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自分で考え、行動する「自走する組織」の作り方。

2021年、最後のnoteに何を書こうかなぁと思っていました。

私もそうですが、
私のまわりも
2021年は激動だったという人が多いようです。

燻っていた思いがはち切れたり、
思わぬところから攻撃を受けたり、

そんなつもりはなくとも、
過去との決別を
余儀なくされた人をたくさん見ました。


私自身も価値観を変えざる得ないことが
たくさんあった1年で、

どうやらエネルギーの変換期だったようで、
手放した分、欲しかったものが入ってくるのも実感しました。

そして、
今までコツコツとやってきたことが
積み上がり、カタチあるものとして目に見えてきたので、
今回は、そのお話にします。


12月。
私が経営する「学習支援塾エール」
富山大学院生が見学に来ました。
学生起業して、富山で「富大みらい塾」という学習塾を経営しています。

見学の様子をnoteに記してくれたのでぜひご一読ください♡
よかったら「いいね!」してあげてください。

大学生でありながら、
とっても鋭い視点があり、私たちの強みをしっかり感じ取ってくれていました(すごい!)

その中で、
大学生だから気付けたのかな、と思うことが、
エールの学習アドバイー(大学生)の仕事ぶりです。

質の高い授業を、教えている先生は全員名古屋のトップの大学生たち!
しかも、眼差しは全員真剣でアルバイトという時給の垣根を超えたパフォーマンスをしている印象でした。(驚愕)

2020年以降、
「学年1位」「数学・英語100点」「偏差値30UP」「スポーツで全国大会出場」という数々の成長ぶりを見せてきたエールは、
今学期は「オール5」という成果も出ました。

それを支えているのは、
大学生による質の高いサポートです。
しかも、その術を彼らは自分たちで考え、行動しています。

エールに指導マニュアルはありません。
学生スタッフが、エール生の理解度ややる気を見て、
それぞれに合わせた課題を用意します。

昨年の中1はコレをやったから、という理由で
今年の中1に同じ課題を用意するようなことはありません。

富山大学院生は、エールの学生スタッフが
・教室で指導する姿
・オンラインでマンツーマンコーチングする姿
・冬期講習の取り組み計画を立てる姿
 を見ました。

授業が終わった後、
「中3の受験生にどんな勉強をさせたらいいかな」と質問すると、
学生スタッフたちがぞろぞろと集まってきて、
「レベルはどのくらいなの?」「英単語は必須だね」などと輪になってアドバイスしていました。

シフトに入っていなくても、
自分の勉強のために自習室に来ることもあるし、
エール生のためにケーキを差し入れすることもある・・・。


2017年4月。
「学力向上をめざす過程で、人間力を育む」を理念に立ち上がったエールは、
このような学生スタッフの自発的で献身的な行動によって、
その理念を実現化できるようになったのです。


こういうのを、
ビジネス的には「自走する組織」って言うらしいです。
そして、このような組織こそ、
「自分らしさ」と「人間的豊かさ」が息づき、
組織としての成果達成率も
個人の充実感も高い組織になるんだそうです。


エール誕生から5年間かけて
じっくりじっくり育ててきた組織は
やっとココまできた!という気持ちです。

もしもどなたかの参考になるならいいな、という思いも一緒に、
今までの振り返りを兼ねて
エール流の人材育成をお伝えします。




(1)誰もが言葉にできる理念を持つ。

私はコピーライターですので、キャッチコピーを作るプロです。
どんなに美しく、かっこいい理念でも、
スタッフやお客様に伝わっていなかったら、絵に書いた餅ですね。
事実、社長室や応接室に企業理念や社是が額に飾ってある会社がいっぱいあります。
朝礼で、それを唱える会社もいっぱいあります。
しかし、リモート時代に出社や朝礼の機会を失ったら、その言葉はどこまで届くのでしょうか。
私が、キャッチコピーを作る時、わざわざ説明しなければわからないような言葉は使いません。言葉を受け取った者が、意味を理解し、自分なりの解釈でイメージが広げられるような言葉合わせに全身全霊をかけます。
そうすれば、言葉は勝手に動き出し、人から人へと伝わっていくからです。
組織づくりには理念浸透が命です。
価値観を共有するためにも、わかりやすく、創造性ある言葉を選んでください。

(2)統制よりも、権限委譲で能力を解き放つ。
名古屋大学、名古屋市立大学、愛知教育大学、南山大学・・・。
エールの学生スタッフは愛知県の難関大学に在学するトップクラスの学生たちです。
「勉強を教える」という点において、彼らの右に出る者はいないのです。
あ、ごめんなさい、嘘つきました(笑)
実際、他塾には、彼らよりもすごいプロ講師がいます。
しかし、エールは「大学生にしかできないことがある」と言わんばかりに、
一貫して「講師は大学生」と決めてきました。
そして、私は「こうしてほしい」というビジョンだけを伝え、
あとは任せる、と言って、私は必要な教材をコピーするなど雑用に徹して、不安を抱えているエール生はいないかと様子を感じることに注力します。
だから、彼らの目線の先は常に「エール生(顧客)」です。
私(社長)の顔色を伺いながら仕事する人はいません。
能力のある者は、その能力を使いたいんです。
学生の半数が他塾でもアルバイトをしていましたが、
今は全員が、そちらは辞めて、エールのみで働いています。

(3)安心できるサードプレイスになる。
2020年3月。全国の小中学校・高校が休校になりました。
大学はオンライン授業となり、自宅で授業を受けなければならなくなりました。家には、リモート勤務になったお父さん・お母さん、休校中の弟妹がいます。
そこで私は「いつでも教室を使っていいよ」と、全開放しました。
私は彼らが勉強する傍で仕事をして、彼らの夢や悩みをいっぱい聞きました。
今も、エールは彼らが自由に使える空間づくりをしています。
使ってくれたら、私の方が「ありがとう。みんなが使ってくれて嬉しい」って言います。
職場だけど、時に職場じゃない。
自由度の高い空間はコミュニケーションを良好にしてくれるし、
「これあったらいいんじゃないですか」とクリエイティビティな発想を生みます。



(4)(5)・・・と、
何気なくやってきたことも
挙げればまだまだありそうですが、
文章も長くなってしまったので、またの機会に。


2022年は、
こうしたエール流の人材育成術を
特定のメールマガジンでお届けします。

「社長の思いがスタッフに伝わっていない」
「指示待ちの部下に困っている」
「チームのまとまりがなくて成果が出にくい」
「商品は良いんだけど、価値発信の方法がわからない」

などなど、
そんな思いがある経営者や企業リーダーの
お役に立てれば幸いです。


みんなでめざす。みんなで叶える。

2022年、
より多くの方々にエールを贈る一年といたします。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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