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母国ベトナムが愛する日本のトップ10の話

ベトナム人は一般的に外国の製品が大好きで(sính ngoại)、高品質な商品を手に入れるために積極的にお金を使う傾向があります。我々にとって、先進国からの輸入品=最高品質の商品を指すのです。

ベトナムにおいては、裕福な家庭ほど外国製品を所有したいという欲望が存在します。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本、オーストラリアなどの先進国製品が大変人気を集めています。なぜなら、これらの国々の製品は高品質であるという心理的な要素から人気が高まっているからです。実際には、ベトナム国内の製品は先進国の品と比較して劣っていることは否定できませんが、例えばスーパーマーケットで同じ商品であっても、ベトナム製品と海外の先進国製品が並んでいる場合でも、品質が同等である可能性があるにもかかわらず、海外の商品が選ばれる傾向があります。したがって、家庭用品や洗剤、靴から車まで、あらゆる商品において、些細なものから重要なものまで、外国製品がベトナムの家庭に広く見受けられます。

海外製品が好まれる第2の理由には、「良い」という要素以外に、個人のレベル表現の欲求からくる「珍しい=他の人が持っていない=独自性があるもの」と「新しい=これまでにない」という特性があるものも重要視されます。この特徴は、ベトナム人の性格に特有のものと言えます。この心理は日本人とは異なると思います。もしまだ海外の製品を試したことがなく、経験したことがない場合、日本人はその商品を使用する前に詳しく調査する傾向がありますが、ベトナム人は非常にシンプルで、誰かから「これがいいよ」と紹介されただけであれば、高価な商品であっても手に入れようとします。

第三の理由は、ベトナムの平均年齢が33歳で比較的若いことです。若者たちは新しい情報や知識を習得しやすい傾向にありますので、海外製品に関する調査や購買ニーズにおいて重要な情報源となっています。つまり、若者が多いため彼らは新しいものに興味を持ち、手に入れたいと思い、その手段も知っているため、「良い」「珍しい」「新しい」ものを手に入れることをサポートしている存在になると考えられます。

最近、中国の商品がベトナムに大量に流入しているにもかかわらず、ベトナム国内でも多くの高品質製品が生産されているという事実があります。しかし、この心理から、同じ品質の商品であっても、ベトナム人は依然として国内製品と比べて2、3倍も高価な先進国の商品を購入する傾向が根強く残っています。

上述の理由から、Facebookの登場以来、外国産品のオンライン販売は非常に人気があります。なぜなら、Facebook上での販売は販売プラットフォームの構築費用を抑えるだけでなく、ほとんど広告費用がかからず、わずかな費用で済ませることができるからです。さらに、フリマアプリのような中間サイトで手数料を支払う必要もありません。そのため、多くのベトナム人が外国産品のオンライン販売を本業としており、女性だけでなく男性も含めて世界中のさまざまな魅力的な商品を販売しています。

私の両親の世代から、『ソニーのような鮮明さとパナソニックのような美しさ』ということわざが伝えられています。昔からベトナム人は日本を尊敬してきました。第二次世界大戦で敗戦国となった日本は、戦争による破壊を受け、人口が多く、食料や食品が極端に不足していましたが、数十年後には『奇跡の日本』と称されるほどの経済の超大国となりました。このような奇跡を達成するため、日本人が品質の優れた商品を作り上げる能力を持っていることを、ベトナム人は理解しています。そのため、日本製品はベトナム人にとって世界トップクラスの製品であり、一生使えて壊れないものとして認識され、誰もが所有したいと考えているのです。

最近、ベトナム市場には日本の投資会社がますます参入しており、最初にはトヨタやホンダなどの大手日本企業が進出し、その後にはAEONのようなスーパーマーケットやファミリーマート、セブン‐イレブン、ミニストップなどのコンビニエンスストアなど、様々なサービスがベトナムに導入されました。この結果、輸入品だけでなく日本製品やサービスも広く利用されるようになりました。さらに、これらの製品を実際に使用してみると、どれも非常に高品質であることがわかります。そのため、ベトナム人は日本製品に対して高い信頼を寄せ、日本と聞けば世界一というイメージが広まっています。実際の調査によれば、ベトナム人が特に信頼し愛用している日本の製品の一部を以下にリストアップしています。中にはベトナムではあまり一般的ではない製品も含まれていますが、それらもベトナム人が手に入れたいと思っている製品です。これらの情報を把握すると、ベトナム市場における大きなビジネスチャンスが見えてきます。さらに、以下のリストを見ると、なぜベトナム人が日本製品と日本のことをここまで好んで利用するのか驚かれるかもしれません。


