていますが、本当にそうでしょうか? 実は、タンパク質には、 糖質と同じくらい 摂りすぎによるリスクが含まれています。 (*ここでは動物性タンパク質を指します) 一方で糖質は、 糖質制限ダイエットがあるくらい 悪者にされています。 確かに、精製された糖質や穀物の摂りすぎは 肥満を始めとする生活習慣病のリスクを高めます。 農業革命が"過去最悪の詐欺だ"と 言われるゆえんですね。 しかし、糖質を無くし

たくさん欲しいものがあっても、買うのは1つ。

ショッピングへ行ったとき、 本屋さんへ行ったとき、、、 3つも4つも欲しいものがあれば、 全部買っていませんか? 私も、あれもこれもと 欲張ってしまうタイプです。 しかし、たくさん買っても 買った服を着なかったり、 本も読まなかったりすることはありませんか? そんなときは、 迷いに迷って、一冊を選んでください。 一冊を選ぶということは、 たくさん迷い、 たくさん考えます。 その迷ったプロセスが、 選んだもののストーリーとなり、 ストーリーの積み上げがあなた自身を

あなたの代わりに、気持ちを吐き出してくれる本

頭ではわかっているし、 なんども経験したことがあるけれど、 あえて口には出さなかったことありませんか? でも、 思い切って口に出してみると スッキリしますよね。 しかし、それでも 思ったことを口に出す、 ということは、とても勇気のいることです。 それをヨシタケシンスケさんの本は、 ユーモアのあるおしゃれで可愛いイラストと、 ストレートな言葉で代弁してくれます。 ◇ ◇ ◇ 『すぐ人を信用してよく失敗する』 『すぐ人を疑ってよく失敗する』 (新装版 じゃあ君が好き/

24時間すべて自分の時間にするための方法論

あなたは、 本当にやりたいことをやっていますか? あなたの人生は、 あなたの選択、 あなたの時間の使い方で出来ています。 つまり、 時間の使い方を変えることができれば、 人生を変えることができるのです。 スマホを触っていたら、 気づいたら1時間経っていた! なんてことなありませんか? そんなあなたな大チャンス! スマホをボーッと見ている受動的な時間を、 自ら選ぶ能動的な時間にすれば良いのです。 同じ娯楽の時間であっても、 目的意識のないまま過ぎてしまう受動的な時間

オートファジー活性化のためのプチ断食。ベストな方法は16時間ではなかった。

以前、青木厚さんの「空腹」こそ最強のクスリで、 16時間の断食が、オートファジーを活性化させ、 病気の予防や、寿命を伸ばすために最適だと知りました。 しかし、本当に16時間も空けないといけないのかな・・・ と疑問が残ってしまったので、 同じようなテーマの本をもう一冊読んでみました。 ライフサイエンス という本で、 生命科学者の吉森保さんが書かれた本です。 吉森保さんは、2016年にオートファジー研究でノーベル生理学・医学賞を受賞された大隈良典教授と研究を共にされていました

スマホ依存が精神的不調を引き起こしていた

インターネットは深い思索を拡散してはくれない。 表面をかすめて次から次へと進んでいくだけだ。 目新しい情報とドーパミン放出を永遠に求めて。 (『スマホ脳』 /アンデシュ・ハンセン著 より引用) スマホに依存している人が増えている。 SNS依存する人が増えている、 とは思っていましたが、 まさかそれが、 脳の仕業によるものとは、 思ってもみませんでした。 脳の仕組みが、 スマホにどんどん依存するようにできていたのです。 また、スマホを多用することによる精神への影響も書かれ

本のタイトルはマーケティングである

正確に言えば、タイトルとカバーはマーケティングです。 タイトルとカバーに魅力がなければ、どんなに優れた内容であっても手にとってさえもらえないのです。 (千田琢哉/新版 人生で大切なことは、すべて「書店」で買える P.126より引用) この一文に驚きました。 ブログなどタイトルや、 Twitterの内容などは、 マーケティングだと意識していましたが、 なぜか自分の中で、 本だけは別のような気がしていました。 ですが、 むしろ、本のタイトルやカバーの方が マーケティング要