マガジンのカバー画像

notes

22
雑記
運営しているクリエイター

#コラム

口角の作用

 ある人から、口角を上げてみてください。と言われた。  どうしてですか?と答えると、その…

倉光徹治
5年前
4

コーヒーアンドシガレットマイナスシガレット

 煙草をやめてしばらく経つ。6年か。  やめた理由はいくつがあるが、まとめてしまえば吸う…

倉光徹治
5年前
6

continuity

 PCのファイルを整理していたら10年前に書いたコラムが出てきた。  CMの企画を考える作業は…

倉光徹治
5年前
6

猫と話す

10年ほど猫と暮らしている。 名は春琴という。もちろん谷崎潤一郎の小説の登場人物が由来であ…

倉光徹治
5年前
12

打ち合わせで決まらないモノ

 この数年、多くの表現物に対して、なんとなくそれが打ち合わせを経て制作されている結果のモ…

倉光徹治
5年前
5

時代のうねりの中で

 夕方、仕事の空白が30分ほど生まれたので、スターバックスでコーヒーを飲んでいたら、隣の席…

倉光徹治
5年前
5

子どものころに見た夢の話

子どものころに見た夢を覚えている。 不思議な夢で、抽象的な夢だった。 熱が出ると必ず見るのだが、モノのスケール感がバラバラになり、自分が原子の世界に迷い込むほど小さくなったかと思うと、逆に、今度は自分の体が肥大化し、無限の彼方に飛んでいくようなミクロとマクロを行き来するようなイメージの夢だった。  初期のコンピュータグラフィクスのような質感の球体が巨大化し圧迫してくる。かと思えば、グリッドのラインで挟まれた空間で、重力が逆転し、天井に向かって引っ張られることもあった。

映画 「太陽の塔」

http://taiyo-no-to-movie.jp/  いつもお世話になっている関根光才監督と映像プロダクション…

倉光徹治
5年前
4

地上絵画論

 空は広く、地球は狭い。  ボーイング777の窓から地上を眺めながら、ふと思った。  北米…

倉光徹治
5年前
5

Collapse 02

 いま、東京ではにょきにょきと高層ビルが建ちあがっている。  まるで雨上がりの森で生える…

倉光徹治
5年前
4

Collapse 01

家の近くの商業施設が取り壊されている。 噂によると集合住宅に建て替えられるらしい。 まだ…

倉光徹治
5年前
10

虚数とさなぎ インスピレーションとシンギュラリティ

何かについて考えているとき(たいてい、それはくだらないことである場合が多いのだが)何かを…

倉光徹治
5年前
2

素粒子と神様

モノを細かく分割してゆくと、分子になる。分子を分割すると原子になり、原子は陽子と中性子と…

倉光徹治
5年前
2

ケイドロ 暗示 現実

昼下がり、公園のベンチに座っていた。 春休みだろうか、東京都心にしては珍しく子どもたちが走り回って遊んでいた。背丈の異なる7、8人が神社に隣接する児童公園をまるで気化したヘリウム分子のように縦横無尽に駆け回っていた。耳に入ってくる「新六年生」「新二年生」という単語が自分とは別世界に暮らす彼らの生活を物語っていた。彼らは「ケイドロ」をしているようだった。ケイサツとドロボウ、二手のチームに別れて鬼ごっこをする遊びだ。ケイサツにつかまったドロボウは、「オリ」に入れられる。そして仲