1. 化粧品と医薬品

まず最初に、ベトナムの女性消費者は日本の化粧品と医薬品を非常に好んでいます。もしベトナムの女性に、日本からの贈り物として何をお持ち帰りしたいか尋ねると、お菓子ではなく、彼女たちはよくこれらの製品を挙げるでしょう。彼女たちが日本製品を手にすると、大変喜ぶことでしょう。なぜなら、ベトナムの女性は外見の美しさを非常に重視しているからです。品質の高い化粧品が手に入ることで、彼女たちは安心して使用し、美しさを追求することができます。

しかし、ベトナム国内の人々は、これらの製品が実際に日本国内でどのように評価されているかについて客観的な情報を持っていません。彼らはむしろ知人やオンライン販売業者(Facebookや他のSNSサイトで商品を販売している人々を指しています)の紹介や広告によって影響を受けています。そのため、ベトナム人が好む化粧品は主に日本の一般的な市販品であり、手頃な価格帯のものです。一方で、高級な日本製品はベトナム人にはあまり知られておらず、一般的な日本の市販品が品質が高いという誤解が広まっています。

薬に関しても、主に日本で市販されているサプリメントのような商品がベトナムで販売されています。しかし、多くのベトナム人はオンライン販売業者の知識に疎く、その広告を盲目的に信じてしまい、これらの商品があらゆる病気を治療できると考えています。そのため、彼らは自身の健康改善のためにこれらの商品を摂取し、高額な費用を支払って手に入れる傾向があります。

こちらは、日本の化粧品や医薬品がFacebookで販売されている一例です。オンライン販売業者は、日本のトラックで商品を選び、撮影し、価格を設定して、それらをFacebook上で販売しています。その結果、ベトナムにいるお客様は、このオンライン販売業者から日本の代表的な高品質な商品であると信じています。

2. 自動車、バイク、機械製品、電子製品

日本車はベトナムで非常に人気があり、トヨタ、日産、三菱、ホンダ、マツダなどの主要メーカーが存在しています。近年、経済の成長により、自動車の購入が増加しています。ベトナムの自動車市場では、特にトヨタが最も販売台数が多いです。

バイクに関しては、ベトナムはタイに次いで世界で2番目に多くのオートバイを消費する国です。日本のバイク、特にホンダとヤマハのモデルが、ほぼベトナム市場を独占しています。特にホンダは、2021年の統計によれば、ベトナム市場の80%を占めています。

また、ベトナムでは日本製の電子製品も非常に多く販売されています。例えば、ソニー、東芝、シャープなどのテレビ、東芝、パナソニック、シャープ、日立などの冷蔵庫、パナソニックのヘアドライヤー、三菱、小松、トヨタなどのフォークリフトや産業用機械などがあります。

これらの製品のほとんどはベトナム国内で生産されていないため、世界各国から輸入されています。日本以外にも、アメリカ、スウェーデン、中国などからも輸入されています。

3. お米

初めて日本を訪れた際、20年間ベトナムのお米を食べてきた私は、日本のお米の驚くほど美味しさに魅了されました。そのお米は真っ白で大粒であり、もちもちとした食感があります。一方、ベトナムのお米は平たくやや黄色味を帯びていますが、もちろんベトナムでも美味しく香り高い品種が存在します。しかし、比較すると、日本のお米はまさに圧倒的な優位性を持っていると感じます。

Shopeeはベトナムの大手電子商取引サイトですが、「日本のお米」というキーワードで検索すると、多くの結果が表示されます。ただし、その価格はベトナムのお米に比べてとても高く、一般的にはあまり普及していません。日本のお米は主に大規模なスーパーマーケットやオンラインの電子商取引サイトでのみ販売されています。ベトナムのお米の価格は、一般的には1万ドンから4万ドン/キロ(約50円〜200円/キロ程度)の範囲で変動しますが、手頃な価格のものでさえ、2キログラムの日本輸入のお米は約20万ドン以上(約1200円〜)となり、品種も限られています。それでも、ベトナム人にとって日本のお米は憧れの食べ物の一つです。

