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スマホ依存が精神的不調を引き起こしていた


インターネットは深い思索を拡散してはくれない。
表面をかすめて次から次へと進んでいくだけだ。
目新しい情報とドーパミン放出を永遠に求めて。
(『スマホ脳』 /アンデシュ・ハンセン著 より引用)

スマホに依存している人が増えている。
SNS依存する人が増えている、
とは思っていましたが、


まさかそれが、
脳の仕業によるものとは、
思ってもみませんでした。

脳の仕組みが、
スマホにどんどん依存するようにできていたのです。
また、スマホを多用することによる精神への影響も書かれていました。

「最近スマホが手放せないな〜」というあなた。
スマホを手放せない原因が、
あなたの脳にあるかもしれません。



スマホに依存するのは脳の仕組みによる

Facebookや、Googleなどを閲覧している時、
なんとなーく見たい広告が流れてきますよね?

また、インスタやツイッターの「いいね」がすごく気になりませんか?

それは、SNSの開発者による仕掛けに、
どハマりしているということです。

SNSの開発者は、人間の報酬システムを詳しく研究し、
脳が不確かな結果を偏愛していることや、
どのくらいの頻度が効果的なのかを、ちゃんとわかっている。
時間を問わずスマホを手に取りたくなるような、
驚きの瞬間を想像する知識も持っている。
(本文P.78より引用)

投稿した内容に「いいね」がきているか、
周りがどんなふうに自分を評価してくれているか、
とてもとても気になりますよね?

それは、他人から「いいね」をもらうことや、
インターネットで新しい情報を得ることで、
脳がドーパミンを放出しているからです。

そのドーパミンを求めているせいで、
食事中もスマホが気になり、
大好きな人との会話中もスマホを手に取ってしまいます。



スマホを多用することによる精神への影響

スマホを多用し、
SNSの「いいね」が気になると、
今度は「いいね」がもらえないストレスに晒されます。


そして、その状態が長く続くことで、精神へも影響が出ます。

強いストレスを感じるということはつまり、危険がそこら中にある。
脳はそう解釈する。
だから、頭から毛布を買うって隠れていろ、と脳が命令するのだ。
脳は私たちの「気分」を使って、
危険いっぱいの環境から私たちを遠ざけようとする。
ひどく気分を落ち込ませることで、引きこもらせるのだ。
(本文P.61より引用)

脳は、生存するために、
ストレスを感じ続けたときに「闘争か逃走」しようとします。

その結果、気分を落ち込ませることによって、
危険な場所へ行かせないように身体に指示をするのです。

スマホだけでなく、
仕事などの場合も同様ですよね。


長期的なストレスがかかり続けた結果、
気分が落ち込んでしまう原因は、
脳が危険な場所から身を守ろうとするためなのです。




では、どうすれば良いのか?

生物の進化は数千年、
数万年かけて行われてきているものです。
しかし、スマホの普及はこの10年程度。


そのスピードに脳が適応しておらず、
ドーパミンがスマホ依存を作ってしまったり、
依存することでストレスを感じ精神的に落ち込んでしまったりしているのです。


では、その状況から脱出するにはどうすれば良いのか?
それは運動です。

狩猟していた頃から、
身体のコンディションがよければ、
逃げる場合も攻撃する場合も、
その場を対処できる確率が上がるようにできています。

そして、その頃からストレスのシステムは変わっていないため、
ストレス源に対処するのが得意な人は、
身体のコンディションが良い人、
ということです。


ストレスは、ストレス源だけでなく、
ストレスかもしれないものに対しても感じられます。

そして、身体のコンディションが良い人は、
それらの脅威と戦ったり、逃げ出したりする体力があるため、
ストレスの軽減にも役立つのです。

運動量は、最低6ヶ月で52時間。
週に換算すれば、2時間程度です。

運動の内容は、散歩でも、ランニングでも、ヨガでも
なんでもOK。

週に2時間程度で問題ないため、
無理にジムに通う必要もありません。

この定期的な運動で、
少しでも健康になれるのであれば・・・
運動を続けない理由はないですよね。


ご飯食べた後に、足踏みをする。
気づいた時にスクワットをする、など
簡単なことから初めて見てください^^




参考

スマホ脳
アンデシュ・ハンセン 著
久山葉子 訳

アンデシュ・ハンセン
スウェーデン出身の精神科医。
「一流の頭脳」がベストセラーとなり、世界的に人気を得た。
カロリンスカ医科大学を卒業、ストックホルム商科大学にてMBAを取得。

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