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まとめ記事⑩ 表参道のルイヴィトン

これまでFACEBOOKやnoteで色々書き溜めてきましたが 10回ほどでまとめてみようと思いました。 たくさん書いたもののまとめ記事と思って読んでいただけると幸いです。先日の投稿⑨

指数関数的に変化


「DID YOU KNOW?」 MY SPACEとかBLACKBERRYが出てきたりする古いビデオですので なかで紹介されている数字は2022年を反映はしていないと思います。

しかし、NYAUWの活動の発露である 一人・一院ではどうしようもないということの意味はおわかりになっていただけるかと、 EXPONENTIAL(指数関数的に)増える世界への対応が個人では難しくなるということが。

「2010年に求められる上位10位の仕事は2004年には存在していなかった」と、医療のようにわかりやすく見える分野でも そういった新たに出てくる仕事が作り出す新しい物やサービスに影響を受けることもあるでしょう そういった際には業界構造がガラッと変わる可能性があります。

・切符切りをしていた駅員さんは?>自動改札
・国際電話の電話交換手は?>知らない人も多いと思いますが 僕の時代はまだいました
・そもそも国際電話は?>様々なメッセンジャーサービスは無料ですし、企業でもIP電話で国際電話で格安で通話しています。


ビデオテープやカセットテープは?>最近触ったことも売っているのを見たこともないですよね
いろいろなYESTER MEMORYがあると思います。 


そしてこのコロナ禍で様々な業界の問題点がわかってきたかと思います。 それはそれぞれの個人ではどんなに頑張っても 世界的な流れに抗えないということが。例えば、旅行や飲食などの業界の方は非常に苦しい状況になられました。

航空業界では特に給与が高いだけに生活や人生設計に対する影響は大きかったと思います。 


我々医療従事者も他人事ではありません。
・病気といういつ発生するか予想できないものを相手にしています
・診療報酬体系という自分たちでは値付けができないものに収入の多くを依存
・AIで医師の役割が変わる可能性
・研究などで治療や診療のブレークスルーが出てくると一気に環境が変わる
・近隣の医療機関が競合だったのが 世界中の医療機関が競合になる可能性

こういった状況にあるということから ずっと同じ環境にて仕事することが安泰な時代ではなくなってくると思います。足元を固めつつ次のことも見据えて仕事しなくてはなりません。


医師とブランド


思いっきり話は飛びますが
A医師「表参道にあるような高級ブティックはなぜあんな高い土地に立地しているんでしょうか?もっと安い賃料のところに立てればいいのに。」
井手「それは企業は営利企業だからです。」
A医師「営利企業なら固定費安いほうが良いじゃないですか? 賃料安いところに」
井手「営利企業だから 賃料高いところに建てるんです」
A医師言っている意味がよくわかりません
井手「 例えばルイビトンのブティックが世界のどの都市に行っても 田舎の街に立っていたら買う? ピカピカの紙の重い雑誌でなくて 女性週刊誌の最後のページに<このバッグを持てばモテモテ 運勢変わります 19800円>っていう広告載せているブランドだったら買う?」
A医師「買わない」
井手「だから賃料高いところに建てているんです」
A医師「分かったようなわからないような」
井手「ルイビトンの10万円のバッグ原価は?」
A医師「知りませんが 話の流れからいうと安いんでしょうね?」
井手「レクサスとトヨタの車の減価の違いは? 売値の違いは?」
A医師「確かに化粧品も中身は殆ど同じで ケースや箱などで何倍にもなっていると聞いたことあります」
井手「勿論 それがブランドの価値ですので それを作り上げた企業の努力は素晴らしいです 差別化が出来ているので。しかし、サービスの本質は何かと考えたときに 変化が起こったときに 死ぬ価値と生き残る価値があるということです。やはり本質的な人間の欲求を見極めたものは残るでしょうし、 ブランドを持ちたいというのは一種の承認欲求ですのでこれは モテたいという欲求を満たしてくれますが 経済的に余裕のある時代とは異なるのですべてのブランドは生き残るわけではありません。あとはみんなと同じでいたいということもあるのかもしれません。」