ベトナムのShopeeで販売される日本のお米は2キログラムで約1200円〜で、ベトナムのお米は   それの5倍の価格で販売されています。

4. 粉ミルク

ベトナムでは、赤ちゃんが生まれてから最初の6か月間は母乳を与えることが重視される国です。そして、できるだけ2歳以上、あるいはそれよりも長く、母乳で育児を続けることが多いです。しかし、最近では、DHAなどの脳の発達に良い成分が多く含まれているとされる粉ミルクの広告の影響もあり、ベトナムの多くの母親が赤ちゃんに母乳と一緒に粉ミルクを追加している傾向があります。さらに、母乳を卒業した後でも、3歳や4歳まで粉ミルクを続けるケースもあります。

その影響によって、日本のミルクは、ベトナム人にとって主要な選択肢の一つとなっています。特に人気のある日本のミルクブランドとしては、Meijiが挙げられます。Meijiは手頃な価格帯であり、オンライン販売業者の広告力もあり、ベトナムにおいて日本のミルクブランドの中で最も人気のある1位の地位を築きました。それに次いで人気のあるミルクブランドには、Glico、Wakodo、MORINAGAなどがあります。

写真はベトナムで人気があり、よくベトナム人に購入されている日本の粉ミルクです。

5. 果物

 ベトナムは熱帯の国であり、フルーツの楽園として広く知られています。どこに行っても、わずか数千ドンから数万ドン(約50円から数百円)でただとほぼ同じ安価なフルーツを手に入れることができます。それにもかかわらず、一部の人々は海外の高級な果物に魅了され、高価な輸入フルーツを手に入れるために多額の出費をしています。先述した通り、ベトナム人は「珍しい=独特な商品」に惹かれることがくる需要です。

ベトナムでは、ミカンやメロン、柿、ぶどう、リンゴなどの日本からの輸入フルーツが、限られた業者によって高値で販売されています。さらに、ベトナムでは見かけない日本のビワという果物があります。このビワはベトナムで栽培できないため、日本から輸入され、1キロあたり1万円から2万円という驚きの価格で販売されています。(2023年時点でベトナムの平均収入は約4万円/月程度)かつてこの果物はベトナムの新聞でも取り上げられ、多くの人々が興味津々で追求したほど魅力的な存在でした。

この写真は、ベトナムの販売業者が扱っている高品質な日本の果物で、価格はベトナムの果物と 比べておよそ5倍以上高いことが分かっています。

さらに、多くの人々が高品質でベトナムに存在しない日本のフルーツ品種を導入し、ベトナムでの苗木販売に積極的に取り組んでいるようです。

6. フローリング材

ベトナムは熱帯の国であり、北部には「湿気が多い季節=mùa nồm」と呼ばれる季節があります。この季節は旧正月の後、3月や4月ごろに訪れます。この時期になると、人が汗をかくように床に水蒸気が生じ、家のあらゆる場所でカビの発生が見られます。この問題を防ぐためには、大理石の床が最適です。ベトナムはまた、暑い国でもあり、大理石は涼しさをもたらす利点もあるため、現在ではほとんどの場所で大理石が使用されています。

ただし、最近では、暖かく上品な雰囲気を演出するために、ベトナムでは木製の床が人気を集めています。そのため、湿気に対応できる木製の床は、ホテルや住宅などで徐々に導入されています。調査によると、ベトナムで最も広告や販売が行われている日本の木製床のブランドはEDAIです。ただし、日本の木製床は価格が高く、マレーシア、タイ、中国の床ほど手頃な価格ではないため、あまり広く購入されていません。一方、日本やヨーロッパの床は価格が倍以上であり、上記のブランドほど一般的ではないです。

7. 瓦屋根

ベトナムでは、さまざまな材料とスタイルの屋根が使用されています。瓦をはじめとして、コンクリート屋根や金属屋根、プラスチック屋根など、さまざまな種類が存在します。しかし、ベトナムの人々にとっては瓦の屋根が最も好まれるタイプです。瓦の屋根は優れた断熱性と耐久性を備えているだけでなく、伝統的でありながら上品で現代的な建築美をもたらします。ベトナムでは、瓦の屋根には赤やオレンジなどの明るい色がよく使われます。また、日本の瓦もベトナムで人気があり、その理由は高品質で防水性に優れており、ベトナム人の好みにも合致しているからです。特に、多雨な天候や激しい雨の際には、これがベトナムで日本の瓦が好まれる主な理由とされています。

