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生き方 心の内側を素直に話してみる

人には自分のことを自ら話すタイプの人と、自分のことはかたくなに話さないタイプの人がいます。私はこういう人だと早く知ってもらいたいので前者のタイプです。こういう人は何を考えているのか比較的わかりやすいと思うのですが、後者のタイプは、どんな人なのか最初はわかりづらいのかもしれません。

自分のことを進んで話さない人は少しプライドがあって、軽く見られたくないという気持ちがどこかにあるのかもしれません。また、そういう人は指導的な立場にある方に多いのかもしれません。

なぜそうなるのでしょう。
弱みを知られることで自分の立場が下がると思ってしまう。
周囲からの印象が気になってしまう。
ネガティブな思い出を思い出してしまう。
などのように
自分のことを進んで話さない人は、実はいろんなことを考えていて、むしろ考えすぎている傾向があるようです。

例えば、
自分と話していても楽しくないんじゃないか。
おかしなことを言っていると思われるかもしれない。
相手を不快にさせているかもしれない。
などの余計な心配です。
そのため本来取るべき行動がとれなくなっています。

例えば、
うまく考えを伝えられない。
人に頼ったりお願いすることができない。
助けを求めることができない。
などです。

その原因の一つとして、小さいころ親に自分をさらけ出せなかった人は、他人に自分をさらけ出すことができなくなるということがあるようです。子供時代に親子関係で受けたダメージは、その後の人間関係を築くうえで大きな影響を与えるといいます。でもそれを悔やんでも何も生まれません。すべてを許して自分の中で浄化するしかないのだと思います。

ではどのように対処すればよいのでしょうか。

まず、自分のことを話せないそんな自分を否定しないことです。原因は考えすぎることにあります。あまり考えすぎず自分の感情に素直に従ってみてはどうでしょうか。

自分のことを話すには、相手が必要です。身の回りにあなたが信頼している人、話ができてよかったなと思えるような人はいないでしょうか。その相手に思い切って質問してみることです。相手の話を聞いたら今度は自分のことを話してみます。うれしかったことや興味があるものについて聞いてもらいます。あれこれ考えずに素の自分に戻ることが大切です。

優れた聞き手は相手に気づきのきっかけを作る経験や言葉を持っています。その人と話すことによって自分の姿を照らし出せるようなような相手です。(極端な例では禅師のような方です。)自分自身の体験から語ってくれるような信頼できる人、そういう人を探して対話してみてはどうでしょう。きっと何かの気付きがあると思います。

おすすめの本
南直哉(じきさい)禅師の本に「老師と少年」というとても深い内容の本がありますが、少し難解なところがあります。その前に同著者の
「禅僧が教える心がラクになる生き方」をご一読されることをおすすめします。


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