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エリート音楽家が必ずやってる3つのこと
はじめまして
私、津本幸司と申します。昔、音楽家をやっていました。39歳で引退して今年50歳になります。人目に付かないように暮らしています。
昔は世界中の音楽大学で講義をやっていました。(今は受け付けていませんので、ご連絡ご遠慮願います)
2005年の講義から
この記事では約20年前のバークリー音楽大学と、ロサンゼルス音楽大学で行っていた講義から抜粋して紹介します。タイトル通り、世界のエリート音楽家が必ずやっていることですが、自分がエリートと言っているわけではありません(とか言いながら当時は若干31歳・・・マンガみたいな成金ファッションでこれ見よがしな生活をしていました。反省)。
早速
①美術
音楽家が美術を知らないというのは、料理人はデザートは作れない・・・いやこれは少し違うかもしれません。釣り人が魚を捌けない・・・いやこれも違いますね。水泳選手がランニングできない!これがしっくりくる喩えですね。
(「オー・イェ〜〜ス」という受講生達の声が聞こえるまでこれを繰り返しました)
芸術という大きな枠の中に音楽も美術も内包されているのです。音楽家だから美術はしらなくていい、絵描きだから音楽は知らなくていい・・・確かに後者は成り立つかも知れませんが、前者は成り立ちません。
水泳選手が水の中の競技だから、陸上で走れなくても大丈夫とはなりません。陸上選手で泳げない人がいるのは事実ですけどね。なんとなく分かるでしょうか?
②哲学
音楽家が哲学を知らないのは無意味な人生になります。なんで音楽やっているのか分からないからです。音楽哲学を考えないなら、ゴルフ、カメラ、競馬と音楽が並列になっているということです。確かにそのノリで考えているおじさんもいます。それはそれでいいでしょう。倉庫を観たら、ゴルフクラブ、古いカメラ、昔のギターが出て来るようなパターンの人です。これは趣味です。でも、音楽家はなぜ音楽をやって、どのように生きるのかを体系立てて考えられてないと意味ないんです。
問題に向きあう態度と思考のプロセスの両方を無視して、楽器を触って上手く行くわけないだろう。
(この時点で学生達はポカーンとしてます。先生達は分かったふりして突っ立てます)
自分がどのように音楽家として生きていきたいのか、生きるべきか、参考にするのはどの時代のどの思想か、どのような試行錯誤を繰り返すか、現時点でどのように想定しているかを常に考えないと・・・こういう連中みたいになります!
(と、サイドに並んでいる教授陣を指差すと、「おおぉぉぉ、うぅぅぅ、よ、よく言うなぁ・・・」と言う反応が学生から返ってきます)
先生方、反論ありますか?
(この時点で、自分の母校でなければ出入り禁止になっています笑 横柄なヤツでした)
③文学
文学は音楽の前にあるものと考えてください。
先週YouTubeでもこのような質問にこのように答えています。
その時間から出るようにしています。
まとめ
美術、哲学、文学・・・実はもっとあります。毎年ゴールデンウィークとシルバーウィークに10学セミナーとして指導していますが、今年は両方ともお休みして、音楽哲学セミナーを10年ぶりに開催することにしました。
皆様のお越しをお待ちしております。
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