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オスグッドの動作分析からトレーニング

大腿四頭筋のストレッチだけでは改善しないオスグッド

臨床やスポーツ現場では、オスグッド・シュラッター病などが代表としてあげられるような膝関節前面部痛に対する治療やトレーニング指導など関わることが多いと思います。

ただ、この痛みに対して【大腿四頭筋のストレッチ指導】に終始していませんか??

このような場合、

『大腿四頭筋のストレッチが急性期の痛みで実施できない』
『ストレッチ指導しているけど圧痛など局所の病態が改善しない』
『OKCでの動きは良くなったがCKCの動きに改善が見られない』

など、病態によって治療ができなかったり、治療効果が頭打ちになったりと治療に遅れをとってしまう可能性があり、痛みの慢性化につながることが多い印象があります。

私自身もそのような経験があり、選手の競技復帰に時間がかかってしまうことが多々ありました。

では、このように治療における後手や痛みの慢性化に繋げないために求められる対応とはいったいどのようなものなのか。

私が、一番に考えることは

『大腿四頭筋に負担をかけている身体機能の要素がどこになるのか』

です。

オスグッドは大腿四頭筋の柔軟性低下が大きな要因であると考えられていますが、治療においてはこの大腿四頭筋の柔軟性がなぜ低下してしまうのか追求して行く必要があります。

では、一体どういった要因で大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまうのか。

大きく関わっている要因に【身体重心の後方変位】が挙げられます。

成長期男子サッカー選手におけるOSD発症要因を6ヵ月間の縦断的研究によって検討した研究によるとオスグッドを発症した選手は、キック動作時に重心位置が後方変位していたとしています。

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では、重心の位置は大腿四頭筋の筋活動にどのような影響を及ぼしているのでしょうか。

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