学会ってなんのためにあるの?
この度、ありがたいことに【第28回福岡県作業療法学会】の学会長に任命していただきました!
初めの学会長で緊張していますが、この学会の奮闘記を記録として残していきたいと思います。
この日記がこれから学会を運営する方の何かのお役に立てれば幸いです。
※このnoteの記事は私自身の見解であり、関連する組織とは無関係であることをご理解いただきたく存じます。
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学会の存在意義は?
私は、数回にわたり、学会運営に携わってきました。
ナイトセミナー担当
会場運営局
副学会長
など、学会の中での様々な役割を経験してきました。
学会というものは学会長が存在し、その学会長の考え方を大きく反映した形で運営されます。
つまり、学会における学会長はそのチームの思想を決める存在であり、学会長のキャラクターや雰囲気が学会運営には大きく影響を与えます。
組織やチームは生き物です。
画一的にシステマティックに見えるようですが、その中身はとても泥臭く、人間味を帯びています。
学会長というのは、その学会にとっての心臓であり、躍動すれば大きく動きますし、消極的になれば足を止めます。
どのように学会を運営するかは、その運営する団体の方向性や目的に応じて決めていって良いを思うので、何が正解とかはないと思っています。
そのため、「どのような学会にするか?」というのは、いろんな要因が関係してくることであると考えます。
そんな背景を持っている”学会” ”学術大会” と呼ばれるものはなぜ必要なのか?
学会長になった人は最初にこの疑問に出会うと思います。
その関連団体から提示される依頼もあるかもしれませんし、その理由やその背景を考えながら、自分自身が体現したいものを組み合わせて、その必要性を見出していくことが必要になります。
ただ、学会と呼ばれるものが、そもそもどうして存在するかについては意外と考えきれてないことがあります。
でも、学会長である以上は、そのことについてある程度回答を持っておいた方が、その後のテーマや運営をどのように行っていく必要あるかを決めやすくなります。
私個人が思う学会の存在意義は以下になります。
学術的な発展
学会である以上は学術的な意味合いは外せません。演題発表についても講師の選定についても、その専門職に対する課題について問題提起するようなものが必要になってくると思います。また、学術的な場を通して、組織の底上げを図る目的もあります。
コミュニティの形成
最近の学会は対面学会が戻りつつあります。対面学会の魅力は何といってもその場で生まれるインタラクションです。学会というのは同じモチベーションを持つ人が集まりやすい場所です。だからこそ新しいコミュニティを作ることに向いています。そういう場所を作り上げていくことも学会では必要だと思います。
社会的な貢献
学会というのは、その団体や組織だけでなく、社会的にその団体がどのように価値があるかを示す場でもあると思います。大きな学会ほどそのアピールは強くなりますし、周囲から見てもその団体が何を目指しているかを理解しやすくなります。ここは意外と見落としがちですが、周りからも見られている意識が必要です。
可能性の提示
学会を行うということは、団体としても発展しようとしているということでもあると思います。今の課題に対してどういう答えを出すのか?学会の終わりにはそれが求められます。学会のテーマは問題提起であり、学会を通してそこにどのような答えを出すかが必要になってくるということです。それはつまり可能性です。
学会を作り上げていくにあたって、これらの条件を考えながら学会テーマを考えていくことが必要になります。
さて、今の組織や団体にはどんな課題があるでしょうか?
それに対してこの学会はどのように貢献できるでしょうか?
このnoteの記事を通して、それがどのように作り上げられていくかをお見せしていければと思います。
引き続き、学会運営の応援よろしくお願い致します!
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