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音楽家が恐怖心を抱いたらやること

音楽家の恐怖心

新し事に挑戦しようとすると「こうなったらどうしよう」という恐怖心がつきまといます。私自身が多くの音楽家を育ててきた音楽家コーチングの方法を、自身で行うセルフ・コーチングに適応することにより音楽家が恐怖心を抱いたときにやるべきことが分かります。

結論

恐怖心を排除しない

これだけです。

偽物自己啓発本

しばしば科学的根拠のない自己啓発本には「恐怖心を捨てろ!」などと書いてありますがあれはウソです。庭に草がボーボーに生えてて「庭には草が生えてないと思え!」と言ってるようなものです。恐怖心に従った分別のない行動が大失敗に繋がるのはお察しの通りです。だからと言って恐怖心を捨てるのは間違っています。

例えば、交通量の多い場所で横断歩道を渡るときに「交通事故にあったらどうしよう」と恐怖心を抱くと頭の中は「交通事故」というキーワードで満たされてしまい、交通事故に遭う可能性が上がってしまいます。だからと言って「交通事故に遭う可能性はない」と思い込んで目をつぶって赤信号を渡るのは間違いです。

方法

恐怖心を抱いたら、その恐怖心が自分の行動を導く警告灯になっていると考えます。「何かがおかしい」と感じているからです。その事実を認めて一歩下がって考え直すと、恐怖心に対する対策が自ずと見えてきます。上記の交通事故の例であれば「別にこの横断歩道を渡らなくても交通量の少ない場所まで行けばいい」などの対策が考えられるわけです。

具体例

人前で演奏する時「失敗して笑われたらどうしよう」と恐怖心を抱いたら、その恐怖心のまま演奏したら失敗しますし、「笑われてもいいわ!」と思って演奏しても失敗します。トラウマになって演奏はもちろん、音楽までを嫌いになったらお手上げです。その恐怖心を警告灯だと気付いて、その恐怖心を認めて、一歩下がって考え直すと「そもそも、準備不足の状態で人前で演奏しようとしたから、このような恐怖心を抱くんじゃないか?今、人前で演奏する必要がないのでは?」とか、「失敗の可能性のある演奏内容だからこう感じるのではないか?心の余裕を持てる演奏内容に変えればいいんじゃないか?」という解決策に繋がるわけです。

まとめ

既知の安心できる状態からの逸脱を警告してくれるのが恐怖心なのです。使い方によっては成長のチャンス、生産性向上のチャンスの指標になるわけです。

この記事がご自身がセルフ・音楽家コーチになる手助けになれば嬉しく思います。

津本幸司

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