経済的な余裕を持つ家族は、多くの人が自分の夢の家を建てる際に、日本の瓦屋根を選ぶことを 選択しています。

美学的な観点から見ると、日本の瓦屋根は高い美的価値を持つと言われています。通常、日本の瓦屋根の色は青色、茶色、黒であり、この色は周囲の自然と調和し、伝統的で上品な美しさを家にもたらすと評価されています。そのため、経済的に余裕のある多くの人々が自分の家に日本の瓦を選ぶこととなっています。

調査によれば、現在、ベトナムで最も一般的な日本の瓦の会社は「富士スレート」であり、この会社は製造工場も所有しているようです。

8. 釣り具

ベトナム人は海の魚だけでなく、川や湖に生息する淡水魚や養殖の淡水魚も食べる習慣があります。特に海に近くない北部などの地域では、魚と言えば通常、淡水魚を指し、海の魚はあまり食べられません。最近では、経済的な余裕が増えたことで、多くの人々が時間とお金をかけて有料の湖で釣りを楽しむようになりました。たとえば、私の地元では、6時間の釣りには20万ドン(1000円)かかります。その湖の管理者の仕事は、常に釣り人に十分な魚がいるように、定期的に魚を購入して湖に放すことです(通常は週に一度)。私の父と兄はともに川釣りに情熱を抱いています。家事を後回しにしてでも、彼らは早起きして一日中釣りを楽しんでいます。

釣り竿と釣り糸という重要な道具は、川釣りの需要が高まる中で特に高品質な日本製のものが好まれています。私は帰国するたびに父と兄のために必ずこれらの贈り物を購入しています。彼らは釣りに情熱を注いでいるので、大変喜んでくれます。ベトナムの市場では、特に「シマノ」や「ダイワ」といった日本の釣り道具ブランドが人気です。その後は手ごろな価格の中国や台湾のブランドも広く販売されています。

9.漫画

私は、漫画が日本で非常に発展している産業であり、この国に多くの利益をもたらしていることを認識しています。日本の漫画は世界中で人気が高く、ベトナムの若者たちもこの素晴らしい日本の漫画に熱狂していることは理解しやすいです。

私自身は漫画は好きではありませんが、私の友人たちが日本の漫画をベトナム語に翻訳されたものに夢中になっていることを知っています。特にベトナムで人気のある日本の漫画作品は「ドラえもん」、「名探偵コナン」、「ドラゴンボール」、「ワンピース」、「クレヨンしんちゃん」などです。

しかし、ベトナムでは一般的に漫画は子供向けのものと見なされ、親たちに高く評価されることはありません。実際、多くのベトナムの親御さんは漫画を無意味な物語であり、暴力を助長するものとして拒否し、ゲームと同様に考えています。これは彼らがまだ漫画を読んだことがないためです。親たちは、子供たちが漫画に過度に夢中になると、勉強や家事の時間が取れなくなり、それがベトナムの親たちにとって漫画を悪いものとしていると考え、子供に漫画を読むことを禁止しています。

しかし、禁止されるほど漫画は子供たちにとってより魅力的な存在になります。多くの子供たちは禁止されていても、親に内緒で買ったり、寝る時にこっそり毛布の中で読んだり、友達の家から借りたり、友達の家に行く口実を作ったりして漫画を読む手段を考えています。そして成長すると、多くの人々は自分が読んだ漫画の物語を通じて子供時代を思い出す話もよく聞かれます。

特に、日本の漫画のおかげで、多くの人々が子供の頃から日本に住んで働くという夢を抱くようになりました。私はベトナム人の採用で、日本人と一緒に面接官を務めたことがあり、『なぜ日本に来たいのか』と尋ねると、多くのベトナムの応募者が「日本漫画を通じて日本のことを非常に好きになり、日本で働くという決意から、日本に来たい」と答えていました。

