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そろそろ会社で幸福の話をしよう #005 「次なる段階(ステップ) 」

緩やかな前進

「僕は社員の幸せについて考えるようになった。そして今後は、幸せへの支援を起点に、会社・社員の持続的成長を支えたい。逃げることなく。- 初回note記事より」これが僕のやりたいことだ。

その実現に向け動き出したのが、およそ1ヶ月前。今回は、これまでの流れを振り返りながら、今後の展望を整理したいと思う。

まず考えたのはギャップを埋めることだった。

・幸福という概念の「理解」
・幸福に対する「印象」
・幸福が持つ「可能性」

上記3点における「僕と社員との間にあるギャップ」、まずはこれを、少しでも埋めておきたいと考えた。「理解」のギャップを埋めるところからスタートした。

後ほど改めて紹介するが、理解促進のため、これまでに5点ほどの補助線(Tips)を、社員に対して展開してきた。展開時には、明るい顔・怪訝な顔・ポジティブな声・ネガティブを含んだ声、色々あった。

「完全理解」をゴールにするのであれば、まだまだ課題がある。ただ、「自分なりの理解」というゴール設定であれば、かなりのメンバーがそのゴールに近づいている印象だ。

その証拠に、幸せについての雑談が始まった。「自分はこれが幸せで・・・」「幸せ感じる時ってどんな時?」こんな感じの対話が始まった。

僕はこれでいいと思っている。各自が自分なりの理解で、幸せについて何かしら語る機会が増えた。それで十分だと思っている。

そして、理解のギャップが少し埋まったおかげで、僕自身も当初より気楽に、幸せについて触れられるようになった。

ということもあり、底上げはうまく進んでいる印象。これまでの活動を「緩やかな前進」ということでプラスに捉えている。


補助線(Tips)5つ

幸せに対する自分なりの理解が進むことで、それに伴う雑談・対話が生まれ始めた。この流れを支えたと思われる補助線(Tips)について、ここでもう一度振り返っておきたい。

1. 幸せの構成要素
幸せを、以下の4つの視点から考えてみる。
・主観的幸福 - 快楽・満足・達成
・客観的幸福 - 環境要因(教育や医療の受けやすさ等)
・自身がそう思ったもの
・自身がそう決めたもの
2. 幸せとHappinessの違い
・日本古来の幸せ - 「自分から求めて得られるものではなく、外から、偶然に得るもの」というイメージが強め。
・西欧由来の幸せ - 「追求して得られるもの」というイメージが強め。
3. 日本における幸福の意味の移ろい
・明治以前 - 自分から求めて得られるものではなく、天なりお上なりから与えられる運勢といった意味。
・大正 - 西欧由来の幸福も、国民の権利として積極的に位置づけようという機運があった。
・昭和 - 幸福の追求は自己中心的なものと見られて、否定されるようになった。
・戦後 - 個人の幸福といった観点に再び焦点が当たるようになり、憲法でも幸福追求権が保証された。
4. 幸福追求権について
・歴史の流れの中でせっかく生まれた(保証された)ものだが、
・日本社会は「幸福を追求する」という思考自体を追求しにくい社会であると言える。
・自己中心的に見えたり、いまだに「過度な幸福を追求せず分相応に生きるべし」という価値観が支配的なように思う。
・よって、「どういう幸福をどういう風に追求するか」、自分の思いや他の人の考えについて見渡してみるのがまずは大事なのかもしれない。
5. 性格との関係性から幸福について考える
・性格は幸福に影響をもたらす。
・しかし、ぞれぞれの性格には、それぞれの幸福が紐づいているので、
・性格を比べたり、それに伴う幸福の質や量を比べるのはちょっと違う。
・だから、幸せになるために「自分を変える、性格を変える」というもちょっと違う。 
・性格それぞれの多種多様な幸せがあるということを認識しておきたい。

どれも奥が深く、上手く語れないことも多々あったが、皆それなりに耳を傾けて聞いてくれた。これらの補助線(Tips)が踏み台となり、それぞれの理解が進み、自然と雑談・対話が生まれ始めた。そう前向きに捉えている。

今後も、難解さやきな臭さをできるだけ回避しながら、「理解が深まる、ギャップが埋まる」補助線(Tips)提供を続けたいと思う。


次なる段階(ステップ)

「目的」(幸せへの支援を起点に、会社・社員の持続的成長を支える)を達成するための「手段」(そろそろ会社で幸福の話をする)。

今回、この手段部分について、とりあえずの良い動きが作れたと思う。牛歩だが前進を感じる。

ここで勢いをつけたい。推進力を高め、一気に前に進みたい。ギャップを埋め、全体を巻き込みながら、会社で幸福の話をしていきたい。最終的な目的達成のために。

ということで、次の段階(ステップ)に進もうと思う。


幸福に対する「印象」

現在の僕は、幸福に対する怪しさやきな臭さみたいなものはほとんど感じなくなっている。それは、幸福に対する「印象」が変わったから。

皆にもそうなってほしい。

この高い壁を越えることができれば、前進スピードは一気に加速する予感。印象が変わることで、幸福というものを前向きに捉えるメンバーが増えてほしい。

そのために、「理解」同様、「印象」についても、それを前進させる補助線(Tips)をしっかり準備したいと考えている。

次回以降は、次なる段階(ステップ)。

幸福に対する「印象」ギャップを埋める活動。これを進めたいと思う。


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