腑に落ちない小選挙区制
衆議院選挙は、小選挙区比例代表並立制が採られています。次の総選挙ももちろんそれで行われます。ただ、国民の代表を選ぶ総選挙ってこの仕組みでいいのかなと、腑に落ちないのです。選挙も近いですので、選挙の仕組みを一緒に考える機会があればいいなと思います。
1.小選挙区の問題点
私は、小選挙区制はあまり良いと思っていないのです。1つの選挙区で1人しか当選できませんから、死票が増えてしまいます。そうすると、国民の多様な声が届きにくくなってしまいます。
また、選挙区の区割りは概ね有権者人口比で決められますが、全て1人区にしようとすると、どうしても1票の格差は増えてしまう傾向にあり、それはそれで不公平になりがちです。更に、人口比に従う以上、人口密度によって選挙区域面積に大きな差ができてしまいます。そのため、都議選より狭い選挙区(それも問題ですが)もあれば、広大な地域を周らないといけない選挙区もあり、これも放置しておくとマズいのでは、と思います。
2.比例代表も問題あり
小選挙区でこぼれ落ちた部分をカバーするために比例代表があるのは良いのですが、比例代表が地域ブロック単位なのは腑に落ちないのです。
比例代表では政党を選びます。衆議院は拘束名簿式ですので、政党名しか書くことはできません。政党を選ぶのに地域割りは必要でしょうか。比例代表制は全国1単位でやるのが理にかなっていると思うのですが。地域の声は選挙区で拾えばいい話で、比例代表は、国民全体での政党支持率が反映される仕組みであって欲しいのです。
3.私の考え方←じゃあ、どうしたらいいの?
どういう選挙区なら、国民の多様な声が反映されやすくなるか。
これも私個人の考え方ですが、選挙区は中選挙区制で数名の当選枠がある方がいいかなと思います。複数人当選できれば、小政党や無所属でも当選のチャンスが出てきます。人口比と面積比の兼ね合いで難しい点はありますが、大都市圏ではなるべく中選挙区制がいいかなと思います。
また、比例代表制は、全国1単位で国民の政党支持率が直に反映する方がいいかなと思います。また、そうすれば全定数を減らすこともできます。
選挙の仕組みに正解はないですから、私はこの考えですが、違う考えもたくさんあります。選挙があるのを機会に、国民の声を幅広く反映できる仕組みを一緒に考えることができれば嬉しいです。また、機会があれば、参議院の事も書けたらと思います。
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