中川 テルヒロ

つぶやきやエッセイ、音声を日々投稿。進行性の視覚障害のためほとんど見えない。趣味はラン…

中川 テルヒロ

つぶやきやエッセイ、音声を日々投稿。進行性の視覚障害のためほとんど見えない。趣味はランニングと読書とラジオ、美術館や散歩も好き。

記事一覧

人からのアドバイスが全然自分に響かないことがある。でもアドバイスしてくれたその人は「いいアドバイスをした!」という感じだったりする。ということは自分もそうしていることがあるというわけで、過去を思い返すと恐ろしい。でもなぁ、ただ相手の話に耳を傾けてるだけというのもなんだか味気ない。

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治療法のない病気の通院は、ほぼメンタルトレーニング

僕の患っている目の病気は、 痛みはないし治療法もないから患っている感じがほとんどない。 年に一度の経過観察は、 どの程度進行したかを知るためだけでしかない。 眼底写…

会計ソフトをMoney Forwardに変更して数ヶ月、ラクになったのかどうか全然わからない。銀行口座やクレカとの連携が便利なのはわかるけど、スクリーンリーダーで操作する人のこと全然考えてくれてない。ストレスでしかない、泣きそう。

こんなにハイテクな世の中で、雨を防ぐ方法が傘をさすというアナログな方法で何とかしのぐというのはどういうことなんだろう。
こんなにハイテクな世の中で、視力を測る方法が見えなくなるまで文字を小さくして本人の自己申告に頼るしかないというのはどういうことなんだろう。

外を一人で歩いているとき、
気づいたら白杖を持っていない手がリュックの紐をぎゅっと握っていることがある。
まるで手術のときに看護師さんに手を握ってもらう患者のようで、
自分は不安を感じているのだなと気づくとともに、
恥ずかしくなって手を放す。
そして気づいたらまた紐を握っている。

世界の片隅ラジオ#9 スポーツ大会に参加して陸上トラックで走ってきた話し

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つぶやきでも投稿しましたが、スポーツ大会に参加してきました。 また一つ新しい経験ができたことにこれを書きながら思い出した。 あと、エントリーするだけでもたくさん…

今日のスポーツ大会での記録。1500mが6分20秒、800mが3分6秒でいずれもベスト記録。トラックが本当に走りやすくて、大会のアドレナリンもあり、良い記録につながった。普段の公演では足元の凹凸への意識や他の人への衝突への意識が身体を抑制する方向に働いていたことに気づいた。

博多の森陸上競技場の陸上トラックで走ってきた。福岡市の障害者だけの大会で小さな世界の話だけど、30年越しの夢が実現した。素直にうれしかった。ありきたりだけど、伴走の方や大会運営の方がいないと実現しないのだから、感謝しかない。ありがとうございました。写真は早朝のトラックでの一枚。

福岡で年に一度の暮らしをかえる「め」の福祉機器展に言ってきた。いろんなハイテクなデバイスが展示されている中、アナログな点字タイプライターに心ひかれた使いこなせる自身はないけど、点字を打つときのガチャツていう音と行の終わりが近づいたときのチンという音が良い。写真はそのときの一枚。

世界の片隅ラジオ#8 AppleWatchで歩いているときの音を録音してみた

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歩いているときの音を録音するのは3回目。ランニングに向かう朝の公園にて、いつもと違う道で録音。 AppleWatchでボイスメモで録音、ファイルのアップロードで投稿してみま…

世の中から目を使う作業なんかなくなってしまえばいいのに。気が紛れるかと思ってピスタチオの殻をひたすら剥いてるけど、剥いても剥いても何も変わらないし、挙句の果てに殻が落ちてどっかいったし、それを探すのがまたアホくさい。こんなん書いても仕方ないとか、それを考えるのもまたアホくさい。

最近Googleの検索結果に表示されるようになった「AI による概要」がめちゃくちゃ助かる。駅の改札の数と名前とか目的地の最寄りの駅の出口とか簡単に教えてくれる。これまでは個別のページに訪問して欲しい情報を探さないといけなかったし、下手すりゃわざわざ駅に電話して聞いてた。

目が見えなくても絵を描いてみた、8枚目。色鉛筆は先が細くて一度にたくさん塗れないし、一度紙から離れたら把握しづらい。やらないといけないとやりたいのどちらとも区別のつかない終わらないToDoに埋もれそうになる中で、あえて絵を描くという時間を差し込んで心の状態を観察している。

夏川草介さんの『本を守ろうとする猫の話』を読んだ。著者が本を大切に想う気持ちがよく伝わってくる本。いつもオーディオブックを倍速で聴くけど、どうして倍速で聴いてるんだっけ?と一度立ち止まって考える。目で読んだほうが自分の速度で読めるから趣があるかも、聴いて読むって結構受動的な活動。

目が見えなくても絵を描いてみた、7枚目。クレヨンではなく色鉛筆を使ってみた。
クレヨンみたいに面で塗ったり、指でこすって広げたりができないところが難しかった。別にクレヨンだったらもっと上手とかそういうのじゃないから、あくまで自己満足の世界。でも、難しいところが良いところ。

世界の片隅ラジオ#7 点字の勉強を始めた話し

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「ひとりで学べる点字触読テキスト』というのを買って、点字の勉強を始めました。 9月頭から始めて、最初は良かったけど、三日坊主になりかけています。 夏休みの宿題と…

