見出し画像

【患者さん説明アプリを作ろうとしています】④医師も病気のことUPDATE出来ていないんです


先日は

世の中にすでに疾患説明アプリがあるのに、今更何故作るのか?ということを書かせていただきました

患者さんの説明資料も我流


勉強会などに参加して「ほーっ!」となった知識が入ったときにはその知識に使うことになります。しかし、わざわざオリジナル論文やREVIEW論文などまで遡って知識を確認することはまずは無いと思います。
しかし、それについては学会や勉強会で触れたときで、それ以外についてはUPDATEの頻度は高くないんです。そういった資料に基づいて患者さんに説明している現実もあるのです。

しかし、先生自身の専門については?


先生自身の専門についてはUPDATEの頻度は高いと思います。つまり説明資料のUPDATE時間軸が専門分野によって濃淡があるのです。つまり、患者さんには同じ先生の説明でも実は説明が星空状態なんです

星空?


また訳のわからないことをと思われたと思いますが、以前【星空】の意味については書いております

「星空? きれいでいいじゃないですか?」と思われるかもしれませんが

皆さんは、星空を見て どの星が何光年離れているか? わかりますか? 星の新旧わかりますか? 

同じように 情報の旬や新旧はそれをフィルターする専門家でないとわからないのです。

特定のリタラシーが鍛えられていない人が見上げる「星空」は、平面に光が分散しているようにしか見えません。しかし現実には、個々の恒星から光が届くまでの時間は、観察する人からの距離によって異なり、タイムマシンのように振る舞っています。事実は、まったく平面ではないのです。

爆発する医学情報もまた、新旧、文脈、そしてエビデンスレベルの異なるものが珠玉混合になっています。臨床における判断に役立つ医学臨床論文であっても、観察研究と介入研究があるのはご存知の通りです。前者のcase report的な研究論文もあれば、後者のエビデンスレベルが高いrandomized controlled trial(ランダム化比較試験)のような研究論文もあります。

患者さんから「WEBにこう書いてあった」と言われ、方針を理解してもらうのに苦労したことは、どの医師も経験していることだと思います。

同じように、専門性が異なる分野についての知識は患者さんがWEBで探しているのと大差ない場合もあるのです。

専門性を超えるとわからない


まとめますと、専門性を超えるとわからないのです。この説明アプリに参加した方の説明用WEBリンクはデフォルトで公開されます(そしてその先生の診療科とサブスペシャリティ情報も)。そうすると自分よりより確度の高い情報にUPDATEできます。
かつ、参加した先生がリンクを追加したときにはそれが参加者のタイムラインに流れてきます。それによって情報がPUSHで流れてきて日々の勉強にもなります。そのような仕組みを考えております。


自分の院内の説明資料は?


「自身のクリニックの説明資料をアップしたいんだけど、、」ということがあるかと思います。そのような機能やアップロードファイルについては
・サーバー負荷がかかるので有料オプションで対応します
・この資料は著作権や独自のノウハウの問題もあるので非公開とします

ですのでファイルについては非公開で、デフォルトで共有されるウェブリンクとは扱いが異なります。

(補)専門性がわからない


以前からこの専門性についてはわからないということがため息でした。とくに専門外の患者さんを紹介する際に 患者さんを【星空】の下に放り出すことは心苦しいのです。地域と専門性が異なると医師も紹介先がわからない状況なのです。そういったことで紹介プロジェクトも行っております



今日はここまで


参考リンク

NYAUWの活動リンク



KINDLE出版

新しい説明アプリプロジェクト






よろしければサポートお願いします。 NYAUWの活動は現在マネタイズを考えずに意義のみを追求するフェーズです。 ニッチな分野のやせ我慢プロジェクトですので お気持ちだけでも嬉しいです。