#404 ”相手の立場になって考える”という視点
さて、今日のテーマは「相手の立場になって考えるという視点」です。
よく言われる言葉です。
「相手の立場になって考えましょう」
でもどうやったら相手の立場に立てるのかって意外と曖昧。
そういう時は、自分の視点が捉えている視界に目をやるといいです。
その視野はある特定のものを見ています。
その視野だけでは決して全体を捉えることはできません。
私たちは、結局自分の視点で物事を見ていますよね。
その視点は自分の視野から見た世界で、そこに映る景色というのは切り取られた景色だと思います。
だから、その景色を絶対視することもできないと思います。
なぜならその前後の文脈があるからです。
それを理解するためには、相手を見る視点についてもう一度考えることが必要だと思います。
自己紹介とお知らせ
某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。日々、対象者の生き方と向き合いながら、組織の課題やチーム運営にも取り組んでいます。
このnoteでは、医療の中で様々な人の生き方と出会う作業療法士が、医療者・中堅管理職の目線で、社会での働き方、人間関係の考え方、ストレスマネジメント、医療の問題などのテーマに触れながら、日々感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。
以下お知らせ。
◾️第28回福岡県作業療法学会
来年行われる福岡県作業療法学会の学会長を行うことなりました!ホームページが公開されましたのでよかったら!演題募集は6月1日〜7月31日まで!
◾️湘南OT Interaction
「学びたいけどどうしたら・・・」と悩む作業療法士の方と一緒にコミュニティ作りを支援します。定期的に勉強会も行なっているのでよかったら。!
6月16日(日)の夜にzoom勉強会を行います。テーマは「コミュニケーションの役割」です。ぜひご参加ください!
それでは本題に入っていきましょう。
矢印の交差点が”出会い”
私たちは、人生の中である程度自分の矢印を持っています。
今の自分は過去の経験から作られていますし、その経験が未来へとつながっています。
この過去から未来に向かう矢印は人によってその向きやルートは様々ですが、それぞれ矢印があることに変わりはありません。
人と人の出会いとは、この矢印が交差する点で起こります。
つまり、出会いとは「点」なんですね。
僕たちはこの点を捉えることはできます。
「今、この人はどういう状況か」
「何を思ってこの発言をしているか」
「この行動にどんな意味があるか」
など、
目の前で起こる相手の言動を捉えることは可能です。
でも、これは「点」で捉えているにすぎません。
その点だけで解釈しようとすることも大事なんですが、
その前の過去には何があって、この人の未来には何が待ち受けているのか?
そういうことを捉えようとすることが「相手の立場になって考える」ということだと思います。
そう、大事なのは、捉えやすい「点」ではなく、相手の「矢印」を想像することだと思います。
つまり、
「相手の立場になって考える」ということは、
「相手の過去と未来を知る・想像する」ということが必要になる
ということです。
過去と未来を捉えることで、今の言動の意味や、取るべき行動も見えやすくなります。
相手の立場になって、過去と未来を想像してみましょう。
今日は以上になります。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
◾️質問箱
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