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オートファジー活性化のためのプチ断食。ベストな方法は16時間ではなかった。

以前、青木厚さんの「空腹」こそ最強のクスリで、
16時間の断食が、オートファジーを活性化させ、
病気の予防や、寿命を伸ばすために最適だと知りました。

しかし、本当に16時間も空けないといけないのかな・・・
と疑問が残ってしまったので、
同じようなテーマの本をもう一冊読んでみました。


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ライフサイエンス という本で、
生命科学者の吉森保さんが書かれた本です。
吉森保さんは、2016年にオートファジー研究でノーベル生理学・医学賞を受賞された大隈良典教授と研究を共にされていました。


オートファジーの事だけでなく、
「細胞とはなんだ?」ということから、
優しい言葉を使いわかりやすく述べられています。

最近流行りの「免疫」や「抗体」についても述べられてあり、
抗体ができる=ウィルスの侵入を防ぐ、
ではないことなども丁寧に書かれています。

そのため、生物化学や、最近よく聞く免疫や抗体、
オートファジーとはなんだ?
という方へは、入門書としておすすめの1冊です。


本題に戻りますー16時間空けないといけないのか?


そして、私が疑問に思っていた、
「本当に16時間空けないとオートファジーは活性化しないのか?」
ということ。

本書では、どのくらいの時間で活性化されるか、
について以下のように記載されています。

どのくらいで活性化しているかというと、
じつはあなたが昼ごはんを食べて、夕ご飯を食べる間くらいでも十分です。
食後、4時間もすれば活性化します。
一食抜けば、オートファジーはさらに上がります。
(P.327 より引用)


私の疑問であった、
本当に16時間空けないとオートファジーは活性化しないのか?
という疑問に関しては、
必ずしも16時間空けなくても活性化する、という答えがわかりました。


今までずっと朝ごはんを食べてきた習慣があったので、
朝ごはん抜くと、やっぱりパッとしない(気分がw)
と思っていたので、


無理に12〜16時間
空けなくていい!!!やったぜ!!!

(「空腹」こそ最強のクスリでは、
12〜16時間の断食でオートファジーが活性化すると書かれています)

と思ったのが本心です。
どんだけ食いしん坊なんだ。私。



しかし、空腹(=飢餓状態)がオートファジーを活性化させるのは本当

本書内で述べられた、
オートファジー活性化5つの方法として以下の5点があげられています。

①カロリー制限
②インスリンシグナルの抑制
③TORシグナルの抑制
④生殖細胞の除去
⑤ミトコンドリアの抑制

①のカロリー制限が、今回の内容に沿ったものですね。
そして、その方法として
・一食ずつの摂取カロリーを減らす
・プチ断食を行う
などがあげられています。

が、プチ断食に関しては、ベストな方法がわかっていない
というのが現状のようです。


そして、以下のように、飢餓状態に栄養補給することが、
オートファジーの役割であることからも、
カロリー制限がオートファジーを活性化されることがわかります。

食事を減らして体の中を飢餓状態にすると、
飢餓状態になった場合に栄養を補給するために、
細胞内を分解するのがオートファジーの第一役割でした。
(P.293より引用)





ということで、今後もオートファジーに着目すると面白そう!


上記のように、
『「空腹」が最強のクスリ』が、ベストセラーになっていることや、
コロナとの共存で「免疫」や「抗体」などが話題になっている今、

細胞のリセットやウィルスと戦う機能を備えた
オートファジーに注目すると面白そうですね!


今年の1月に、
ジェームズ・W・クレメント、クリスティン・ロバーグの共著で、
『SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿』
という本が出ていたみたいなので、
そちらも少しずつ読んでみたいと思います^^

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