医師の職業はライセンスである程度守られている一種のブランドですが それは下駄を履かせてもらっています。

例えば大病院に勤務していたときには ナースのほうが患者さんに接して現場を知り 点滴や注射は彼らのほうが上手かったのでは? 同一労働同一賃金の原則に当てはめると ナースのほうが給料が高くてもおかしくありません。コロナ禍で医師の数が足りないという話になりました。ワクチンを打つ際にナースや歯科医はたまた医学生までという話まで出たのを覚えていますか? コロナ禍前から制度化が始まっている認定看護師ということも医師から仕事を少なくしてくれようとしています(あえて優しい言い方をしましたが  実質は仕事を奪おうとしています) 

逆はありますか?看護師さんの仕事を医師に譲ろうという議論にはなりませんよね?これは どういったことでしょうか?時給の高い仕事を代行してくれる仕事には価値があるということです。ですので 会社の取締役には運転手がつくのは時給が高い人の通勤時の安全と時間を代行しているのです。

井手「同じように多くの会社がクリニック院長あてにたくさん電話をしたり チラシを送ってきたりするのです。」
A医師「確かに診療時間外にかかってくると おっ!診察中は電話に出れないと分かっているな。 診察中にかかってくると 勤務の実態がわかっていないな とりあえず医師だからとかけてきているんだろうなと思いますよね」
井手「先生、わかっているじゃないですか! そうなんです。こうやって電話しているのは これはその会社からしたら 表参道にブティックを建てているようなもんなんです」
A医師「また井手が訳のわからないことを! 井手先生 なんのことですか?」
井手「A先生 株買うときに 上がりそうな株と下がりそうな株どちらを買いたいですか?」
A医師「上がりそうな株に決まっているじゃないですか?」
井手「でしょ! つまり投資効率が良いものに投資したいですよね。レバーが効くもの、レバレッジですが正確には。」
A医師「なるほど」
井手「つまり表参道の賃料払ってブランド価値を高めて 全国いや世界で売れるようにレバーを効かせているんです。 先生方に電話がかかってくるのもその企業は医師に電話する部署を作って 高いものを買ってもらおうとレバーかけているのです」
A医師「井手先生の話は遠回り過ぎます」
井手「そうかなー? コロナが増えたり減ったりすると 一見コロナとは関係なさそうな株価が上下するのは そういった遠回りな考えをみなさんがしているんですよ(バタフライ効果・風が吹けば桶屋が儲かる)」


と遠回りな話は何を説明したいためかというと。皆さまも同じ商品やサービスがあれば 当然安いほうが嬉しくないですか?健康保険組合や国からすると医療費や医師の単価が安くなるに越したことはありません。 しかし、医師会や診療報酬関係の交渉はステークホルダーが多すぎてタフなものですから難しいです。

 そうすると ちょっと遠回りして 医師の仕事負担を減らしてあげる(奪う)業界への期待を示すことになります。

一般的に一番高いのは人件費  AIでのREPLACEで真っ先に狙うのは人件費の高い仕事。実際にゴールドマン・サックスでは600人いたディーラーが2人に。AIによって598人はクビ。それはディーラーが高給取りだったからです。

医師の人件費は高い これって未来の流れが見えてきませんか?

そういったビジネスの歴史や志向を知ることで 医師の未来の予想をしながら人生を考えていき、紹介先プロジェクトに入っていただき 患者さんにとって価値のある医療を提供できる存在になるということをしてみませんか!NYAUW!



NYAUWという活動を始めたきっかけ


【1院・1人ではどうしようもないというため息】です。学会・医局・研究会・医師会などがあるじゃないか?という声が聞こえてきます。もちろん 医師にとっては非常に役に立つ組織ではあります。しかし、患者さんはそのようなセグメントの切り方で医療を見ておりません。 たとえば、「杉並区医師会の眼科の先生の中で対応してほしい」ではなく 「自分の疾患をできるだけ最小のコストで、より良く対応してほしい」が患者さんの要望です。時間・お金・精神的負担が最終的に少なくなるなら 先生の診療圏外の専門家にでもかかるのです。そういった際には 自分のいつもの専門内・近隣の紹介先だけでは対応できない場合もあります。「みなさんがいつもの紹介先情報をシェアしていれば患者さんの受診体験向上になるのでは?」と仮説を立て【信頼する紹介先のクリニック登録の数珠つなぎ】プロジェクトを立ち上げました。なるほどな!と思われたクリニック院長先生ログイン・登録してください!

2021年10月28日14時31分31秒
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