10. 教育

ベトナム人にとって、日本は経済の発展が非常に印象的で素晴らしい国だと何度も述べています。ベトナム人は日本の発展の理由が教育への特別な注力にあると考え、その教育が優れていると信じています。ベトナム人は日本の教育システムを世界一レベルと評価し、その教育制度に深い敬意を抱いています。

この敬意は、ベトナムで日本の育児スタイルや教育方法に関する書籍が広まっていることからも明白です。また、テレビで報道される日本の非常に小さい子供たちが何でも自分でする、例えば食事を自分でし、片付けたり、学校に歩いている姿や他人に丁寧なお辞儀と挨拶をする姿が、ベトナム人にとって非常に感銘を受けるものです。ベトナムの親たちにとって、日本人のように子供を自立心を持ち、規律を持たせるように育てることは最も関心を引くテーマとされています。一方、ベトナムの伝統的な教育は、私たちの世代の祖父母の間では子供を常に保護する習慣があり、それによって家族に頼りがちな子供に育てられています。

近年、ベトナム人は情報の発達により多くの情報を得るようになり、子供が生まれて最初の数年間に適切に子育てすることの重要性を認識するようになりました。私は1歳半の子供の母親として、ベトナムはもちろん、日本に住んでいるさまざまな子育てのコミュニティにも参加してきました。そこで気づいたのは、日本に住む他の小さな子供を持つベトナムの親たちは、できれば子供たちが日本で最初の数年間を過ごし、早期に保育園に通い、日本人のような良い性格を育むよう努力していることが見受けられます。

まとめ

上記に挙げた製品以外にも、日本のバスアイテムやトイレ、洋服など、多くの他の製品がベトナム人に広く愛用されています。消費者の信頼を得ることが成功の鍵となるのは世界の共通価値観であり、ベトナムもその例外ではありません。昔から日本はベトナム市場で消費者の信頼を獲得してきたことが明らかです。

また、先述したベトナム人の消費者傾向から、品質の高い製品への需要は今後もますます高まると思います。そのため、私は日本の投資家やビジネスマンにとって、ベトナム市場への投資や進出の機会が非常に魅力的だと確信しています。ベトナムの消費者についてのさらなる理解を深めるために、以下に彼らの消費の特徴のいくつかを挙げます:

❶ ベトナム人は、友人やオンライン販売業者、製品の実際の使用経験がある人、そしてその分野の専門知識を持つ人からの紹介に大いに信頼を置いています。特に健康に関連する分野では、彼らは医師を神様のように崇拝し、絶対的な信頼を寄せています。現在、多くの医師がFacebookを利用して商品を販売し、紹介しており、これはベトナムで一般的なトレンドとなっています。

❷ ベトナム人は、製品に関する情報を収集するためにFacebookを活用しています。Googleで検索する前に、彼らはよくFacebookのグループに参加し、製品を実際に使用した人や専門知識を持つ人、友人にその商品について意見を求めます。Facebookは単なるソーシャルネットワークだけでなく、個人や企業が広告を出したり商品を販売したりするためのプラットフォームでもあります。言い換えれば、Facebookは単なるソーシャルネットワークにとどまらず、売り手が成功し、買い手の需要を満たすビジネスの場としても機能しています。

❸ベトナムでは、電子商取引のトレンド が非常に急速に発展しています。Shopee、Lazada Vietnam、Tiki.vn、Sendoなど、ベトナム人によく信頼されている大手の電子商取引サイトが存在します。

最後に、ベトナムの人々は一般的に日本製品を好んでいますが、必ずしもそれが全ての商品が日本の高品質商品がベトナムの人々の手に届けられるとは限りません。実際には、ベトナムの人々はオンライン販売業者の広告やユーザーの口コミ、専門家の意見に支配されて製品を選んでいます。多くの販売業者がこれを利用して自社の商品を宣伝しているため、ベトナムの消費者は広告されている商品が日本の高品質商品であると誤解し、それが日本の品質を代表するものだと思い込むことがあります。さらに、利益追求のために中国から偽造された日本製品がベトナムに輸入され、販売されることも少なくありません。

このため、ベトナムの消費者が信頼できる情報を得るために、日本のように客観的な情報や実際のユーザーによる評価を確認するためのチャネルがあると良いとか思います。それが実現すれば、ベトナムの人々はもっと多くの高品質な日本製品にアクセスし、自分に合った商品を安心して購入できるでしょう。


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