人からのアドバイスが全然自分に響かないことがある。でもアドバイスしてくれたその人は「いいアドバイスをした!」という感じだったりする。ということは自分もそうしていることがあるというわけで、過去を思い返すと恐ろしい。でもなぁ、ただ相手の話に耳を傾けてるだけというのもなんだか味気ない。

治療法のない病気の通院は、ほぼメンタルトレーニング

治療法のない病気の通院は、ほぼメンタルトレーニング

僕の患っている目の病気は、
痛みはないし治療法もないから患っている感じがほとんどない。
年に一度の経過観察は、
どの程度進行したかを知るためだけでしかない。
眼底写真を見た先生もヒアリングをするだけだから何だか申し訳なさそうで、
いつもかえってこちらが気を遣う。
症状が良くなることはないから、
毎回の検査で「どれだけ見えない状態か」を受け止めないといけなくて、
一種のメンタルトレーニングみたいなも

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会計ソフトをMoney Forwardに変更して数ヶ月、ラクになったのかどうか全然わからない。銀行口座やクレカとの連携が便利なのはわかるけど、スクリーンリーダーで操作する人のこと全然考えてくれてない。ストレスでしかない、泣きそう。

こんなにハイテクな世の中で、雨を防ぐ方法が傘をさすというアナログな方法で何とかしのぐというのはどういうことなんだろう。
こんなにハイテクな世の中で、視力を測る方法が見えなくなるまで文字を小さくして本人の自己申告に頼るしかないというのはどういうことなんだろう。

外を一人で歩いているとき、
気づいたら白杖を持っていない手がリュックの紐をぎゅっと握っていることがある。
まるで手術のときに看護師さんに手を握ってもらう患者のようで、
自分は不安を感じているのだなと気づくとともに、
恥ずかしくなって手を放す。
そして気づいたらまた紐を握っている。

つぶやきでも投稿しましたが、スポーツ大会に参加してきました。
また一つ新しい経験ができたことにこれを書きながら思い出した。
あと、エントリーするだけでもたくさんのステップがあったことも思い出した。
情報収集から始まって、同行援護の人に頼んで用紙に記入して申し込んで、当日一緒に走ってくれる人を見つけて、届いた書類をスマホの文字認識で読んで準備して、あとはもちろん走るための身体も整えて、そう考え

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今日のスポーツ大会での記録。1500mが6分20秒、800mが3分6秒でいずれもベスト記録。トラックが本当に走りやすくて、大会のアドレナリンもあり、良い記録につながった。普段の公演では足元の凹凸への意識や他の人への衝突への意識が身体を抑制する方向に働いていたことに気づいた。

博多の森陸上競技場の陸上トラックで走ってきた。福岡市の障害者だけの大会で小さな世界の話だけど、30年越しの夢が実現した。素直にうれしかった。ありきたりだけど、伴走の方や大会運営の方がいないと実現しないのだから、感謝しかない。ありがとうございました。写真は早朝のトラックでの一枚。

福岡で年に一度の暮らしをかえる「め」の福祉機器展に言ってきた。いろんなハイテクなデバイスが展示されている中、アナログな点字タイプライターに心ひかれた使いこなせる自身はないけど、点字を打つときのガチャツていう音と行の終わりが近づいたときのチンという音が良い。写真はそのときの一枚。

歩いているときの音を録音するのは3回目。ランニングに向かう朝の公園にて、いつもと違う道で録音。
AppleWatchでボイスメモで録音、ファイルのアップロードで投稿してみました。

世の中から目を使う作業なんかなくなってしまえばいいのに。気が紛れるかと思ってピスタチオの殻をひたすら剥いてるけど、剥いても剥いても何も変わらないし、挙句の果てに殻が落ちてどっかいったし、それを探すのがまたアホくさい。こんなん書いても仕方ないとか、それを考えるのもまたアホくさい。

最近Googleの検索結果に表示されるようになった「AI による概要」がめちゃくちゃ助かる。駅の改札の数と名前とか目的地の最寄りの駅の出口とか簡単に教えてくれる。これまでは個別のページに訪問して欲しい情報を探さないといけなかったし、下手すりゃわざわざ駅に電話して聞いてた。

目が見えなくても絵を描いてみた、8枚目。色鉛筆は先が細くて一度にたくさん塗れないし、一度紙から離れたら把握しづらい。やらないといけないとやりたいのどちらとも区別のつかない終わらないToDoに埋もれそうになる中で、あえて絵を描くという時間を差し込んで心の状態を観察している。

夏川草介さんの『本を守ろうとする猫の話』を読んだ。著者が本を大切に想う気持ちがよく伝わってくる本。いつもオーディオブックを倍速で聴くけど、どうして倍速で聴いてるんだっけ?と一度立ち止まって考える。目で読んだほうが自分の速度で読めるから趣があるかも、聴いて読むって結構受動的な活動。

目が見えなくても絵を描いてみた、7枚目。クレヨンではなく色鉛筆を使ってみた。
クレヨンみたいに面で塗ったり、指でこすって広げたりができないところが難しかった。別にクレヨンだったらもっと上手とかそういうのじゃないから、あくまで自己満足の世界。でも、難しいところが良いところ。

「ひとりで学べる点字触読テキスト』というのを買って、点字の勉強を始めました。
9月頭から始めて、最初は良かったけど、三日坊主になりかけています。
夏休みの宿題とか、一人で何かを継続してやるのが苦手なので、ここで経過を報告しながら点字の習得を進めていけたらと思ってます。